その後で、「名探偵ポワロ」を検索してbotox瘦面價錢、そちらのドラマの中ではポワロの苦悩が描かれていると言う箇所を見つけて、夫殿はそのドラマと脳内リンクしたに違いないと思ったのでした。
そして今年になって、やっとずっと未見だったスーシェの「オリエント急行の殺人」を見る事が出来ました。
<いやいや、まだ読んだり見ていないので犯人を知りたく無いよと言う方は、犯人についてはまったく触れる気はありませんが、何か知りたくない事を知ってしまうと思います。ご了承くださるか、見た後にまたお越しくださいませ。>
「凄く悩んでこの結論を・・・」なんて言葉では語れない、ポワロの苦悩がそこには描かれていました。
泣いたと私が言っても、この人はすぐに泣くんだとそろそろばれているころだと思うので、「泣いた」と言うのは良い作品であると言うアピールにはならないと思いますが、心が動かなければ泣くなんてことはPretty Renew 黑店ありません。だけどよもやの「オリエント急行の殺人」で声をあげて泣きたくなるなんて思いもよりませんでした。
1974年にイギリスで制作された映画は、オールキャストで本当に面白かったのです。
そしてなぜかラストは明るい雰囲気で終わったのです。これはオールキャストの娯楽物として音楽などで工夫したらしいのですが、もちろんシナリオもそうだと思います。オールキャストゆえにカーテンコールを意識してラストは乾杯のシーンで終わると言うのも「良かった良かった」と言う雰囲気を盛り上げました。
でもこれは原作が書かれたころは、この事件のモデルになったリンドバークの子息の誘拐事件は解決してなかったし、事件解決の方法としてこの物語は驚きと共に受け入れられたと思います。また娯楽作品として見るならば裁かれない悪に鉄槌を下すと言うのは、いわばジャンル的に「アリ」なのだと思うのです。
日本でも「必殺仕置人」などに人気があるのは、そんな現実ではありえない世界の物語として観客が理解しているからこそ存在しているものなのですよね。
そして記事にも書きましたが、三谷氏の「オリエント・・・」は、どちらかと言うと、この映画作品へのオマージュであったように感じました。だけど爽やかな終わり方に微かな違和感を感じたのは「正義の殺人」など許されるわけがないからです。
ゆえにスーシェのポワロの苦悩は、本当に胸に迫って来るものがありました。
そしてこの物語は、本当に演出&シナリオも凄かったですね。冒頭、まさに犯人を追い詰めようといつものポワロ節がさく裂。だけどその時に犯人は命を目の前で断ってしまうのです。
罪を暴く事だけが正義なのかと、そのシーンは見ている私たちに問うていたのでしょうか。だけどポワロの信念は揺るがずー。
オリエント急行に乗り込む前、中東の街でポワロは、不貞の末に妊娠した女性が街中で石を投げられ引きづられ裁かれるシーンを目撃してしまいます。思わず涙ぐむポワロ。
異文化の感覚と道徳には立ち入ることは許されず、何もすることはできません。
そんな冒頭で始まるのは、罪とは何か、裁きとは何かと、やはり私張家界旅遊たちに問うていたのかも知れません。
ポワロが最後に下した判断は、もちろん原作通りです。
だけどとても「カンパーイ」なんて明るさは皆無です。
苦渋の決断。それがまさに伝わってきました。手に握りしめた十字架に、ポワロは心の中で何を呟いていたのでしょうか。