ウィンブルドン男子シングルスで優勝した選手は1968年のオープン化以降の52大会で、19人出ています。平均で一人当たり2.7回という計算が成り立ちますが、実は1回しか優勝していない選手は9人います:スタン・スミス(1972)、ヤン・コデシュ(1973)、アーサー・アッシュ(1975)、パット・キャッシュ(1987)、ミヒャエル・シュティヒ(1991)、アンドレ・アガシ(1992)、リカルド・クライチェク(1996)、ゴラン・イワニセビッチ(2001)、レイトン・ヒューイット(2002)。最多はロジャー・フェデラー(スイス)の8回になります。
ビョルン・ボルグは手首を積極的に使ってラケットヘッドを跳ね上げ、ボールに強烈な順回転をかける両手打ちバックハンドのトップスピンで、それまでのテニスの戦術の常識を覆しました。ボルグの回転系ショットにより以降「トップスピン」がテニスに変革をもたらし現代のテニスにつながっています。
ウィンブルドン選手権大会男子シングルスでオープン化以降初の5連覇で知られるスウェーデンのビョルン・ボルグは、グランドスラムの4大大会でウィンブルドン5勝、全仏6勝の計11回制覇していますが実は全豪、全米での優勝はありません。 長旅が嫌いだったのか全豪への参加は殆どありません。
2019年以前のウィンブルドン選手権では最終セットはタイブレークを採用せず、2ゲームの差がつくまで勝負は決しませんでした。このため2010年のウィンブルドン大会1回戦で、ジョン・イズナー(米)とニコラ・マウ(仏)の試合が3日間にわたって11時間5分に渡って行われ史上最長時間を記録しています。スコアは6-4、3-6、6-7、7-6、70-68でした。