先日、生徒さんから
「なかなか結果が出ないし、なにより練習でやった事が試合で全く出来ない…どうしたらいいんだろう…」
と悩み相談を受けました。
その方はコツコツと練習を繰り返し、試合にも積極的に参加して良く頑張っています。きっと多くの方が同じ悩みを抱えていると思います。
その方がおっしゃるには「結果も大切だがそれ以上に内容のある試合がしたい」と。
我々はおそらく試合において「結果」と「内容」の二つの事を求めているのだと思います。
その優先順位は試合をする前には、「1内容 2結果」なのにいざ試合が始まるとどうしても「1結果 2内容」と変わってしまいませんか?
当然ですよね、もし相手が途中棄権したら誰でも「ラッキー!!」って思うでしょう(笑)?
では例えば今日の試合が引退試合だとしましょう。
あなたはどんな試合を望みますか?
もちろん有終の美を飾りたいと思うはずですね。
では内容は?
相手がめちゃめちゃヘタクソだったり、絶不調で勝手に崩れたり、先程言った途中棄権だったりしての楽勝はどうでしょうか?
「折角のラストマッチだから勝ちたいことは勝ちたいんだけどそうじゃないんだよなあ…」
とはなりませんか?
もしリクエストが出来るのであれば、永遠のライバルや目標とする相手を指名して、今までやって来た集大成を試合で発揮してみたいと思うのではないでしょうか。
試合は決して「試験」ではありません。合格か不合格を査定しているわけではないのです。
どんな試合でもこのような「特別な試合」に臨むのと同じような気持ちで挑むことが出来れば、きっとプレッシャーや欲望に負けてただ勝利だけが頭を占めて中身のない試合になってしまう事はかなり少なくなると思います。
ただ試合中は夢中でそんな事を思い出す余裕がなくなることが多々あります。
そこで例えばラケットやノートに「思い出せ!!」とか「一番大切な事」とか思い出す為のキーワード書いておいたりして試合中にそれを見て良いコンディションを取り戻すことがとても効果的だと思います。
「なんの為に試合に臨むのか」という「本当の目的」を忘れないで戦えれば、内容にも満足出来、結果もおのずと伴うのではないかと思います。
昨日「日本出身力士10年ぶりの優勝」という快挙を成し遂げた琴奨菊が
「優勝した事より今までやって来た事がしっかり出来た事がなによりも嬉しい」
とコメントしています。
まさにその通りですね。
そう言えば昔ジュニアで試合中に持ち込んだノートをチェンジエンドの度に見直したり書き留めたりしていた選手がいました。
試合後にそのノートになんて書いたの?と聞いて見せてもらうと
「暑っ!! 腹減った!!!!」と殴り書きしてありました…
まあそれもアリですね(笑)
【名古屋テニススクール 茨木テニスクラブ】