カテゴリー別アーカイブ: シングルス

ボレーは1発で仕留めるが

『松研』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  毎回 楽しく拝読させて頂いています。m(__)m
久しぶりに質問させて頂きます。
ボレーについて一発で決めるとあります。私も昔から
繋ぎのボレーの意味が、よく解りませんでした。
繋ぐことより一発の方が重要なのではないかな?
と思っていました。繋いだら逆に得点されます。
コーチも皆揃って繋ぎが大事だと言います。
そこで質問なのですが、
コーチの指導は、うまくかわして 一発で決めるボレーの
練習をした方がいいのか?と強く決めるボレーは何処の動き
が重要なのか?と言うことです。
体重移動、スライス、横向きからドン みたい
によく言われます。強いボレーは、何を気をつければ
うまくいくのか。時間があられる時に
答を お聞かせ願えればと思います。
何度も失礼致72します。m(__)m

松研 より

水瓶座  私の答えです。

近頃のワケエモンは ・・・

と文句をいうわけではないのですが

ちょっと甘いボールを打つと

すぐ、調子に乗ってトップスピンを打ち込んできます。

だから抜かれる前にやっつけるか

最低でもそれに近いボールを打てないと

チャンスは2度とやってこない可能性が高い。

そこを

私と同年代の、もしかしたらもう少し若いコーチにも

理解しておいてほしいところです。

ところで

松研さんの文章でちょっと気になる点が。

それは、1発で決めるボレーが

強く打つボレーと同義語のように感じられる点です。

本来は、別に強く決める必要はなく

できれば

つなぎのボレーを打つような感じで決められれば一番いい。

いやむしろ浅くてもいい分

つなぎボレーよりも簡単に

オープンコートに優しく入れるだけ

アングルに打つだけ

ドロップボレーを置いてくるだけ

という方が望ましいのです。

 takao1504

相手ボールが浮いて来れば

強くたたくのももちろん選択肢の1つとしてアリですが

ローボレーになることもあるし

それでも決めておきたいし。

だいいち

特にシングルスですが

ネットプレーというのは

頑張らなくてもウィナーにできるからこそ、ネットへ出るのです。

シングルスのコートは守る範囲が広いので

ネットへの出方を工夫すれば

頑張らないボレーで

しっかりウィナーを打てるはずです。

プロのテニスをTVでよく観察すれば

ヒントがいっぱい転がっているはずです。

昔も、置いてくるだけの人がいました。

mac1504fv

私も先日来の

トップスピナーのネットプレーのお話し

その3日間で、かなり強調したつもりです。  テニス

追伸  ダブルスのボレーは日を改めて。 テニス

 

 

 

 

カテゴリー: シングルス, ボレー, 試合 | 投稿者松原コーチ 22:11 | 1件のコメント

アプローチを有効にするには

今日はストローカーが

トップスピン屋さんがネットへ出る3回目の最終回。

相手ボールが短くなり

ベースラインにも帰りにくい

ぶんなぐるほどの余裕もないので

スライスアプローチでネットへという設定だ。

suzukii1504

 

(こんなに打点が高かったらぶんなぐりもありだが)

 

アプローチの方向に

その考え方に3通りある。

 

1、 相手の苦手コースへ

(バックでエラーさせる)

2、 オープンコートへ打って走らせる

(走りながらだと、その人、へぼ鴨)

3、 ボレーポジションのため、ダウンザラインへ

 

もし相手に、

「バックハンドと聞いたとたんにジンマシンが出る」 ような

明らかな欠陥があるなら

1のように、そこをつくことのみでもいい。

 

動きの鈍い相手だったり

足を止めたら手の付けられない相手なら、2。

 

ダウンザラインのアプローチは、昔からのセオリー。

相手の打つ側に少し寄った

ベストネットポジションにつきやすいショットなのだ。

でも相手もいい位置に入りやすいので

しっかり打たれたら抜かれるけど。

しっかり打てる相手とは限らないので、これもあり。

 

さて、これらのアプローチをさらに生かすための裏ワザ。

 

