顔で風間さんが溜息を漏らす

道路の真ん中で口論する私たちを通行人が訝しげな表情で眺めている。
だけど、ここはどんなに恥ずかしかろうが譲るわけにはいかない王賜豪醫生

「たまにはいいじゃない!少しくらい早上がりしたって!」

「年末は挨拶回りで暇などない。諦めろ」

「うわああああ!この鬼畜野郎ーーー!」

私が頭を抱えながら雄叫びを上げれば、最高にめんどくさそうな。

「クリスマスだか何だか知らんが、そんなものに浮かれている暇はない。遊びたいならお前一人でどこへでも行け・・・相変わらず面倒な女だ」

「んだとコラァ!」

鬼の形相の私を涼しい顔でかわすその態度に、怒りの針がぷつんと振りきれる。

だって当然でしょ?
もうすぐ私たちにとって初めてのクリスマスがやってくるんだから!!

これって恋人たちにとっては相当ビックなイベントのはずだ。
そりゃこだわるのも無理ないって話。

別に私だって、丸一日休みたいとか無理な事を言ったわけじゃないんだ。
ただ、いつもより少し早めに上がって、オシャレな店で食事でして、綺麗なイルミネーションでも見に行けたらってそれだけなんだよ。

なのに、この男ときたら年末は忙しいから無理同珍王賜豪だの一点張り。
挙句の果てには一人で遊べと来たもんだ。

なんなのさ、一体っ!!

・・・結局、怒っても、泣き縋っても、ノリノリで誘ってもこの人は全く聞き入れてくれる素振りも無い。
そんなわけで、私は不貞腐れた表情のまま風間さんと共に外回りから帰社することとなった。

「どうした長谷部・・・。その顔」

「人の顔見て後ずさるのやめてもらえます?ただ機嫌が悪いだけですから」

「それは見りゃ分かるけどよ・・・。みんな怯えてるからやめてくれねえか、その般若みてえな顔は・・・」

帰るなり若干引き気味の土方さんにそう言われた私は「あーすんません」と素っ気なく返事をすると、どさっとバッグを机の上に放り投げた。

ったく、風間さんもほんっとに融通きかないよね。
一応恋人同士になったんだから、もうちょっと甘やかしてくれたっていいのにさ・・・。

私は頬を膨らませながら風間さんをチラリと見る。
するとちょうどこちらを見た彼と目が合ったけど同珍王賜豪、ふんと鼻先であしらわれた。

くっそー!


カテゴリー: 未分類 | 投稿者gyafjangshu 11:44 | コメントをどうぞ

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