カテゴリー別アーカイブ: シングルス

サービスキープ

『風』 さんから質問をいただきました

以下がそのコメントの全文です

 

カラオケ  私は松原さんと同い年でダブルスは田舎の県チャンピオンレベルです。いつも拝見して参考にさせていただいています。

先日の錦織とフェデラーの試合で、錦織のサーブのトロフィーポーズで肘の角度がフェデラーに比べ随分甘く感じましたが問題はないのかどうか?松原さんの見解を教えていただけますでしょうか。

風 より

 

 

 

水瓶座  私の答えです

フェデラーのサーブのすごさ

フォアハンドのぶったたき

バックハンドの落ちること

すごかったですね

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フェデラーの全盛期はこうだったんだぞ

というビデオを見せられているようでした

 

そのフェデラーと5セットを戦った錦織も

考えてみれば

とてつもなくすごいんですよね

 

試合運びでいえば

あそこまで乗せてしまったのがいけないんでしょうけど

 

さてサービスの差ですが

構えたときに

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手の位置が頭から離れていることにより

肘が90度くらいに

というのが理想ですね

 

そうすれば

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後ろ気味の打点

弓の内側に囲い込むようなスタイルでのインパクト

深さのコントロールバッチリ

ということになり

フェデラーはめでたしめでたし

 

一方の選手も

こんな形は採れるわけで

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それほど下手じゃない

1セットに1ダウンですから

まあまあ、良くやっているわけです

 

それ以上はちょっと言いにくいことも ・・・

まあ

サーブは苦手なんですよね

 

サーブをさらに改善すれば

フェデラー 並みになりますか?

日本人としても

突然

鈴木貴男 並になれますか?

SONY DSC

ここまでも相当に改善してきたはずです

 

で、スズキやフェデラーに成れないなら

アガシ並みでどうですか

 

1ダウンくらいはしょうがないから

2ダウン取る

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キープ率も少しは努力して

少しだけは上げる

そして

ブレーク率は大幅に上げる

 

安心して、サーブゲームを大胆に戦う

 

得意なこと、才能を生かす

 

ニシコリの才能からしたら

いろいろ工夫すれば

こっちの方が簡単、鴨  ・・・  テニス

 

カテゴリー: サービス, シングルス | 投稿者松原コーチ 19:49 | 1件のコメント

ギヤを上げるとき

シングルスのリターン

その前後位置について

先日の大学王座戦を見て考えた

大体がインカレレベルの選手

その中にうちの後輩、K君とI君とがいる

その二人のポジションが気になっている

今日はK君のほう

 

K君は大振りのハードヒッター

彼のスウィングスピードはインカレ選手たちの中でもトップクラスだろう

ベースライン後方からでも頻繁にフォアハンドのウィナーを放つ

 

彼のようなロングタイプは

基本、下がり気味のリターンポジションでもいい

クレー育ちのトッププロはたいていそう

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後ろからしっかりと安定したリターンをエネルギッシュに打つ

安定してしっかりたたくことが重要なのだ

5分の打ち合いに持ち込めばいい

そこからチャンスを見つけぶち抜く

もちろん最初からブレークのチャンスはあるので

そのまま、6-0 でとってもいい

ギヤを上げる必要はないかもしれない

 

もし

そこまで差がつかなければ

ギヤを上げる

サーブの球筋にあってきた、3-2 の第6ゲーム

セカンドサーブのコースを見極め

見極めれたなら、大振りトップ打ちでいい

というか

大振りじゃなきゃあいけない (ここが肝)

ポジションを前に

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ここでブレークしてセットの主導権を奪う

ファーストセット 6-3

この後、相手はセカンドを無理しなければならなくなる

相手のミスもあり

セカンドセット 6-1 で無難に ・・・

 

今回、こうゆうふうにやってなかったので

あえて

うるさい先輩の一言なのだが

今日のような戦術や戦略的な見方

それと自分の技術や、性格に合った戦法が取れれば

一気に大ブレークできるはずだ

なにせ、K君のフォアハンド

すごいスウィングスピードなのだ。  テニス

 

そうそう

今回の話

インカレレベルのサーブが前提

それ以下なら

はなから、ぶちまくればいい。  テニス

 

 

カテゴリー: シングルス, フォアハンド, リターン, 試合 | 投稿者松原コーチ 19:33 | コメントは受け付けていません。

ダニエル太郎

昨日は有明へ

楽天ジャパンオープン観戦

たまにはトップの試合を見ないと

スピード感がつかめない

テレビの中とは全く違う

すごいスピードのたたき合いがそこにはあるのだ

 