ドロップショットを混ぜること。

bkvtb1504

スライスは大きめのテイクバックから

強めに打って、しっかり止めれば、アプローチ。

柔らかく止めて、小さなロブのようにすれば、ドロップなのだ。

nisikorifsu1504

しっかりテイクバックすれば

この違いは、インパクト寸前までばれないで行ける。

 

特に、早い段階でドロップショットを打ち

相手に印象付けておけば

深いアプローチに対応することがより難しくなる。

それほど深くもなかったのに

けっこう、効果的になったりもする。

 

うまく使うと

スライスで打とうとした瞬間に

相手が前進してくる。

ダウンザラインのアプローチのつもりだったのに

相手が気を利かしてくれて

ウィナーになっちゃった。

ということもよくある話。

 

ドロップショットは

トップスピナーのもっとも仲のいいお友達なのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: シングルス, 年寄りのひとりごと, 試合 | 投稿者松原コーチ 17:49 | 1件のコメント

ストローカーのサーブアンドボレー

サーブアンドボレーの専門家は

いろいろなサーブを駆使しいろいろなボレーで決める。

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例えば

オープンコートにサーブで追い出して

反対方向にボレー。

それだけだとばれるので

センターにサーブを打って

ボレーは反対方向に決めるとか。

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サーブの後、前進してくるのがばれているわけだから

サーブのコースとスピードで相手のリターンを限定させる必要があるのだ。

サーブの威力が少し足りなくて、しかもコースを読まれたら

一気にリターンエースが襲ってくる。

 

それに対して

ストローカーのサーブアンドボレーは少し違う

基本的にサーブアンドボレーはしないというのが

お互いの了解事項だからだ。

つまり

レシーバーの意表をついてネットへ出る

ネットへ出ることが意表だから

コースは当たり前でいい。

次のボレーを決めやすいところに打って出るのだ。

当然、オープンコートに打って

反対側にスペースを作る。

そちらにそこそこのボレーを打って終わらせる。

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大体のストローカーがボレーは下手なのだから

その辺は割り切った方がいい。

fini1412

もし、つなぎのボレーを打つことになって

相手が余裕のあるパスを狙えるようだと

万事窮す。

 

ボレーは簡単に、1発で終わらせる。

つなぎは無し。

深くてもいいし

中くらいでも

ドロップボレーも、すべてありなのだ。

 

ポイントはオープンコートに入れること

サーブアンドボレーを読まれていないこと。  テニス

 

 

カテゴリー: シングルス, ボレー, 年寄りのひとりごと, 試合 | 投稿者松原コーチ 13:44 | 1件のコメント

トップスピナーのボレー

昔はネットプレーヤーやオールラウンダーが

浅い位置からのアプローチショットや

サーブアンドボレーでネットを取り

相手のパスとボレーの秘術を尽くして戦ったものだ。

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その時代には相手パスのコースを狭めるため

センターセオリーと言って

角度をつけないアプローチが

あえて推奨されていたりした。

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最近はトップスピンのストローカーが主流になり

同じようにしてネットを取ると

トップスピンで一気に抜かれてしまうようになった。

 

だから最近のネットの出方は

1、トップスピンで圧倒し決めるまではいかないが

相手のパスをほぼ無力化してネットへでる。

2、浅めの低い打点で取らされ

ネットへ出るしかないとき。

3、ゲリラ的にサーブアンドボレーをする。

のどれかになることが多い。

 

今日は1番のトップスピンで圧倒してネットを取る技について

解決法を一つ提案したい。

 

トップスピンで相手を圧倒した場合の

相手位置はどこかというと

ベースライン後方

サイドラインに近い両側のどこか

という事になる。

ここへ走り込みながら

頑張って、なんとか返球してくるのだ。

 

さて、この位置から一番遠いところはどこ?

 

フォアのクロスをコーナーへぶち込み

反対側のバックのコーナーに見事なボレー

と考えている人はとっても勝ちにくい人。

 

正解はバック側、しかもネット際なのだ。

小学校の算数でやったとおり

長方形の対角線は2辺のどちらよりも長いのだ。

 

もちろんバックのクロスやフォアの逆クロス後も同じこと。

正解は相手フォアハンドの前、浅くのドロップボレーだ。

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実は

ホントのところ

反対側のドロップじゃなくてもネット際のどこかなら

どこでも決まる。

逆サイドなら動きの逆をつけるし

真ん中でも少しうまく落とせば充分に決まる。

だから

技術的に難しかったら? できなければ?

