感性のギアが加速する

感覚型の天才というタイプの人と話していると、とにかく頭の回転の早さと世界の細々とした事象から何を汲み取るか、という能力が根本的に違うということに驚かされることになる。

その頭の回転の早さと世界の見方の突出した感性に触れていると、自分までそのような脳と感性を手に入れたかのような錯覚を与えられるものだが、それは天才型の人間と交流している時間にだけ与えられる幸福な勘違いというものなのである。

それの証拠として、天才と交流しながら自分の中に芽生えつつあった「万能感」のようなものは、交流を終えてしばらくの時間が経過してしまった現在ではすっかり遠ざかってしまっており、それを掴み直すための糸口さえ見えもしない。

めくるめく速度ときらめきの光景に満たされていたはずの世界は、現在の私には与えられておらず、鈍重な頭と凡庸な感性だけが残り、うんざりするような退屈な日常へと強制的に回帰させられる。

https://moritomo-arashi.jp/


カテゴリー: 天才 | 投稿者kappura 22:55 | コメントをどうぞ

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