感心したのはダニエル太郎

ティプサレビッチに、2-6 4-6 で敗れたが

きっといいものをつかんでいると思う

 

1st はベースラインすぐ後ろから打つ

ティプサレビッチに翻弄され、勝負にならず

とくにバックのライジングぎみのショットをストレートに決められた

ベースライン3mから5m、後方の太郎はなすすべもない

 

2nd に入り太郎は攻撃的になった

早目に打ってどんどん仕掛ける

ポジションも、1st よりは前気味を意識しているよう

先に打つから、前に行けるのだが

結局、4-4からサーブを落とし

負けてしまったが

トップのテニス、30位以内のテニスを実感したのでは

 

チャレンジャーでポイントを稼ぐ方が

100位を保つには効率がいいそうだ

ただ

上とやらなければ上のやり方がわからない

 

今回のような試合が何度もできて

足りないものを練習で補う

 

どんなレベルでも

こうゆう進歩の仕方が必要だろう

 

ストロークの写真は皆無

サーブのみだが

彼の進歩したサーブを見てほしい

CIMG3330

肘は90度

CIMG3335

CIMG3336

ラケット面はお尻のところ

もっと右まで行くのだが、この連写のコマにはない

CIMG3337

打点は上体軸の後ろ

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今までのイメージよりもかなりパワーアップしたと思う

次の太郎に期待だ。   テニス

 

カテゴリー: サービス, シングルス, 年寄りのひとりごと, 試合 | 投稿者松原コーチ 20:03 | コメントは受け付けていません。

ウィナーは必ずしも・・

相手をノータッチで抜くウィナー

普通はこれが最強のハードヒット

と思っている人が多いと思う

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じつはこれ

違っていることの方が多いかもしれない

もちろん

お互いつなぎあってチャンスを待っていると

甘い、打ちやすいボールが来たので

よし

ハードヒットで1本

という場合はこのハードヒットが最強

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しかし

それなりのレベルで打ち合っていると

相手コートに空きを作ったり

相手ボールを浅くさせて

最後にウィナー

というストーリーになる

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その場合

最強のショットはウィナーの1つ前

オープンコートへのハードヒットや

より走らせるアングルショットだったり

そして

次のショットを安全にしっかり打ち込んでウィナー

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特に

相手ボールを浅くした場合には

ウィナーの打球は短くなければアウト

 

だからプロは

しっかりスピンをかけて

安全に決めるのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: シングルス, フォアハンド, 試合 | 投稿者松原コーチ 15:53 | コメントは受け付けていません。

どの辺を狙うのか?

コートのはじっこに打てばウィナーが取れる

あんまりはじっこだとエラーするかもしれない

ここが、心の強さも絡んで

試合での永遠の課題かもしれない

また

それを練習の時に気にしていないと

試合につながる練習にはならない

 

私がジュニアの練習でよく使うドリルを例にして説明する

シングルスで4本フォアハンドのハードヒットを打つ

逆クロス、逆クロス、逆クロス、クロス(ストレート)

相手バックにめがけ、逆クロスを3本打ち

3本目の威力で浅くさせたところを

相手フォア側へのウィナーにする

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これで1点

 

この時、どの辺を狙うかというと

私なら、サイドラインの50cm~1m内側

特に3本目がその辺り以上に厳しめ

 

ジュニアの場合

もちろん試合に何度も出ているレベルでも

1~1.5m内側

それくらい内側じゃないと

ちょっとのばらつきでラインの外に打っちゃう

 

仮に、確率90%のショットを4本続けると

成功確率は、66%

 

3回トライして

2回は4本とも入る

1回はどっかでミス

 

4本とも入ったからといって

必ずウィナーになるとは言えないとすると

何とか、5分5部

それでも打つということは

よっぽど度胸があるか

そうとうに無神経な奴か

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ちょっとヒントをだすが

1,2本目でエラーしないよう、少し打つ側に打つこと

それで感覚をつかんだら

3本目でリスクをとる

4本目は甘いボールをしっかりと

安全にいただく

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当然

4本とも、エラーするわけがないと思いながら打つ

その辺の安全感覚がないと

未完の大器と、一生言われ続けることに鳴る鴨。  テニス

 

そうそう

ベースライン内にも入れなければ?