無理にコースをつかなくてもいい。

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とにかく

トップスピナーの相棒は

ドロップボレーとドロップショットなのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: シングルス, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 19:05 | コメントは受け付けていません。

シングルス、リターンの覚悟

リターンでどんな球質を選ぶのか?

どこへ打つのか?

については

その人のレベルにより違ってくる。

 

初級レベルなら

とにかく返すこと

ファーストサーブは

このレベルでも強力なことがあるので

とにかくブロック

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いったん返ってしまえば

次のエラーのチャンスを相手にあげたことになる。

ババ抜きで

次の人が手持ちのババをもっていってくれたようなもの

とりあえず、安全地帯に入れるというわけ。

 

中級レベルなら

相手サーブも少しは強力になってくるので

そしてあまりに甘いリターンだとちょこんと決められるかも。

だから

できれば深く、責められないようなボール

スライスでの返球も有効な手段になる。

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上級者や特にプロになると

甘いボールはしっかりひっぱたかれる。

だから

当てただけとか

とりあえずスライスで、というのは

確かにリターンそのものでは

失点しないものの

次の打ち合いを不利にして

結局失点してしまう確率が増えるのだ。

 

じゃあどうするのかというと

安全に攻撃すること。

攻撃は最大の防御なのだ。

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といっても、相手サーブが強力な場合

こちらの体勢も面もぶれやすいので

そこは安全策

対角線の長さと

ネットの低さを利し

クロスにしっかりヒットする。

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これがしっかり決まれば

一手、有利にラリーが始められるし

やや甘いコースでも互角に戻せる。

もちろんこのリターンをエラーすれば

ポイントは即、相手に行くのだが

たまにはエラーするにしても

常に先手を取られて

確実にキープされるよりはよほどましなのだ。

 

この考え方で

1セットに

相手サーブの5ゲーム中、2ゲームをブレーク

自分サーブの5ゲーム中、4ゲームをキープすれば

6-4 で勝ちになる。

 

もちろん、3ゲーム以下しかキープできない見込みなら

相手を3回以上

つまり過半数ブレークしなければ勝てないわけで

そうなると

リターンゲームの考え方は

中級以下の話になってしまう。

とりあえずやってみて

どさくさを何とかものにするのだ。

 

あなたのリターンゲームは

上級?

それとも、中級以下?   テニス

 

 

 

カテゴリー: シングルス, リターン | 投稿者松原コーチ 20:48 | コメントは受け付けていません。

パスコースを読む

『たかちゃん』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原校長、いつも楽しく拝読しております。いつもありがとうございます。

ひとつ質問がごさいまして、
相手ボールのコースの読みのことです。

先日、シングルス練で私がボレー、相手がパスを抜く練習をしたのですが、パスのコースが全く読めないのです(笑)

現代テニスで体が前向きでコースが読みづらいからなのか、球速が早くなったからなのか、ポジションなのか、はたまたセンスの問題なのか(*^^*)?わかりませんが、相手ボールのコースを読むコツなどあったら教えて下さいませ。

どうぞよろしくお願いします!

たかちゃん より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

実は私も苦手です。

逆に

性格が良いせいか

他人からはしっかりコースを読まれてしまいます。

 

そんなことを言っていてもしょうがないので

何か対策を考えましょう。

 

全般的に言うと慣れです。

いっぱい相手ショットを見て

どっちだっ? と、思っていると

だんだんと分かるようになってきます。

しかし、自分の試合、しかもパスシーンだけだと

データが足りませんから

他のシーンでもいいから

他の人が打っているのを見て

コースの当てっこをしてみるといい。

もちろんテレビでもいいんです。

だんだんと当たる確率は上がっていきます。

 

次にちょっと理屈を考えましょう。

まず一つ目は相手の癖

クロスにしか打たない

または、クロスにしか打てない人

その人に対して読む必要はありませんよね

でも大きな意味では、確実な読みができているという事。

 

