ディミトロフ 最終戦初Vに涙、苦しい時期明かす

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男子テニスの最終戦であるNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は大会最終日の19日、シングルス決勝が行われ、初出場ながら全勝で初優勝を飾ったG・ディミトロフ(ブルガリア)が、試合後の会見で「今シーズンを振り返ると、ここでプレーするに値すると思うが、ここまでのことはイメージできなかった」とコメントした。

「決勝戦まで勝ち上がり、全勝で終えるなんて。シーズンの最後で最高の試合だった」と語った第6シードのディミトロフはこの日、第7シードのD・ゴファン(ベルギー)と対戦。激闘の末、最後はゴファンのバックボレーがネットにかかり、2時間30分の激闘に終止符が打たれた。

ATPファイナルズで、初出場からタイトルを獲得したのは、1998年のA・コレッジャ(スペイン)以来19年ぶりの快挙となった。

勝利が決まった瞬間、ディミトロフはその場に倒れ込んで肩を震わせ、起き上がった時には目に涙を浮かべていた。

「ただ溢れてきていた。それだけ。特別な大会だからかも。ここでプレーするチャンスさえ・・・」

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26歳のディミトロフは2014年7月に初のトップ10入りを果たし、以降も上位をキープし続けていたが、2015年7月以降からツアー大会で思うような結果を残せず、一時は世界ランクを40位台まで落としていた。

「あの時はどうやって3回連続でボールを相手コートに返すかなどを考えていた。自分的にはあの時期が役立ったと思う。6、7カ月くらい苦しい時期を過ごした。それに感謝している。」

今季に入ってからは、開幕戦のブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン 、ハード、ATP250)で錦織圭を破って優勝を飾ると、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では大会初の4強入り。W&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)ではマスターズ初のタイトルを獲得するなど、好調を維持していた。

「トップへ行きたいと思うなら、近道などない。全てを捧げてきた。今年は本当に多くの練習を積んだと思う。ちょっとした休みをとるべきところでもそれを犠牲にしてきた。それが今、実を結んだ。」

苦しい時期を糧に、自身初のビッグタイトルを獲得したディミトロフ。最後に「今はチームと共に腰を据えてシーズン全体を振り返り、何が良くて何を改善させられるかを話し合いたい。もちろん、目標の1つはグランドスラムでの優勝。それは長年の夢。それが徐々に近付いていると感じている」と、今後について語っていた。

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