カテゴリー別アーカイブ: スマッシュ

スマッシュはジャンプ

止まって打つスマッシュよりも

ジャンピングスマッシュの方がはるかに易しい。

 

足を止めてスマッシュを打つと

位置の調整を最後までし続けることができない。

したがって

最後の微調整は腕や手首の加減で行うことになり

どうしても不安定要因を残してしまう。

 

しかも、調節しながら打つことになると

思いきり打ち抜くことができず

試合中、大事な場面で心に疑念が忍び込んでくる。

 

それに対し

ジャンピングスマッシュは

最後に、打点めがけて飛び上がって打つので

最適な位置に行くことができる。

だから

自分の理想的なフォームで

ボールを捕えることができるのだ。

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その理想的な位置に関係については

先日説明したばかりだ。

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もう一つ

ジャンピングスマッシュの有利な理由だが

動きが制限され

同じ形で振るしかないことにもよる。

だから

プレッシャーがあろうが

難しい位置からだろうが

フォームが乱れない。

 

さらにもう一つは心

飛び上がってしまえば

思いきりがよくなる

飛んじゃったら、やるっきゃないのだ。

 

だから

ジャンプしないでも

平気な顔をして打てる人は

ほんとにすごい人 !!!

プロだと時々いる。

アマチュアにはほとんどいない。

または

よっぽっど心が凍っている人。

これはアマチュアにも時々いる。  テニス

 

 

 

カテゴリー: スマッシュ | 投稿者松原コーチ 20:50 | コメントは受け付けていません。

グラウンドスマッシュは

『キャプ』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、こんにちは。
いつも楽しくブログを読ませていただいています。

グラウンドスマッシュを打つ際のコツを教えていただけないでしょうか。
つなぎではなく、決め狙いについて教えていただきたいです。
意外と平然と決めれる方は少ないショットだと思います。
(打つ機会も少ないですが…)

以前得意な方に聞いたら、「サーブが入るんだから入るに決まってる」というお言葉だけをいただきました(笑)

キャプ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

確かに

「平然と決めれる方は少ないショット」 ですね。

そして

プロは平然と決めますね。

 

ところで

得意じゃない人のエラーとはどんな風でしょう?

ネットへ叩き込むというのが多そう

ネットしないようにと加減して

アウトする、というのもありますが。

 

まあ

思い切り打っても

ネットしないようにというのが重要かもしれません。

ヒントは

「サーブが入るんだから入るに決まってる」 という言葉。

ネットを越して

サービスライン内に入れるんだから

サーブの方がよっぽど難しい

グランドスマッシュなら余裕ということでしょうね。

 

そのサーブでも

ポイントは打点の前後位置。

ここで取るべきなのです。

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身体の軸より後ろです。

ここで取り

内旋を聞かせて打つと

距離感がばっちり出ます。

そうするとフィニッシュはこうなります。

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次のポイントはスピン。

「サーブが入るんだから入るに決まってる」

なら

サーブと同じ球質なら入ります。

心配ならスピンをかけるということです。

 

最後のポイントは強さ

思いきり強くじゃないにしても

しっかり打った方がいいです。

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心配しいしい

そうっと打つとかえってエラーが多い。

せっかく入ってもウィナーにならない。

 

一番悪いのは

腕を緩めて身体を運んでしまう

ついでにお辞儀する。

それよりは

身体をあまり使わないで

気分的には一切身体を使わずに

腕力で、打点を後ろにとり

思い切って打ち抜く。

これが一番です。  テニス

 

カテゴリー: スマッシュ | 投稿者松原コーチ 21:53 | 2件のコメント

スマッシュの目的

相手ボールをスマッシュで決めまくる。

痛快、痛快。

そんなふうにできれば理想だが

どんなにうまくて、パワーがあっても

あり得ない。

漫画の世界だ。

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スマッシュというのはロブが上がって

そいつをオーバーハンドで、たたいて決めること。

だから

相手がロブを上げてこない限り

やりようがないからだ。

 