次は体勢から、除外できるコースがあるということ。

ぎりぎり走らされて

やっと届いたところからだと、クロスはきついですね。

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その次は癖

余裕のあるなし

テイクバックの位置

カウントによる癖 (大事なポイントだと ・・)

球種による癖 (どの球種でもどっちもなんて人は ・・)

等々

 

そんなことを考えながら観察していると

かなりわかっちゃうようですよ。

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そして、最後の必殺技

「ヤマを張る」

ダブルスのポーチとおなじ

わからないときはどっちかに決めて動く。

しかも

取りにじゃなく、決めに行く。

2つに1つ当たるなら相当な高確率。

パスミスまで入れたら、過半数のポイントをいただき

しかも

相手に考えさせるので

そのデータは次のポイントの山ハリに使える。

 

こんなもんでどうですか

大胆にお試しください。 テニス

 

 

 

カテゴリー: シングルス, バックハンド, フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 18:07 | 1件のコメント

スライスVSトップスピン

『うそほんと』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  お世話になっております。2月4日の記事を見て思ったのですが、同じ位の強さのスライス主体の人とトップスピン主体の人がシングルスをした場合、戦略としてはどんな試合になるのでしょうか?よろしくお願いいたします。

うそほんと より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

戦略というより戦術で考えれば

 

トップスピンの人はそこそこ打って

相手を走らせ

短くなったらオープンコートへ決める。

 

スライスの人は

広いリーチを生かして

しっかり粘る。

相手がエラーしたら勝ちです。

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スライスはバウンドが低くなるので

低いどおしの打ち合いになれば

スライスが有利になりますから

もし競ってきたら

トップスピンの人はムーンボールを多用するかもしれません。

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トップスピンが打ち勝てば勝負は決まり。

トップスピンが打ち勝てないようだと

しっかり打たなければならないトップスピナーは疲れてくる。

腕だけで打てるスライサーはさらに楽に。

 

戦略的に考えると

重要なのは

トップスピナーは早目に主導権を握り

浅くなっらおしまいだぞ、とプレッシャーをかけ

早目に相手に諦めさせること。

自分の方が、少しくらい疲れても内緒にしておく。

 

スライサーは今が互角ならOKと思い

相手に、長引いたらあんたまずいよ

と思わせることでしょうか。   テニス

 

 

 

 

カテゴリー: シングルス, スライス, フォアハンド, 試合 | 投稿者松原コーチ 18:07 | 1件のコメント

戻るときはサイドステップ?

『hiyopapa』 さんから質問をいただきました。

ストロークを打って、戻る時のサイドステップについてです。

何のためにいつ使うのかということですが

質問のコメントはとても長いのでコピーしません。

読みたい方はこちらのリンク

 

 

水瓶座  私の答えです。

何のためにサイドステップを使うのかというと

前向きで打ち終わったときに

スタートを早くするため。

もう一つがどっち向きのスタートもできるように

すぐにスプリットステップするためです

 

短いボールをたたくときに

最後に横向き姿勢を作って、体当たりのように打つとか

スマッシュに対して後退する時にも使いますが

これは横向きのまま動きたいためで

その時はサイドステップが一番動きやすいからです。

 

ところで

松原コーチは体重移動を否定しているように

コメントで書いてありましたが

それはちょっと不正確な言い方です。

「打球方向への体重移動が必ず必要」

ということを否定しているので

ボールから離れながら逆クロスとか

打球方向への動きをブロックするようにしてひっぱたくとか

プロはもちろん、松原さんも

当然のように体重移動をたくさん使って打っているのです。

1411nisikori

 

さて、本論の打球後のサイドステップ。

本来の使い方は

打球後、前向きになりセンターへ戻る時に

最初の1歩をサイドステップするということ。

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そうすれば戻りながら

最初の1歩を実行しながら

センター方向へ身体を向けることができるのです。

もちろん

上体がしっかりまわって

打ち終わりの向きが走り出す方向を向いている場合は

サイドステップなんていらない

そのままスタートすればいいのです。

 

もう一つは

相手が打つときにスプリットステップをするために

最後の1、2歩をサイドステップにする。

そしてピョン。

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もしも、オープンコートが大きくて

センタまで戻れなければ

スプリットなしも十分ありうる。

そのまま一気に走るのです。

 

