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中学時代を過ごした里/田村泰彦

こんにちは田村です。

私は国立公園のある町で中学、高校時代を過ごしました。

何度も景色を見てきたが、最近訪れると、旅人のような気分になります。

生い茂った木々が色づいてゆく景観は、何十年も前と少しも変わることがありません。

だれに支配されることのない自然という地球による代謝です。

それは単調な生活の中に、生命を意識させてくれます。

1年1年と年を重ねた自分が、変わらぬ自然をどう受けとめられるかを自ら試す機会でもあります。

リゾート開発などと言って、多くの里が画一化されています。

自然だけでは人が集まらないと、造られるゴルフ場やテニスコート。

そして、それによってもたらされる自然破壊。

その土地特有の自然や景観と共存するつもりがない人たちが、楽な状態で自然と親しもうとする結果なのでしょう。

悲しいことに、そんなセンスの悪い人々が、多くの金や権力を握っています。

経済大国の屋台骨を支えるのに懸命で、美への感性など養う時間がなかったのでしょうか。

自然は彼らを憐れんでいるのかも知れません。

だから、なにをされてもじっと耐えているのです。

まだ多くの自然を残したわが里にも、その流れが押し寄せてくるのではないかと、気が気ではありません。(田村泰彦)

田村泰彦

カテゴリー: 田村泰彦 | 投稿者田村泰彦 14:18 | コメントをどうぞ

ゴルフ場の地下に電車が通る(田村泰彦)

私の地元にあるゴルフ場といえば、「府中カントリークラブ」(東京都多摩市)です。

名門コースとして有名です。

1934年に設立されました。

創業から半世紀以上経った1986年、バブル経済が訪れました。

ゴルフ会員権の相場が高騰しました。

同時に、バブル期の京王線の延線計画のルートにかぶってしまい、ゴルフコースの土地収用の危険にさらされてしまいました。

京王相模原線の延長

京王電鉄が1980年代半ば、東京の多摩ニュータウンで、鉄道延長の計画が進められていました。

延長対象の電車は「京王相模原線」でした。

ところが、計画ルート上では、すでに数十年前から「府中カントリークラブ」が営業をしていました。

計画では、ゴルフ場の地下にトンネルを掘ることになりました。

しかし、当然ながら、ゴルフ場は「電車の騒音や震動が、ゴルフのプレーに重大な支障を及ぼす」と反対しました。

東京都心と多摩ニュータウンを結ぶ

京王相模原線は、東京都心と多摩地区のニュータウンを結ぶ路線です。

当時、東京都多摩市の多摩センター駅まで開通していました。

当初計画によると、1987年3月までに、神奈川県相模原市のJR(国鉄)横浜線橋本駅まで8.8キロ延ばすことになっていたようです。

総工費の予算は550億円でした。

完成後に、鉄建公団から京王電鉄へ譲渡されることになっていました。

延長沿線の東京都八王子市南大沢地区には、「1987年開通」を見込んで、当時既に1万人が転入していました。

京王相模原線の延長計画は、多摩ニュータウンのプロジェクトにとって重要でした。

ゴルフコースの下にトンネル

電車の延伸計画では、多摩センター駅の西1キロ地点で、「府中カントリークラブ」の敷地を通過する予定でした。

鉄建公団は、地下にトンネルを掘る計画を立てました。

しかし、府中カントリークラブとしては騒音や美観の悪化を理由に、反対しました。

10億円補償で合意

事業主の鉄建公団側は、補償金を提示したが、交渉は難航しました。

鉄建公団は1986年、土地収用法による強制収用申請の準備に入りました。

結局、1986年、ゴルフ場に対して10億8800万円を補償することで合意しました。

府中カントリークラブ

府中カントリークラブは名門ゴルフ場です。

当時の会員は1800人。

厳密な会員株主制を取っています。

会員の中には、歴代の総理大臣のうち、田中角栄首相、鈴木善幸首相が名を連ねていました。

このほか、鈴木俊一・東京都知事、松平勇雄福島県知事らも会員でした。

会員権の相場は3500万円前後とされました。

 

田村泰彦

カテゴリー: ゴルフ | 投稿者田村泰彦 16:32 | コメントをどうぞ

ゴルフとサングラス/田村泰彦

2004年の女子プロゴルフツアー開幕戦ダイキン・オーキッドレディスを制した宮里藍は当時18歳。日本の女子プロでは珍しく、サングラスを愛用していました。

スポーツサングラスはこのころ、デビッド・デュバル(米国)やアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)にカリー・ウェブ(豪州)、日本でも谷口徹が愛用していました。

サングラスが徐々に市民権を得てきた時代でした。

これら選手が使うのは、普通の眼鏡タイプではなく、レンズがこめかみあたりまであるスポーツサングラスです。

スポーツ用サングラスの利点

宮里藍が契約を結んでいたサングラスメーカー(オークリー・ジャパン)は、サングラスについて利点を挙げていました。

  1. 見やすさ・・・・ゴルフ場のグリーン上では光が乱反射して芝目が読みにくいときがある。サングラスで余計な紫外線をさえぎればそれが防げる。紫外線は曇りのときにも差しており、晴天時に限らず、安定した視界が約束される。
  2. 異物の排除・・・・ 風を感じる程度でも嫌なのに、砂やチリが目に入っては、プレーに集中できるはずがない。すき間が少ないスポーツグラスなら、余計な光や異物が目に入るのを防げる。花粉症の人にも多少の効果がある。
  3. 目の保護・・・・紫外線の浴びすぎが原因で起こる緑内障や白内障の予防に役立つ。また、オークリー・ジャパンのレンズはクラブで思い切り叩いても割れることがないほど頑丈。打球事故などの被害も最小限にとどめられる。

オークリー・ジャパンのサングラスは柄に特殊なゴムをつけており、激しく動いてもずれたりすることはない、といいます。

イチローや高橋尚子

当時、大リーグ、マリナーズのイチローや、シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子が試合で使っていました。

また、レンズが大きく、縁のないものもあり、視野の狭さも気になりにくいことも利点とされました。

「サングラスはちょっと」と見た目を気にして敬遠してきた人も、「色眼鏡」をかけずにまねしてみる余地は十分にあるのではないでしょうか。

 

田村泰彦

カテゴリー: ゴルフ | 投稿者田村泰彦 16:07 | コメントをどうぞ