プロの試合なら、1セットに1本か2本。

だからほとんど使うチャンスがない。

そうゆう理由で

スマッシュ練習をしない

ジュニア育成のスクールもあるのだそうだ。

 

でも実は

スマッシュの目的

その理想は

この

「プロの試合なら、1セットに1本か2本。

だからほとんど使うチャンスがない。」

ためなのだ。

 

試合の序盤

ネットへ出ると、ロブが上がる。

それをこともなげにスマッシュで決めると

次からは上がってこない。

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だから、1セットに1本か2本

ロブでしか返せない時や

たまたま、上がっちゃった時のロブに対して使う。

 

もしも、さっきの最初のロブに対し

ミスしたり

打つのを避けたら

次からは

ネットへ出るたびにロブが上がってくる。

そして、ロブを警戒して詰めが甘くなると

パスで抜かれることになる。

 

まあ

この人の場合も

たまたま、うんと浅くなったロブに対して打つ場合などで

スマッシュは1セットに1本か2本使うだけ

ということになるのかもしれない。

 

 

スマッシュのうまい人は

ロブが上がってこないから

ボレーを決めやすくなる。

 

それと

相手がロブしか打てない状態でも

無理してパスに行くことになり

パスミスで楽にポイントを得ることができるのだ。

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(これは松原テニスクラブ印西でのジュニアレッスン風景)

だから

試合で使わないことを目的に

しっかりスマッシュを磨いておく必要があるのだ。

 

スマッシュの打てる、打てないで

試合内容は根本的に変わる。

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なのだ。   テニス

 

 

 

 

カテゴリー: スマッシュ, 試合 | 投稿者松原コーチ 19:40 | コメントは受け付けていません。

スマッシュのグリップは

『フランカー』 さんからスマッシュの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  こんばんは。いきなりですが好きなだけ基礎練習ができる場所を見つけました。そう、マシンありのコートです。

そこでスマッシュについての質問です。
私は、サービスをバックハンドイースタン(コンチより薄い)。ボレーをコンチで握っています。
問題はスマッシュをどちらで打とうか迷ってとっちらかっています。
ボレーから握り変えれば慣れたグリップ。しかし実戦ではなかなか難しい。余裕がないと、回転がかかってしまいサイドアウトする場面が。しかしコンチはなんだか厚い気がする…。堂々巡りです。

内旋を使って打つスマッシュは、コンチが基本だと思いますがバックハンドイースタンではどうでしょう?面が作りにくいとか?慣れの問題ですか?

スマッシュを武器にするため、休日はスマッシュ練習です。ただ、スマッシュ練習って何故か息が上がる気がします。

 

フランカー より

 

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

スマッシュのグリップは

通常、コンチネンタルかボレーのグリップです。

 

なぜなら

コンチネンタルが

スマッシュをフラットで打つのに向いているからです。

内旋、回内を使うことにより

時速200kmのフラットサーブと同じ打ち方になります。

打点も後で捉えるため

後へ上がることの多いロブに対処しやすい。

だから男子のプロは

ほぼ100%、コンチネンタルです。

 

もう1つのボレーと同じグリップ。

コンチネンタルかフォアハンドイースタンです。

ボレーがコンチなら

何も問題ありません、コンチです。

フォアボレーがイースタンなら

スマッシュもイースタン。

こちらは回内の使いにくい人

女子選手の一部と

アマチュアプレーヤーのかなりの部分。

なぜこうなるのかというと

コンチを使い切れない

回内が上手く決まらないから。

もう1つはボレーと同じグリップなので

とっさのロブに対応しやすいことです。

もちろん、頭の後ろの深いロブは打ちにくくなります。

それはしょうがない。

長所があるなら目をつぶってもいい。

 

さて、バックハンドイースタンですが

何のご利益があるのでしょう?

