テニスのウィンブルドン選手権での日本人の優勝は3回ありますが、いずれもダブルスでペアの相手は外国人です。1934年三木龍喜が混合ダブルスでドロシー・ラウンド(イギリス)とペアを組んで優勝したのが初めてで、1968年のオープン化以降は、沢松和子がアン清村(アメリカ)と組んで1975年に、杉山愛がキム・クライシュテルス(ベルギー)と組んで2003年にそれぞれ女子ダブルスで栄冠を手にしています。杉山は女子ダブルスで決勝に5回進むも4回はウィリアムス姉妹等の強豪に敗れています。
テニスにセンセーションを巻き起こしたボルグの重いトップスピンを生み出すDONNAYのウッドラケットは、ボルグの強さの秘密兵器として一躍注目を集め人気も急上昇しました。またボルグが履いていたディアドラのシューズやフィラのウェアも一大ブームを巻き起こしています。
ビョルン・ボルグはコート上では常に冷静沈着で物静かで、北欧のスウェーデンのプレーヤーであることから、「氷の男」(アイスマン)とも呼ばれていました。そのボルグとは正反対のイメージの熱い男マッケンローとの世紀の対決となった1980年ウィンブルドン男子シングルス決勝を題材とした、実話にもとづく映画『ボルグvsマッケンロー 氷の男・炎の男』では、ボルグがマッケンローに共感を覚える場面も描かれていて、その伏線となるボルグの意外な少年時代を知ることができます。