カテゴリー別アーカイブ: 年寄りのひとりごと

高い打点は少し苦手

フォアハンドストローク

低い打点ならうまく打てるが

高い打点は苦手という人が多い。

 

高い打点がなぜ難しいのかというと

力が入れにくい

脇が空いて不安定になりがち

そもそも、脇を開ける気がない

上体をより前向きにする必要があるが、

しっかり横向きの人には、間に合わないことも多い。

つぎに、最初から、高い打点に振り出すスウィングを想定していない

(昨日の話はこれ)

その辺をうまくやれば

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そう、それともう一つ

腕が上がることにより

打点が体の中心線から遠くなり、その分難しくなるし

難しいと思ったとたんに不安感が増す。

これが一番大きいかも。

 

低い打点なら

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顔つきも穏やか

腕も楽だし

打点も近い

振り子を利用してスウィングも楽に振れる。

 

だが、テニスではいやおうなしに相手が打ってくるわけだし

低い打点、イコール、ずうっと後ろの方で打つことにもなりかねない。

ちょっと高いスウィングで素振りするだけでも違う

ほんのちょっとの努力でいいからでいいから

高い打点になれ、困らないようにしておこう。

TENNIS-GBR-WIMBLEDON

高い打点を

そこに来るボールをイメージし

遠目に立ち

高めに構え

前向きの姿勢を作り

高い打点でジャストミートの素振りをしておく。

 

そう、ちょっとの努力

艱難辛苦に耐え

上の6行をしっかりイメージして

集中して、ジャストミート、5回の素振りしてみよう

それを3日 ・・・

 

来週には、高い打点が好きになっている

かっこいい自分に出会えるだろう。    テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと, 練習法 | 投稿者松原コーチ 22:59 | 2件のコメント

攻撃的なジョコビッチ

ジョコビッチはあれだけのレベルの選手

素晴らしい攻撃力を持っているわけで

今更なんだ? と思われるかもしれない。

でも松原さんのこれまでの評価は

安定したストロークのジョコビッチ。

それほど攻撃力に魅力を感じていなかった。

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ところがウィンブルドンの決勝を見て

ちょっと考えが変わった。

ジョコビッチ、特にフォアが迫力なのだ

ぶんなぐっている。

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どこにそれを感じるのかというと

フィニッシュの迫力

インパクト後にさらに加速されたように

ラケットがうなりをあげて

上体の左わきに振りぬかれる。

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垂直な上体がしっかりと前を向き

力強く腕を引っ張り込む

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フィニッシュまで力を抜かない。

力を入れ続ける。

この時に迫力の足りない選手だと前向きだけで終わるのだが

今回のジョコビッチ

しっかり前向きを越して

フィニッシュしていたのだ。

本当に力強かったのだ。

ちょっとジョコビッチを見直した

ちょっとジョコビッチを好きになったウィンブルドンだった。  テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 20:29 | コメントは受け付けていません。

続 サーブの腕はこう使う

ボール投げのうまい人

子供のころからボールを投げなれている人は

肘の角度を直角に

腕をバネのように固く使って投げる。

サーブもテンポこそ違うが

形は同じなので

先日はベースボールを参考にしてみたが

モデルの時速100マイルを投げる若者

大谷翔平

次の日にはホームランを2本打った。

やはりバッターの方が ・・・

 

さてテニスのサーブ

大きく下からテイクバックするとき

最初はこうなるが

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腕を上げていきながら、すぐに肘を直角にしていく

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ここですでに

左肩から右ひじまでが一直線に

上体を前に回しながら、腕が外旋して上がっていき

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前腕が立ち肘が直角に

 

上体が前向きになることで

手がボールの重さもあり、外旋して後ろに落ちる

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ここまでの3枚

腕の直角、左肩から右ひじまでの直線は

形を決めたまま、動かない。

ラケットはっどは完全に垂れ

次に内旋しながら

腕が伸びていき

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それでも左肩から右ひじまでの直線は変わらない。

そして腕がかなり伸びたが

最後まで伸びきらないことで、内旋がさらに有効に。

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どうだろう

私のごひいきのサーバー、鈴木貴男

(175cm位の身長から200㎞いくのだ)

役に立っただろうか?

