カテゴリー別アーカイブ: ボレー

ボレーの振り出しはなめらかに

ボレーの振り出しはなめらかしたい。

 

最近ストローク力が上がっているので

どうしてもボレーは忙しいし

速いボールを受けるケースが多くなっている。

 

そのため

ボレーの主流が

ブロックボレーと思っている人も多いかもしれない。

 

だが

ボレーの本質は

大きめにスライスでスウィングするところにある。

 

こんなに高く構え

kamae

滑かに 1303swing

ラケット面が弧を描いたスウィングに従い

徐々に上向きに変化していく

これは肩を中心にした振り子スウィングなので

肩関節をひねらなければ

自然にそうなる。

 

面が変化するとエラーの原因になりそうなものだが

それは違う

むしろ

面を変化させた方が

必要な対応

回転や高さによる打ち出しの方向などに

柔軟な対応ができ

エラーも少なくなるのだ。

 

さて先日紹介した

ヨハンソンのフォアボレーをもう一度見よう

これがその連続写真と動画

 

ラケットが弧を描いて動くこと

面が徐々に上向きに変化していくこと

それと振り出しのなめらかさと、丸まった感じ

 

しかし

これで力が抜けて、柔らかく、と解釈しないでほしい

確かにスウィングの動き出しがなめらかだが

手首は固めているし

私には、しっかり感の方がより強く感じられるのだ。

 

手首はしっかり

腕全体でなめらかにスウィングするのだ。

 

この

振り出しのなめらかさを覚えてから

必要に応じて

ブロックボレーの方向に幅を広げていく

 

そうすれば

どんなボールにも対処できるボレーになっていくのだ。 テニス

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 19:11 | 1件のコメント

ボレーは動きながら

ボレーは動きながら

しかもなるべく前で

ネットに近いところで打ちたい。

 

その方が

打つ角度も広く取れるし

相手に時間の余裕も与えないで済む。

takaofvhit1508

ボールと自分の距離も

動いた方がより正確に取れる

つまり

より簡単に決めることができるということ。

 

もう一つ技術的な要因だが

ボレーのボールは

相手のボールがノーバウンドでそれなりに威力があり

その力もいただけば

こちらにそれほど大きな力は要らない。

 

というわけで

地面を蹴っ飛ばすところからの大きなパワーまでは要らない。

腕全体でテイクバックし

腕の振りだけ、腕のパワーだけでも十分なパワーが得られる。

なので

動きながら打つことに対し

障害になることは特にない。

 

だから

ボレーは動きながら

しかもなるべく前で

ネットに近いところで打つのだ。

 

これはヨハンソンのサーブアンドボレーでの

フォアボレー、連続写真と動画

365ネットの技術ページへのリンクだ。

 

かなり、動きの中で打っていることがわかるだろう。

 

それと

インパクトに欠けて上体が徐々に前傾していること

上体のひねりパワーを使わないのなら

回さないのなら

上体は傾いていてもいいということ。  (傾かなくてもいい)

 

 

「ボレーでは開くな」、というアドバイスはこの時のためにある。

 

ただ

そのために横向きを作るのだが

横を向きすぎて

姿勢が苦しくなってしまっては

本末転倒

 

写真の程度、横向きになって

なるべく上体が前向きに回転しないようにすればいいのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 17:42 | コメントは受け付けていません。

ボレーはアウトサイドイン

ボレーはスウィングする

そして

そのスウィングはアウトサイドイン

fvsyomen

そして

その極端な例が

sanp1405

身体近くに来たボールを

腕を縮めて取ったようだが

手首の角度が

しっかりと保たれていることに気づいてほしい。

 

手首を固めて

小手先ではなく、腕全体でスウィングする

アンダースピンだが

スライスと呼ばれるのは

外から中へ

薄く引き切るから

ハムをスライスするにも

果物をスライスするのも

刃物を薄く引いていくのが

切れ味を出すコツなのだ。

 

もちろんバックでも同じ

手を身体から離し

脇を開けて引き

nisifs1510tb

大きなスウィングで

外から手前に引くように

スライスするのだ

djoko1508bv

ボレーはスライスで

外から手前に引き切る。 テニス

 

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:08 | コメントは受け付けていません。

ボレーは引かない

ボレーはスウィングするのがコツ

と先日から言い続けたばかり

というか

いつも言い続けている。

 

じゃあ

「ボレーは引かない」、とは

Nishikori of Japan returns a shot to Ferrer of Spain during their match at the U.S. Open tennis tournament at Flushing Meadows in New York

(これはストロークのスライスだが)

実は手首から先の話。

 