じゃあ、ずうっとサイドステップして戻るのは

これもあります。

センターへ戻るのに、近いので急がなくてもいいとき。

のんびりサイドステップしてセンターへ

相手が打つときにピョン。

 

こちらのボールが空を飛んでいて

相手が打てない時は

自分の上体が前向きじゃなくてもいいのです。

相手がいつ打つかわからない、なんてことはありません。

その間、どっち向きでもいいわけで

普通に走ればいいのです。

 

実はここだけの話

スクールで教えるのにはこんな理由も

一律にやると、わかりやすく、教えやすい

「はい、打ち終わったらサイドステップで ・・・ 」

コーチはこの方が楽なんです。

 

いや、ホントにちゃんとそう信じている

実戦を知らないコーチもいるかもしれませんね。

 

いやいや、そんなはずはありません。  テニス

 

 

 

カテゴリー: シングルス, フットワーク | 投稿者松原コーチ 18:41 | 3件のコメント

東戸塚オープンS

今日はうちのイベントのご案内

来年1月12日祭日

東戸塚松原テニススクールでの

オープン・シングルス大会

オープンと言ってもジャパンオープンと違い

賞金は出ない

誰でもエントリーできるという意味でのオープン大会。

これは前回、26年1月14日の大会

1401syugo

小柄なジュニア選手の米田君が

フォアハンドの強打で大人たちを蹴散らしてしまった

1401komekeifs

試合後には

希望する、元気の残っている皆さんへ

私のレッスンもあるかも。

 

枠は12人まで、あと少し。

要項はこちら

申し込みは、東戸塚松原テニススクールまで

お電話で。

試合の経験を積みたい人

優勝賞品のほしい人

松原さんと語り合いたい人も

皆さんのご参加、お待ちしています。  テニス

 

 

カテゴリー: イベント, シングルス | 投稿者松原コーチ 12:15 | コメントは受け付けていません。

ヤングの戦法

決勝戦はすごかった。

お互いにサービスダウンは1回。

ラオニッチの喫したブレークポイントは

最後の最後、マッチポイントのみだ。

 

ここから見えるのは

錦織の勝負強さということになっているが

勝負のポイントに至るまでに

1,3セット目は

自分自身がブレークされなかったという事実がある。

この事実がなければ

勝負強い場面はやってこないのだ。

 

このレベルになると

サービスキープが当たり前

そのうえで一瞬のチャンスをつかんだ

勝負強さが必要なのだ。

 

そして当たり前のサービスキープを

当たり前に

錦織以上に続けたラオニッチもすごいやつなのだ。

 

さて、アメリカの183cmサウスポー、ドナルド・ヤング

CIMG5479

先日、錦織の応援に行った2回戦で

4-6 6-7 で錦織に敗れた。

 

サーブのポジションについては先日触れたが

今日の話はリターンゲーム。

何度もリターンゲームで錦織にプレッシャーをかけ続け

かなりの接戦を演じた。

 

そのやり方はセカンドサーブでの

バックハンドライジングリターン。

バックの方が攻撃力に劣るので

錦織のセカンドサーブはほとんどバック側へ。

打ち合いに持ち込みさえすればいいという考え方。

 

これをヤングは逆手に取った

大事なポイントでセカンドになると

前進して、両手バックでライジングヒット

面白いように決まる。

 

これはダブルスプレーヤーがよくやる戦術。

フォアハンドだと大ぶりで難しいが

バック、特に両手打ちプレーヤには得意な人が多い。

プロの場合

これをいかすため

サウスポーが入るペアーは

リターンゲームで

二人ともバック側のサイドに入ることが多い。

 

錦織も最後はこれに気づき

後半、重要なポイントでは

セカンドをフォアに入れて、大けがを防いだ。

ストレートで勝ったが

けっこうきわどい試合だったと思う。

 

ヤング

動きもいいし

サウスポーのいやなサーブ。

CIMG3762

フォアがもう少し安定してくると

もしかしたら、次代の4人は

錦織、ラオニッチ、ディミトロフ、ヤ・・   テニス

 

 

カテゴリー: シングルス, 試合 | 投稿者松原コーチ 22:15 | コメントは受け付けていません。