「コーチ忘年会」なるものがありまして、今年で15回目になります。
言いだしっぺは自分です。
始まる時間も適当、特に形式ばった挨拶やスピーチは一切なく、終りの締めもなく、流れ解散といったかなりいい加減な飲み会です(笑)
毎年、60名前後のテニス関係者は集まる忘年会、これは全国的に見ても珍しい事だそうです。愛知県は他県にはない一種独特な繋がりを持っていると言えますね。
この会をやろうと思ったのには単なる呑兵衛の発想でけではなく一応ちゃんとした理由があります。
そのきっかけはある重鎮コーチの一言
「最近の若いコーチの名前や顔が全然分からん…」
名古屋のテニス事情は、1970年代前半あたりから民間のテニスクラブが次々に誕生しました。当然どのクラブも専属のテニスコーチが必要となります。(たしか全盛期には市内に60クラブくらいありました)
今までに無かった新たな職業「プロテニスコーチ」が誕生したのです。
当時自分は中学生、いつもテニスコートで観ていた先輩方が次々と各クラブのヘッドコーチになられていきました。
自分も大学進学と同時に茨木テニスクラブでアルバイトコーチを始め、卒業後は小牧のテニスクラブに一旦就職、その後、茨木テニスクラブに帰りヘッドコーチを務めることになったのです。
若干25歳でヘッドコーチ、実力や経験のない自分にとってこの先輩方の存在はとてつもなく大きなものでした。
コーチングやクラブ経営、その他諸々を多くの先輩から教えて頂きました。もちろんお叱りを頂くこともたくさんありました。
それから15年、40代となった自分もいつのまにか中堅クラスになり、まわりには後輩コーチの方が多くなってきました。
ベテランコーチと若手コーチの年の差は40年以上となり、当然接点はどんどんなくなっていきます。
そこで「ベテランと若手の交流」が中堅の自分にとって大切な役割のように思えてきたのです。
これがこの忘年会を始めた理由の一つです。(くどいようですがただ飲みたいだけではありませんよ)
あれから15年、徐々にメンバーは変わり、今ではテニスコーチ、学校の顧問や監督、テニスメーカー、医療関係など様々な分野の方が集まるようになりました。
共通点は「テニス界の発展を真剣に考えている」ということ。
最近では先輩方の参加はやや減り、ちょっと寂しい気もしていますが、毎年ご案内は必ず出すようにしています。
そういう自分もいつの間にか歳だけはベテラン組となってきました。(中身はついていってはいませんが)
だんだん若手の顔が覚えられなくなってきました(笑)