絶対熱量の裏側で

都立対抗団体戦。

応援と歓声の渦の中、
ウィナーに湧く応援者と、
ガッツポーズの選手の雄叫び。
その融合的な熱量は、
会場を圧倒的に支配する。

関東公認の公式戦では
決して見られない新鮮な光景だ。

団体戦の後に公認大会に出ると、
あまりの静けさと熱量の落差に、
見てる方もやる方も、
なんだか拍子抜けしてまう。

2019年都立対抗戦(男子)、
都立トップの座を決して譲らない
松が谷高校の圧勝で終わった。

テニス推薦を採用している
都立校は珍しいが、
長年トップの座を維持し、
インハイ予選でも唯一
本戦の常連を続けていることは
すばらしいことだ。
クラブ育ちと現役ランカーが
多いせいもあるが、
都立校テニス唯一の星。

準優勝の小平高校。
男子は近年の活躍がめざましく、
3年生の引退試合であるこの大会で、
結果を残せたことは快挙である。

しかも特筆すべきは、
3年生で関東Jrランカー経験者が
ゼロという点。

その意味の大きさ。

このモメンタムを後輩達が受け継ぎ、
持続していけるかは大きな課題だ。

持続する秘訣を見いだせたなら、
都立校全体レベルの底上げの
ヒントになるのかもしれない。

応援と歓声の波に包まれる
あの絶対的熱量とテンションを、
どの選手にも、
コートの中から感じてほしい。

部活テニスの子供たち全員に、
その可能性とチャンスが
平等にあるべきだという本質を、
大人達は忘れるべきではない。

高校テニス大会が、
関東Jrランカーの台頭ばかりで、
お金をかけて育ってきた選手たちの
もうひとつの晴れ舞台と化している。
違和感極まりない。

部活だけの世界で
レギュラーを夢見る
すべての選手の努力と熱意を、
掛け値なしに尊ぶこと。

高体連テニスはその在り方を、
今一度考えて欲しい。


カテゴリー: 都立校テニス | 投稿者ラブフォーティー 13:54 | コメントをどうぞ

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