ラケットスイングで発生する物理現象

・ボールの威力

ボールの運動エネルギー = ラケットの重量 × スイングスピード

重さが同じボールがあり片方が遅く片方が速い場合 速い方がエネルギーがある。
重さが片方軽く片方重いボールがあり同じスピードの場合 重い方がエネルギーがある。

ラケットはスイングした瞬間慣性が働く

慣性の法則
止まっている物体に、力を加えなければ、そのまま止まり続けます。
動き続けている物体に、力を加えなければ、そのまま動き続けます。

宇宙空間にボールがあり、何も力を加えなければ浮いたまま動かない。
ボールを押せば、押した方向へボールが進み続け止まることはない。

慣性を理解してわかること
・慣性はスイングスピードに深く関係している
・ラケットは指2本でグリップを持ってスイングすることが可能
・慣性により速度が増したラケットは腕よりも速く加速する
以上のことから、、、
・ラケットは力を入れて握った瞬間 腕の振るスピード = スイングスピード
となってしまい威力減少(ラケットは腕よりも加速する)
・グリップは力を入れずリラックスして握れば慣性が働いて加速しやすくなる
・サーブ、フォアハンド、バックハンドの体の使い方は慣性の働きを助けるような動きが望ましい

運動エネルギーの計算式完全版です

ボールの運動エネルギー = ラケットの重量 × スイングスピード × エネルギーの伝達率(ラケットとボールの当たり方)

ラケットのスイートスポットにボールが当たらなければ、威力は当然減少します。
正確にボール捉えるための工夫(体の使い方で自然にボールに対してラケット面が90度になるように考える等)は必要だと思います。

働いている慣性に余計な操作は加えない

回転をかけようと意図的にワイパースイングを使ったり(プロネーションは自然に発生します)
ラケットがボールと当たる瞬間に握る(スイングスピードが減少します)

余計な操作によって相手が打ったボールのエネルギーに負け、衝撃が腕に伝わり結果テニス肘等怪我も必ず引き起こします。(怪我をした時点で体の使い方に何か問題があることは確実ですね)
無駄な力みのないリラックスした自然なテニスをいつも心がけてます。

フォアハンドにおいて慣性が最も働きやすいスイングは8の字にスイングすることがおすすめです!
詳細はユニバーサルスイング(Universal Swing)で検索してみてください。


カテゴリー: 物理現象 | 投稿者ballboy 21:06 | コメントは受け付けていません。