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私も若いころは ・・・・   テニス

 

 

カテゴリー: サービス, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 18:35 | コメントは受け付けていません。

サーブの腕はこう使う

ボール投げのうまい人

子供のころからボールを投げなれている人は

肘の角度を直角に

腕をバネのように固く使って投げる。

サーブもテンポこそ違うが

形は同じなので

今日はベースボールを参考にしてみる。

モデルは時速100マイルを投げる若者。

 

大きく振りかぶって投げるとき

最初はこうなるが

ohtani1

すぐに肘を直角に

ohtani2

ここですでに

左肩から右ひじまでが一直線に

上体を前に回しながら、腕が外旋して上がっていき

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前腕が立つ

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上体が前向きになることで

手がボールの重さもあり、外旋して後ろに落ちる

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ここまで、4枚

腕の直角、左肩から右ひじまでの直線は

形を決めたまま、動かない。

次に、一気に内旋しながら

腕が伸びていき

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それでも左肩から右ひじまでの直線は変わらない。

そして腕がかなり伸びたが

最後まで伸びきらないことで、内旋がさらに有効に。

 

どうだろう

私のごひいきのピッチャー?

(ほんとはバッターの方が好きなのだ)

役に立っただろうか?

 

私も若いころはこんな風に ・・・・・  テニス

 

 

カテゴリー: サービス, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 19:29 | コメントは受け付けていません。

審判の必要性

最近コートから消えつつあるもの。

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お恥ずかしいのだが、うちのクラブには1台もない。

 

昨日は負け審の復活でもいいから

セルフジャッジはやめるべきという意見を書いた。

みなさんよっぽど気になっていた話と見えて

コメントが2件、すぐに帰ってきた。

 

「ジャッジに迷ったら相手のポイントにしてください。」

と、大会前にあいさつした話まであった。

セルフジャッジのルールで

明らかなアウト以外はすべてグッド

と決まっているわけで

(だから迷うはずはない)

つまりルールを守りましょうと言っているわけだ。

 

もしみんながルールを守って試合をすれば

問題がなくなるのかというとそれも違う。

明らかなアウトの基準が、または能力が、人によってえらく違うからだ。

小学生の初級者に試合をさせると

ある子は、サーブが50cmもオーバーしてもフォールトと言わない。

また、別の子は20cmも内側のボールをアウトと言う。

コーチが見かねて

「おいおい、明らかなアウト以外は入っているんだよ」 と言うと

ラインの30cm外を示す。

彼には明らかなアウトなのだ。

この子はごく普通の子

特別、まがった性格でもない、いい子なのに。

 

ルール通り、ちゃんとやっていても

不公平なことが簡単に起こるのが、セルフジャッジ。

まして、ずるいやつがいれば

極端に、不公平になってしまうのが、セルフジャッジなのだ。

 

私がジュニアで目撃した

そして喧嘩したあるコーチは

どうやって合法的にポイントをごまかすかをしっかり指導していた。

(ホントに合法的にできる、今度教えます、ちょっと心が・・・)

 

そんなことにめげない、強いまっすぐな心を鍛えるには

これもアリという人もいるのだが

そもそも、なんでテニス選手だけがそんな鍛え方をしなくてはならないのだろう?

 

「負け審」 復活させましょうよ

昔、自分が負けて審判台に上がらされたときはいやだったけど

そこで心を鍛えましょう。

競技には、公平な第3者が必ずいるべきです。

その人が両者に公平に、へぼ審判をすればいいのです。 天秤座

細かい難しいルールが出てきたら

3人で相談すればいいし

無理ならレフェリーを呼べばいいだけのこと。

アウトとグッドだけを公平に判断すればいい。

そして審判という経験も

テニスという競技にとって必要なこと。

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そうそう、こんな審判台いいですね

負けて、追いやられるわけで

ちょっとだけでも快適にしてあげましょう。  テニス

 

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 試合 | 投稿者松原コーチ 19:01 | 3件のコメント

ライン際を狙わなければ

オンラインをアウトにされることでイライラ

これの対策についてのコメントを 『57歳』 さんから頂きました。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  『テニスは大好きですが、唯一、嫌になるのは、こういう時ですね。』と書かれているので数回嫌な経験をされているのでしょうか?