 

サーブと同じ、ということですが

スピンサーブですよね

フラットじゃない。

実戦でサーブとスマッシュ同時に出てくることは無い。

だからこの二つの間で、すばやく持ち換えることはありえない。

ボレーとスマッシュの関係とは違うのです。

もしご利益があるとすれば

スピンのスマッシュが打てる。

これは、ベースラインから

グランドスマッシュを安全に打つには使えるかもしれません。

それ以外に思いつきません。

私はその場面では

コンチネンタルのまま、スライスサーブのように打ちます。

 

スマッシュのグリップは

男子プロなら一番有効に打てるコンチネンタル

ボレーと同じでもコンチネンタル、じゃないでしょうか。  テニス

 

 

カテゴリー: スマッシュ | 投稿者松原コーチ 19:57 | 1件のコメント

スマッシュは前向きで

 スマッシュやサーブはパワーの源として、腕の内旋を主に使う。

内旋を使って前腕を振り出す方向は前。

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 (左の絵から、右の絵の方向に動かすのが内旋、反対方向が外旋)

だから、フラットサーブやスマッシュは打球方向を向かなくては

バキッという当たりは出せない。

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ところが、実際に前向きでスマッシュをする人はけっこう少ない。

 

理由は3つ。

1つ目はスマッシュ練習が少ないこと。

2つ目はサーブで横向きの人が多いこと。

これはフラットサーブをしないためで

スライスサーブはもちろん

スピンサーブでも前を向かない人が多いのだ。

3つ目はコーチがしっかり横を向くように力説するから。

そして構えでしっかり横を向かないと異端者と見られ

世間様へ顔向けができないからなのだ。

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先に、理由は3つと書いたがこのどれかというより皆さんこのすべて。

 

一度だまされたと思って、前向きで打ってみてほしい。

当たりの強さだけでなく

深さのコントロールもそれでよくなるのだ。

 

そのときの注意点だが、フォアハンドと同じ。

打ち終わりで前を向くと勘違いしないこと。

インパクトで前向きなのだ。

何なら、一切横向きの姿勢を作らなくてもいい。 テニス

 

 

カテゴリー: スマッシュ | 投稿者松原コーチ 18:18 | 1件のコメント

スマッシュはレベルを分ける

先日の大学対抗王座戦

トップクラスの大学生はもちろん 地方大学の選手でも スマッシュ力のあることに感じ入った。

これは男子では当たり前

女子でも、「バキッ」 というボールをつぶすような音が聞こえる。

強力スマッシュは全国レベルの選手であることの証明書なのだ 。

 

さて、特にダブルスでは 強力なスマッシュの有り無しが大きく勝敗を左右する。

1面に4人もいる、狭い空間で

気楽にロブを上げていいのかどうかというのがこれにかかる。

強力なスマッシュの制空権の下

ロブを上げるのは 意表をついたときだけ。

それもフォームを隠してあげなければならない。

ダブルスでは ストロークだけでは決まりにくいため ネットへ出る比率が高い。

4人のうち、過半数はネットにいるのが普通なのだ。

だからボレーが重要で、主な武器になる。

そのボレーが有効で、いいのが入ると

ストローク側は自由に打てなかったり 無理が多くなってエラーの比率が高くなる。

しかし、そんな時、ロブに逃げられれば ストローク側はほっと一息つけるのだ。

なのに、この「ほっと一息」を許さないのが強力スマッシュ。

相手をロブに逃げられない状態にしてしまう。

だから、強力スマッシュの有り無しが テニス選手のレベルを上下に分ける。

 

シングルスではダブルスほど顕著ではないが 考え方はまるで一緒。

強力スマッシュの有り無しで 試合の仕方、テニスの考え方まで、大きく違うのだ。

 

最近、時々耳にするのが

「スマッシュは使用頻度がほとんどないので、ジュニアに教えない」 というスクールの存在。

確かにシングルス主体の しかも若年選手の場合はそうだ。

スマッシュは使わない、いや使えないから。

だけど、14歳くらいになれば、必要になるだろう。

そのときになってからの練習ではおそい。

 

 

プロがスマッシュをあまり使わないのは 相手がロブをあまり上げないからだが

それはスマッシュが強すぎるから。

スマッシュが下手な人がプロになんか、なれっこないのだ。  パンチ

 

 

カテゴリー: スマッシュ | 投稿者松原コーチ 18:28 | 1件のコメント