ここ最近は卓球、女子サッカー、WBC、ボクシング、そしてデ杯とやたら忙しく、毎晩チャンネルをカチャカチャしてました。
録画して観ると言う手もあるんですが、結果を知っちゃってから観るとどうしても半減しちゃいませんか?
まあにわかファンは結果が最重視で、勝てば大喜び、負ければボロクソに言うのが当たり前ですからね(笑)
そんな中、今回の女子サッカーはかなり厳しい結果となり、マスコミの扱いは今までとは180度変わり選手達は相当ダメージを受けていると思いますが、プロの世界は常にそういうものなのかもしれませんね。
卓球で男女優勝の快挙を続けている中国の代表選手達の笑顔がどうしても喜びではなく安堵にしか見えないのは自分だけでしょうか…
勝つことを使命とさせられる選手たちにとって、純粋に自分の勝ちたい気持ちなんてどっかに行っちゃって、まわりからの過度すぎる期待に答えなければいけないという気持ちばかりが大きく占め、いったい誰の為にやっているのかが分からなくなることがよくあります。
「世界ランク4位なんだからオリンピックに行くのなんて当たり前だろ?」
「なんだ、ショッボ…オリンピックに行けないのなら、もうベトナム戦なんて観てもしゃあない…」
なんて声が聞こえてきそうですが、自分も正直行けなかった事は残念に思いますが、昨日のベトナム戦はそんな中彼女たちがどんなモチベーションで闘うのかが大変興味がありました。
それは「次の東京やワールドカップへすでにスタートを切りだしているのか?」と言う事。
サッカーの試合を分析できるほどの専門的な眼力のない自分には、試合の評価は全く出来ませんが、「素晴らしい表情でプレーをしている彼女たちを観てすでに先へ向かってスタートを切っているな、ナイスゲームだな」と感じました。
自分は世界レベルで勝負した事はありませんので一緒にするのは申し訳ありませんが、どんな世界でも必死に戦っている以上大きな重圧がかかっている事に関しては同じだと思います。
「インターハイ団体出場」
自分はこの目標を仲間と6年間追い続けました。
6年間とはすでに中一から全員でその目標を意識していたと言う事です。
高1、高2と出場はならず、最後の高3の大会。
予選、県大会を順調に勝ち進み、準決勝に進出、インターハイに出場できるのは県で一校のみ、県大会で優勝をしなければ行けません、この準決勝が最大の強敵で実質上決勝戦のような大事な一戦でした。
ダブルス1ポイント、シングルス2ポイントの計3ポイント制で行われ、試合前の予想通り、1対1でシングルスNO1にかかって来てました。
接戦の末敗れ、インターハイ出場の長年の夢は残念ながら消えました。
その後、3位決定戦にまわることに事になったのですが、インターハイ出場しか考えていなかった自分たちにとって3位も4位もどうでも良かったので、もう魂が完全に抜けた状態でした。
自分が出場したダブルスは1-6で敗退…その他のシングルスの結果は記憶にすらありません。
おごるわけではありませんが、絶対に負けるわけにいかない格下の相手でした。
先生からもの凄い勢いで叱られ、個人戦でインターハイ出場が決まっていたのですが、
「お前たちにその資格はない!今すぐ本部に行って出場を辞退して来い!!」
と言われ、その時初めて自分たちがどうしようもない愚か者であるかに気付かされました。
たとえどんな時も
「試合や対戦相手を最大限にリスペクトする心」
を教わりました。
思い出したくもない最悪の経験ですが、後に自分にとってとても貴重な経験にもなりました。
夢や目標を持つことはとても大切ですが、それに固執しすぎると本質を見失うことがあると言う事ですね。
以前、全国制覇を何度もしている常勝校の監督に「今大会の目標」を聞いたことがあります。
そのとき彼は「今年のチームは、全国に出場出来た事自体が素晴らしい結果であり、もし1回戦を突破できれば褒めてやりたい。残念でもなんでもなくそれが今年のチームの実力であり過去の先輩たちの残した結果と比較するのは可哀そうでそんな戦いはさせたくない」と答えられました。
この返答には感心させられました。
その時その時を必死で戦っている選手に外野はただただ見守ってあげる事が大切だと思います。