「ライン際を狙わない」というのはどうでしょうか?
ライン際でなければ相手もインを認めるしかありません。

そこを狙う練習に励んだほうがクラブ内外の評価が高くなると思います。

57歳 より

水瓶座  私の考えです。

理屈では確かにそうですが現実となるとどうでしょうか。

プロの試合ではしょっちゅうラインに乗ります。

あれはライン上を狙っているわけではなく

誤差を考えて内側を狙ったショットが

ちょっとずれて、ライン上に行くわけです。

実はアマチュアでも同じこと

この誤差がプロよりも相当に大きいだけです。

だから、どうしてもたまにはライン付近に飛ぶ。

まして攻撃するとなると、なるべくコートのはじを狙いたい。

ある程度のリスクはしょうがないのです

それとライン際を狙わなくても行っちゃうこともしょっちゅう。

そうじゃなければ絶対にエラーなんかしないで打てるはず。

世の中にエラーする人がいなくなるでしょう。

ウィナーになるショットはギリギリが多い。

余裕を少しでも多くとりすぎれば決まらないのです。

それを避けるにはしこりきるしかないのです。

それではテニスが進歩しない。

だから、だから

私はセルフジャッジというルールには反対です。

昔の、「負け審」 でもいい

試合には、必ず、審判をつけるべきだと思います。

審判技術の有無は気にしない

とにかく公平な第三者がいるべきだと思います。 テニス

 

 

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 試合 | 投稿者松原コーチ 15:39 | 2件のコメント

松原TC印西、改修中

今週、16日の月曜日から

松原テニスクラブ印西で改修工事が始まっている。

テント式のインドアコートにしてから、8年半

鉄骨がさびて来たり

雨どいから水が漏ったとか

人工芝がすり減ってきたとか

まずは、3面のコートに高所作業車が4台も並んで

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鉄骨のさび止め、緑色のペンキ塗り。

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5日間の予定で

金具の交換や調整など

金曜日までに終わるためには明日の天気予報が気になる。  晴れ

 

こちら、クラブハウス横の第1駐車場では

水による?

陥没箇所の舗装やり直し。

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さすがは道路屋のプロ集団

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あっという間の出来上がり

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明後日、ラインを入れて完成なのだ。

 

この後、明後日、木曜日

インドア3面の人工芝部分張替。

6,7番コート、ベースライン後ろのワイヤー交換、等。

一通りのメンテナンスが続く

とにかくこの1週間、お天気がもってほしい。

松原さんの日ごろの行いが問われる1週間なのだ。  晴れ

 

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 日記 | 投稿者松原コーチ 22:54 | コメントは受け付けていません。

フォア、スピンの必要量

フォアハンド、トップスピンの回転量

先日の研修会でも感じたのだが

コーチたちやジュニアたちのフォアハンド

スピンの量が足りないのではないだろうか。

 

テニスって何だ?

て考えたら

テニスとは試合のこと。

ラリーでもないし、レッスンでもない。

 

誰でもいいとこ取りをしたい

スピードがほしい

安全に打ちたい

楽に打ちたい

早くマスターしたい。

 

安全を考えなければ

スピードも、楽も、早くも

割合簡単に得られる。

 

スピードがほしければスピンを減らせばいい。

 

でも試合では苦労する。

心配しながらフラットを打つより

スピンをいっぱいかけて思いきりぶんなぐるほうが

スピードが出るかもしれない。

だから、プロはすごいスピンをかける。

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もちろん試合を考えなければ何も問題はない。

でも、ジュニアは試合があることが前提なのでは。

コーチの方は試合には出ない人が結構多い。

試合に出ないのだからいいと思いがちだが

教える相手は試合に出る

試合の感覚のわからないコーチが

見本を見せたり

アドバイスをしたり

試合相手やラリーの相手だったり。

 