これは、この365ネットの技術解説ページの連続写真

鈴木貴男、ボレーの連続写真と動画

3コマ目と6コマ目のラケットヘッドの高さの違いから

高さにして、40cmくらいは振りおろしていることがわかる。

しかし手首

ほとんど動いていない。

スウィングは小手先でなく、腕なのだ。

 

つまり手首から先は引かない。

特にフォアはそう。

(バックは強く打つときに、引く場合もよくある)

 

ついでに

1コマ目の手首とラケットヘッドの方向も見ておいてほしい。

 

この形が

いかにもボレーが上手な人の構え方引き始め方なのだ。

 

手首を固定し、腕全体で

ちょっと見、手首の方から引いていくのだ。   テニス

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:38 | 1件のコメント

ボレーは振って合わせる

振り遅れボレーの解説に対し

再度、質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、解説有難うございます。

スイングが必要なことは分かるのですが、インパクトのタイミングが遅れることの悩みなのです。

どうすれば、スイングをしながら、そのタイミングを合わせることができますか。

重ねて質問となりますが、よろしくお願いいたします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです

試しに大きなスウィングで打ってくれましたか?

早目に、高めにテイクバックして

大きめに振る。

 

これでだめだと

いっぱい練習してください

というほかに答えがありません。

 

振り遅れの対策として普通に考えるとしたら

振り遅れないように

テイクバックを小さくして当てに行くことだと思います。

 

でもそれでは余計に遅れる。

 

大きく振るというのは

見込みでスウィングするということです。

当たるはずの会合点に向かって振っていく。

ATP Masters Series - Rome

ボールのタイミングに自分の動き、スウィングを合わせるのです。

それに

微調整が振りながらも、少しは可能です。

 

フィード・フォワードの制御です。

 

それに対し

当てに行くというのは

ボールの動きに必死に合わせるということ

つまり

常に後追いになる、フィードバック制御なのです。

 

制御の精度を上げたり、追っかけ速度を上げれば

振り遅れを極限まで減らせますが

必ず、振り遅れます。

 

だから

「振りなさい」 なのです。

 

それと

ボールをインパクトまで見ない方が、ジャストミートしやすい

ボールの動きが、飛行線が見えていることが大事なのです。

 

いきなり、実打球で対応しにくいなら

素振りしてみてください。

 

相手打球を想像してそれに対して

素振りで切り下す。

1508vswing

ここまでは、コート上じゃなくてもできる。

こんな恰好、ジャストミートもイメージ

clijsters1508fv

 

次に、実際の本物ボールを打ってみてください。

 

たいていの方は

普通の運動神経で、すぐに当たると思います。

 

相手ボールをイメージできない初心者は別として

このやり方で、当たらなかった人にお会いしたことはありません。

 

だまされたと思って、ホントにやってみてください。  テニス

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 19:09 | 1件のコメント

ボレーは振る

『レフティスタイル』 さんからボレーの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、こんにちは。
ボレーについて、教えてください。

ごく単純な質問なのですが、簡単なボレー・ストローク練習でもインパクトのタイミングが遅れます。ほんの0、コンマ、何秒の問題だと思うのですが、ボールが浮いたり、伸びて行きません。

短いスイングをしないとダメだと思うのですが、上手くタイミングを見つけられない状態です。いくつかの原因があるかと思いますが、ご解説よろしくお願いします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

小さなスウィングでタイミングをとるというのは

かなり難しいことです。

 

むしろ大きなスウィングの方が

調整しろがあって

当てやすいし、タイミング合わせも楽。

takaofvhit1506

ただしフラットで大きなスウィングだと

勢いが出すぎる可能性が高いので

スライスボレーをお勧めします。

 

それで

スウィングして、切る。

takaofv1501tb

普通のボールに対しては

これくらい振ってもいいんです。

1303swing

そして

これができるようになったら

小さなスウィングのブロックボレーも

練習すればいいと思います。    テニス

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:17 | 1件のコメント

スライスの手首

先日の楽天ジャパンオープン

観戦中に感じたことの一つに

スライス

特にリターンでの手首の固定がある。

テイクバックで

nisifs1510

ラケットヘッドを引かず

手首をしならせないで、形を固定したまま

インパクト

nisikorifsu1510

というテクニックだ。

違うショットの写真だが

2枚の写真の手首の形がほぼ同じになっている。

だから手首は固定されてているという事。

 

これがアマチュアだと

1枚目のところで

手首をしならせて引いてしまい、不安定になりやすい。

 

プロの場合

サーブが強烈で

ラケット面にかかる圧力がすごい上に

そのタイミングが一瞬の間。

 

だから強靭な握力で手首を固定しつつ

ラケット面にかかるすごい圧力を

腕全体のスウィングで打ち返す。

 

