その言葉に司は英徳高校で自分に立ち向かいパンチを繰り出そうとするつくしの姿がフラッシュして見えた。
「そうよ。あたしは守られてるだけの女じゃないわ。いつだって間違っている事には立ち向かって行った。そりゃあ、社会人になって長い物に巻かれる現実も知ったけど、何でもかんでも巻かれるなんてあたしらしくない!だから司、今度からはあたしに任せてちょうだい!」
息巻くつくしに司は一瞬ポカンとなる。しかしすぐに緩む顔を自覚した。
クックック、、
「何よ、笑うとこじゃないでしよ。」
「だってよ、纏わり付くのは女だけじゃねーぞ。男だった時はどーするんだ?」
「えっ、男?! そ、それは、その時は、、」
「力では勝てねーぞ。それに男だったら引き下がるとは思えねーけど。」
「なっ、あたしじゃ役不足って、、」
つくしは反論しようとしたが、何かに気付いたらしく口を噤んでしまった。