トーナメント

ドイツはキリスト昇天祭の連休。
Sさんはこの週末ここから120kmほど離れた町のトーナメントにエントリーしていた。ここは賞金が出ないのでそこまで強い相手は集まっていない。30代女性の部は、一番上が13,下が23というところ。エントリーは8人だけだ。
今日は昼にLK23とあたり、夕方にLK13とあたり、負けたらそれまで、買ったら明日に決勝があるという感じ。

このLK13は強敵。30代にエントリーしているが、30代に出られるようになったばかりの29歳。
クラブ対抗戦(プンクトシュピール)には女性の部でけっこう上の方のリーグに2番手で出ている。
10年ぐらい前からずっとLK13なので、実力もちょうどそのぐらいという感じだ。

Sさんは実力こそもっと上だと思うがLKはまだ低い。もしかしたらぜんぜんかなわないかもしれないと最初から弱気。

作戦としては、どんな展開からもクロスのループ強打に持ち込みねばること、自分からはダウンザラインを極力打たないようにすること。

最初に当たったLK23の子は、まだテニスはじめてまもないらしいのだが、体が大きく、身長は180cmぐらいあり、レスラーのような体格。
開催地のクラブに所属していて友達が勝手にエントリーしたらしい。ラケットはバーン
運動神経の良い子でまるで卓球のような動きで打ち返してくるのだが、まあ初心者はトップスピンが返せないので仕方ない。
6-0 6-0だった。

LK13の子は、身長は175cmほどでガッチリ、いかにもバコラーという体格と顔つき。ランクの差があるので、小さい東洋人相手だし当然大差で勝てると思っているようだ。
ラケットはウィルソンのウルトラ。
フラット打つと確実にやられそうなので、最初の作戦通り、クロスのループに徹することにする。

サーブが強く、かなりフラットに自信があるようだ。スピードも出ていて普通の女子には返せないかもしれないが、Sさんはいつも僕のサーブを受けて練習しているので、速球のリターンには自信がある。
Sさんが自分からリターンを選んだので、バカじゃない?私のサーブ見なかったの?みたいな顔つきした。
この子は、このクラブの子で、たぶん20年ぐらいここで育ってきたのだろう。お爺ちゃん、お婆ちゃんの観客もたくさん集まってくる。
1ゲーム目はむこうのサーブ。たしかにフラットが早く、ベースライン上から返すのは難しいようだ。このゲームは取られる。
2ゲーム目のこちらのサーブは、トップスライスが上手く入る。相手は一発でウィナー狙ってくる、やはりバコラー。ストロークで粘ってゲームを取った。
このとき、観客の人たちがだいぶどよめいた、どうやらこのLK13の子相手から1ゲームでもとるというのは驚かれるレベルだったみたいだ。
3ゲーム目、まだ相手のサーブが取れず、リターン位置を何メートルか下げてフルスイングで返していくように変える。返せるようになったがまだ不安定で相手に取られた。
4ゲーム目、このあたりからSさんのトップスピンが生きてきて、相手はアウト連発。キープする。
Sさんのバックハンドは、片手から両手に移行したので、今はどちらも打つことができて、両手でスピンが来るのか、片手のフラットでアングル決めてくるのか相手は困っているようだ。

5ゲーム目、相手のファーストが普通に返せるようになってきて、ブレイクした。2-3
この子が負けているということで、誰か呼びに行ったのか観客がずいぶん増えていて驚く。

相手は背の高さを活かしてフォアもバックもフラット気味速球でウィナー狙いのテニス。
スピンに関してはスピンラケット使うことで回転をかける部分は全部任せてしまってるのではないかと思う。女子に多いタイプ。

Sさんは、少し前からフォアハンドを、ATPの打ち方に変えている、下の動画参照。

打つ前に脱力してプロネーション強く効かせることが大事。
薄ラケのトップライト使っていることもあり、劇的にスピン量が増えて、普通のショットに見えてもグリグリにスピンかかっているので、相手は同じぐらいスピンをかけないと吹っ飛んでしまう。
相手の子はあまりそのあたり気づいていないみたいで、アウトやネット連発しているのを、今日は自分の調子が悪いのではと思っているようだ。
しかしフォアはやばいと、執拗にバック側を狙ってくる。

5-4でセットポイントまで来た。
しかし、このあたりで相手が慎重になり、攻めるのをやめて軽くループで上げてきたのだが、まずいことにSさんはこれをまたループスピンで返してしまい、次に相手がループ打つと、身長差があって後ろの壁まで走っても届かないという。これはどうしようもない、こうならないようにしないと。
これで5-5。
まずいなぁ。相手が攻める気をなくした場合は、こちらが攻めないといけないのだが、相手は速いボールが来ると断然強くなる。
6-6 タイブレイクになった。
タイブレイク、4-1でリード。しかし全然油断できない。というには、ここ14回ぐらいファーストサーブが入っていないのだ。
先週、コーチがいろいろとサーブをなおしたせいだと思うのだが、シーズン中にサーブをなおした時には入らなくなることを気をつけなければならない。
予想通りサーブ2本ブレイクされて4-3 勝ちびびってしまったのだろう。相手は慎重に攻めるようになり、ゆっくりした球でバックサイドばかり狙ってくる。
セットポイントもあったのだが、このセット、8-10で落としてしまった。
惜しかった。

2セット目は、ファーストサーブを昔のスタイルに戻して、なんとか持ち替えし、ブレイクしてリードしていたのだが、足が攣ってしまい、負ける。
飲み物ばかりのんで、食べていなかったのでマグネシウム不足になったのだろう。

今日は体力配分も慎重で、勝てそうだったのに残念。
しかしまあ、20代のLK13相手にも対等にやれた。
たぶん30代ならLK5あたりとも戦えるだろう。今日は満足して、新しく出てきた課題に取り組もう。

課題は、
フォアのクロスの強化。特にオープンスタンスでループを上げる時のフォームに注意。
ファーストサーブの安定
両手バックのフラット打ち合いを安定させる。
ATP型のフォアは、もっと打ち込んでスピードを上げていこう。


カテゴリー: 未分類 | 投稿者とし 18:45 | コメントをどうぞ

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