これが以前よりもよりはっきりしてきたように思う。

そして

正確にベースライン深くにリターンを返している光景が

毎試合、何度も見られた。

 

技術的にはバックハンドも同じこと。

nisifs1510tb

この手首のまんま

nishi1510bs

正確に面をぶつける。

正確にベースライン近くに返る。

 

もちろんバックも

昔は面の引き起こしが普通に見られたが

最近はとても少なくなっている。

 

ハイバックのボレーをパンチするときの特殊操作になってきた。

引き起こし付きのバックハイボレーを

バックハンド・スマッシュに分類すると

スライスやボレーに、引き起こしはないといってもいいだろう。

ATP Masters Series - Rome

ボレーも条件がリターンに似ている。

手首の固定

腕全体でのスウィングが

重要なポイントなのだ。   テニス

 

そういえば最後の写真の二人

ジャパンオープン、呪いでもかけられているのだろうか?

今年も1回戦でいなくなってしまった。    山羊座

 

 

 

カテゴリー: スライス, ボレー, リターン | 投稿者松原コーチ 17:52 | 1件のコメント

近すぎボレーは見えない

先日もお話ししたが

ボレーの打点は上体から離してとる。

 

これは離れた方が見やすいため

こんなものを見たことがあるだろう

バスの表示板

バスの横についているやつ。

(これは車内のモノのようだが)

お互いに止まっているときは

近くのほうが見やすいのは当たり前。

 

だけど

動いているときはちょっと違う

すぐ横をバスが通り過ぎるとき

バスの経路図は

ぼやけて全然わからない。

 

近いとゆっくり近づいて来たものが

突然、加速しながら反対方向へ過ぎ去るのだ。

目からの距離も

自分から対象への角度も。

 

少し離れたところを通過するバスなら

Exif_JPEG_PICTURE

変化が緩やかでついていける。

 

ボレーのボール像も同じ。

近い方が見えやすいはずと思うのは

止まっている像を

しかも

机の上で考えているから。

 

現場では当然

takaofv1501tb

 

目から、上体から、離してとるのだ。

プロで近くで窮屈そうに取るなんて、見たことない。  テニス

プロはこうすれば簡単だからやっている。

自分のセンスを誇るためにやっているのではないのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 22:38 | コメントは受け付けていません。

ボレーは楽な姿勢で

ボレーで多くの人たちが信じている3大迷信

1、ボレーはしっかり横向きになって打つ。

2、ラケットヘッドをしっかり上げる。

3、打点を近くした方が当てやすい。

 

こうすると

とっても窮屈になってしまう。

 

きょうは、1と3の話。

 

ホントは

フォアボレーの打点はこんな感じ。

cimg5471

ラケットヘッドを120度くらいかな

少し上げて打つ。

 

そしたら

打点を近くにして打てるかどうか

感じてほしい。

 

できないでしょう。

 

そして

横向きになりすぎないから

こんな風にも打てる

cimg5469

せいぜい

上体が打点の方向を向くくらい

 

実際、プロ選手も

clijsters1508fv

こんな楽な感じ

 

ボールが遠ければ

その方向に向かって行くので

takao1508tv

自然に

かなり横向きになる。

 

窮屈にすることに何の意味もない。

 

基本的には、横を向かない方がいい。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 17:29 | コメントは受け付けていません。

ラケットヘッドを上げてボレー

ボレーで多くの人たちが信じている3大迷信

1、ボレーはしっかり横向きになって打つ。

2、ラケットヘッドをしっかり上げる。

3、打点は身体の近くで取る。。

 

こうすると

とっても窮屈になって

イッショウケンメイやってるモード満載になる。

 

そして、コントロール不能になりやすい。

 

今日はこの中で

ラケットをしっかり上げて打つことの話。

 

ホントは

フォアボレーの打点はこんな感じ。

cimg5471

ラケットヘッドを120度くらいかな

少し上げて打つ。

プロも

ATP Masters Series - Rome

 

この 「少し上げて」 が

10人以上の伝言ゲームを経て伝わったのが

「ラケットヘッドを手よりも高く保って」

ということだと、私は解釈している。

 

ホントはこれでいい

cimg5469

手首から先を相変わらず、120度位上げて打つ。

 

ラケットヘッドの絶対的な高さは

手よりも低くていい。

 

スライスボレーを打つために

回転をかけるために

コントロールするために

手首の角度が必要なのであって

 

絶対的なラケットヘッドの高さが重要なのではないのだ。

 

もちろん

腰が落ちていることが重要なわけでもない。  テニス

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 17:22 | コメントは受け付けていません。