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そう

浅く打てるのは大前提。  テニス

 

 

 

カテゴリー: シングルス, ダブルス, 練習法, 試合 | 投稿者松原コーチ 17:43 | コメントは受け付けていません。

逆を突かない

ストロークで相手を振り回し

相手コートに空きを作る

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ここで

決め方に2種類ある

1、オープンコートに打ってウィナーに

2、相手がオープンコートへ走る逆を突く

 

どっちがいいのだろう?

原則は、1

オープンコートで決まるならそれでいい

難しくする必要はない

 

それがぎりぎりだったら

相手の動きの逆をとる、という選択が出てくる

 

相手側の事情を考えてみよう

状況から見て

オープンコートをカバーしようとしても

間に合いそうもない

 

なら

走るフリだけして、走らないという考えもアリ

相手が逆を突いてくれるのを期待

 

思い通りに来たら

ウィナーを取られないだけでなく

ラリーの主導権を握り返すチャンスにもなる

 

実は先日の中学生君との試合

これでフォアハンドのパスを2本決めた

あの時

もしもバック側に打たれたら

多分ウィナーだったろうし

仮にぎりぎりで追いついても

返すだけならともかく

パスを決めるのは無理だったと思う

 

ジョコビッチならともかく

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松原さんではこうはいかない

 

この試合

私の 5-3 リード、時間切れだったのだが

かんじんなところで2本違えば

負けも十分ある

 

この、「逆を突く」 という事

ストロークの巧みなジュニアたちは大好きなこと

なんか

単純にオープンコートに決めるよりも

高級な感じもするからだろう

 

だが、ここは年寄りの知恵の出しどころ

パワーや脚力に勝る若者をだますのだ

 

この試合後

原則、「逆を突かない」 ことをアドバイス

納得してくれたと思う

 

さて次回の彼との対戦、どうなりますか  ????  テニス

 

 

 

カテゴリー: シングルス, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 14:55 | コメントは受け付けていません。

フォアへの回り込み

昨夜の東戸塚校でのジュニアチームレッスン

中学生とシングルスをしていて気が付いた

ラリーで振り回され

山なりの返球をややバックよりのセンターへ

それを彼はバックで打ってくる

そこそこのスピードなので

こちらに優位を取り戻す時間ができる

少なくとも返球は可能

 

相手がナダルだったら

フリーのボールを

フォアに回り込まれ

一巻の終わり

もちろん、私の場合

相手がナダルだったらバックでも取れないが

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ナダルはなぜに回り込むのかというと

「フリーのボールに対しては」

フォアハンドの方が強力だから

 

たまたまサウスポーだったこともあり

中学生君にもナダルスタイルをアドバイス

 

そもそも

特に両手バックの場合

カウンターには強く

小さめのスウィングでしっかりと打てる

だから

速いテンポの打ち合いなら

回り込まなくてもいい

むしろバックの方がいいボールが打てたりする

 

だが緩い死んだボールを

フリーに打てるなら

大きなスウィングで加速できる

フォアハンドの方が上

 

ナダルはサイドラインの外に出てまで回り込む

攻撃的なベースライナーになりたければ

この姿勢が大事

バックが苦手だから回り込むのではないのだ

フォアハンドがよりすごいから回り込む

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最高の片手打ちバックハンドを持つ

フェデラーでさえフォアへ回り込む

ただし

ライジングのリターンダッシュにはバック

 

プロのダブルスで

サウスポーがらみのペアー

レシーブで

2人ともバックサイドになることが多いのも

同じ理由かもしれない。           テニス

 

 

カテゴリー: シングルス, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:28 | コメントは受け付けていません。

ウィンブルドンのフォアは

ウィンブルドンはすでに予選が始まっている

ここの特徴は

芝のコート

バウンドが低いが

コートに鋭角に入ると滑るように飛び

ウィナーも取りやすい

相手側にすれば

食い込まれることも多い

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そこからでも

攻めなければ、攻めかえされる

低い打点でもウィナーを狙う人が有利になる

先に打った方が勝ち

 

ラケットヘッドを下げられなければいけない

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サイドスピンも自在に打つ人が有利

もちろん遅れた打点でもウィナー狙い

そうすると

ナダル打ちが有効

syarapo

低い打点だから

こうする手もあるが

テニス=ラドワンスカらが4強、ウィンブルドン女子単

しゃがむ反動で

1発狙いしないと次が厳しい

ラドワンスカならそれもあり

この写真を見て

腰を落として安全にと考える人は

仲間に入れてもらえない

 

