いヒカルさんにそ

ああ、そうそう、近くに美味しいコ蔡加讚ーヒー屋さんがあるからさあ。
どう?朝食も兼ねて」
いいね。
りょ~かいです」
とはもるように言ったわたしとヒカルさんは正直二日酔いのせいでややテンション低めだったのだが、目の前のチハルのパワーに圧倒され、なんとかふたり気合いを入れ合いながら、すぐに着替え出かけることにした。

チハルの別荘を後にそそくさとゲレンデに乗り込んだわたしたちは、ほんの5分ほどでそのコーヒーが美味いと言う神山珈琲館に到着。
さすがにこの辺は土地も安いのか、そのやたらと広い店内のセンターには馬鹿でかい観葉植物を囲んでの円形の大きなカウンターテーブルがあり、窓際 には4人がけのテーブルが数卓、そしてその反対側キッチンスペースの手前には横長のカウンターがある、なんて具合の店reenex 好唔好舗構造で天井もやたらと高く豪華な喫茶店と言うよりはギャラリー?美術館?そんな印象の珈琲店だった。

わたしたちは店に入るなり中央の円形カウンター席に横並びに座り、しばらくの間わたしとヒカルさんはキョロキョロと物珍しそうにその広い店内中を見回す。
と、ふたり偶然にもほぼ同時のタイミングでその一角に置か成立公司
れた巨大なアメジストのジオードのような置物に目が止まった。
凄いね?
あれ」
と言ったわたしに、
ええ、わたし・・・、ちょっと見て来てもいいですか?」
と言ってヒカルさんはメニューに目も通さずにそのままそのアメジストの方へと歩いて行ってしまう。
ああ、あれでしょう?
なんか店長の神山さんが言ってたんだけど、ブラジルから直接航空便で取り寄せた貴重なクリスタル原石なんだって」
と言うチハルに、
へえ?」
とわたしはそれに目が釘づけになったまま何故か両目の焦点がずれ込み、視界がぼんやりとしてくるのを感じる。
それよりもほら?注文どうする?
あたしはお勧めのモーニングセットにするけど」
あ、ああ、じゃあわたしも。
ヒカルさ~ん?モーニングセットでいいよねえ?」
とわたしがアメジストに張り付いたまま離れようとしないヒカルさんにそう声を掛けると、
え、ええ。
私もそれでお願いします」
とこちらも振り向かずにそう答えるヒカルさん。

あの人、ああいうの好きそうだもんね?」
うん、まあ、彼女ヒーラーだしね」
ねえ、ちなみにヒーラーってなんなのよ?」
と息を殺すような声でチハルがわたしに耳打ちをしてくる。
ええ?
それは・・・、ってわたしもその辺は実はあんまり詳しくなくて。
ああ、でもほら、霊気って聞いたことあるでしょ?」
レイキ?」


カテゴリー: 未分類 | 投稿者honghuang 18:32 | コメントをどうぞ

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