やはり一般的には

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ナダル打ちの思い切りの良さが

向いているような気がする。

 

でもシャラポワは ・・・  テニス

 

 

カテゴリー: シングルス, フォアハンド, 試合 | 投稿者松原コーチ 17:57 | コメントは受け付けていません。

回り込みの決断

『makotasu』 さんからフォアハンドの相談

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ   松原コーチ

いつも当ブログを楽しみに拝見しております。
さて、今日も1つ、コーチのご助言をお聞かせください。

回り込みのフォアハンドなのですが、回り込める時は回り込もうと心掛けているのですが、微妙に迷った時にそのまま無理して回り込むべきなのか、それとも安全にバックで打つのが正解なのか悩んでいます。

どんな場面でも迷った時はこうすると決めておく項目の一つとして、事前に決めておきたいのです。実際にコーチはどちらに決めておられるのかと、これから脚力が落ちていく一方の週末おじさんプレーヤーへの助言としてどちらが正解かをお聞かせ頂ければ幸いです。

今回も、どうぞよろしくお願いいたします。

Makotasu

 

 

 

水瓶座   私の答えです

フォアに回り込むというのは

バックが返せない

という理由で回り込む初心者を除けば

攻撃的な理由により、回り込むのだと思います。

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つまり回り込んだけれど

つなぎ球にしておくというのは考えられない。

回り込んだからには

強烈な逆クロス

または、ダウンザラインのウィナー

または、ハードヒットと見せかけてのドロップショット

それと、強烈に弾むトップスピンロブ。

 

明確な意思を持ったボールです。

 

回り込んでしまうと

フォア側に空きができて

次の相手ショットで

そこをつかれるとまずい。

だから、攻撃以外にないのです。

 

結論

「迷うくらいなら、回り込まない」 のです

そんな半端な攻撃はどうせ失敗します。

「よしっ」 と思ったときのみ、回り込みます。

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したがって

年齢や脚力は関係ないと思います

「よしっ」 と思ったとき、回り込みます。

もちろん

さらに年齢が行って

フォアで強く打てなくなれば

回り込む理由がなくなりますが。

 

自分の脚力もフォアの能力も含めて

「よしっ」 と思ったときが回り込み時です。

どのくらいの範囲

どれくらいのタイミングで

そう思うかは人それぞれですし

年齢とともに変わってもゆきます。

 

私の場合

フォアの方が間違いなく攻撃力が上ですので

勝ちたいときは

できる限り回り込みます。

回り込んだら迷いません。

迷ったら回り込みません。      テニス

 

 

 

 

カテゴリー: シングルス, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 17:57 | 2件のコメント

ネットへおびき寄せる

『上野』 さんからの質問

以下がコメントの質問部分です。

 

カラオケ  シングルスでの戦術について質問させて頂きます。

先日の試合での反省なのですが、ベースライン上でお互いラリーをしているなかで、決め手に欠く展開がありました。

相手をネットに誘いパスかロブで抜く作戦を考えたのですが、こちらのリスクは低めで相手にリスクを負わせるパターンをどんなものがいいか教えてください。

落とす位置はセンターかサイドか、またスピンかスライスかなど。

上野 より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

相手をネットへおびき寄せるには

短い打球を打てばいいわけですが

決められては困るし

追い込まれても困ります。

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だから消去法で考えると

相手が

よっぽど高い打点を苦手にしているのでない限り

高く弾むのは無し

だからトップスピンじゃない。

 

スライスで短めに打つことです。

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フォア側か? バック側か?

これも相手の得意か苦手か

見極めて選択すればいいわけです。

もちろん苦手側へ。

 

もう一つ

このショットで決めるのでなければ

ネットぎりぎりでなくてもいい

素晴らしいドロップショットを放ってしまうと

読まれた場合

ドロップショットで切り返されたり

高い打点から

一気にウィナーを取られるなんてこともあります。

 

そう考えると

完璧に殺したショットより

少しスピードがあって浅めに入るボール

それを、こっちの都合のいいように

アプローチしてくれる側へ

ということでしょうか。

 

それと

次のショットですが

相手のスマッシュがヘボなら

まずはロブです

 

ロブをしっかり堪能してもらい

上ばかり気にしてくれるようになれば

サイドを抜けばいい。

 

ただし

あんまりロブばかり上げると

ネットへ出てくれなくなるのでご用心。  テニス

 

 

 

カテゴリー: シングルス | 投稿者松原コーチ 15:40 | 1件のコメント