やはりコーチも、もっとスピンをかけるべきなのでは。

 あのジョコビッチでさえ

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フラット気味のエアーケイで有名なあの人も

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松原さんは

コーチになる前のアマチュア時代

フォアハンドの怖さが骨までしみついていた。

だから

コーチになり

グリップを厚くしてトップスピンに変えたころ

とにかくすべてのパワーを回転につぎ込んだ。

ラケット面がボールに当たらなければ

スピンもかけられないわけだから

気分はすべてのパワーが回転でも

ボールはそれなりに前に飛ぶ。

その分は20%くらいかもしれないけど

理屈でいえば

ほかの人の5倍のパワーで打てばいいわけだ。

 

そこまでは無理に決まっているけれど、気分上はそんなもの。

 

そこまでやっても

試合で大切なポイントになるとビビる。

セットポイントやマッチポイントになると

自分にこう言い聞かせた

「どうせいつも1本目は取れないんだから

   思いっきり、振り切れたら、自分をほめてあげよう」

そう思ってやった時は

いつも1本目でウィナーになった。

 

それほどまでに本番の試合は怖い。

 

今はさっきのセリフを言わないでも

打てるようになったから

ものすごく上達したのか

勝ちたい、強くなりたいと思わなくなったからか

それとも年を取って人間ができてきたのか。  テニス

カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 22:08 | 1件のコメント

トスの使い方

レフティスタイル』 さんから再度のコメント

今日はその前半部分

以下がソレです。

 

カラオケ  松原コーチ、こんばんは。
なるほど!トスに勝って、相手に選択権を譲るというやり方がありましたか。(これも上手く使えないかな?)

自らリターン選択というのも理に適ったことだと分かりました。有難うございます。

・・・・・

レフティスタイルより

 

 

 

水瓶座  私のお話。

 

最初の選択権を相手に譲る上手い使い方です。

エンドに差がある場合に有効です。

太陽が出ていなかったり風が吹いていない時はどっちでも同じ。

ATP Masters Series - Rome

たとえば、時は6月4日、午前11時   晴れ

晴れて太陽がまぶしい。

相手には左利きサーバーの絶対エースがいる。

こちらは2人とも右利き。

通常、テニスコートは打ち合う方向が南北にできているので

最初に決めた各人のサーブのエンドは

そのセットの間、変わらない。

  (タイブレークは別ですよ)

 

さて、トスに勝ったら、最初の選択権を相手側に譲る。

相手がサーブを選択したら

こちらは南側のエンドを取る。

 

相手はまぶしい左利きで始めるか

まぶしくはないが、やや非力な右利きからスタートか

どっちにしてもこちらが少し有利になる。

 

こちらにも左利きがいるとか

相手がリターンを選択する場合とか

色々なケースがあるけど

最初の選択権を譲ったり、リターンを取ったり

どうにでも工夫できるのです。

 

左利きの絶対エース

お天道様をなんとも思ってなかったら?

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そりゃあ、いい敵を見つけましたね

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腕とラケットと

左の球道に対するイメージトレーニングを駆使してがんばってください。 テニス

 

 

カテゴリー: ダブルス, 年寄りのひとりごと, 試合 | 投稿者松原コーチ 14:03 | コメントは受け付けていません。

サーブゲームを選択する理由

レフティスタイル』 さんのサーブ質問の後半部分

以下がコメントのその部分です。

 

カラオケ   ・・・ 少し余談になりますが、私はあまりサービスキープできません。
いいとこ、3割くらいだと思います。ですから、トスに勝っても、コートやリターンを選ぶことがよくあります。(サーブをとる時は練習のため)

皆、トスに勝つと当たり前のようにサーブを選択されますが、プロでもアマチュアでも、サーブを取ることは、それほど有利なのでしょうか?(サービス次第だと言われそうですが。)

ともかく、しばらくサーブに力を入れて頑張ります。またよろしくお願いいたします。

レフティスタイルより

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

トスに勝って、レシーブを選択する場合ですが

理由が2通りあると思います。

 

1つ目は、サーブのキープ率が低いから。

そりゃあそうです

何も相手の勝ちに貢献する必要は無い。

『レフティスタイル』 さんの選択は正しいと思います。

 

2つ目は最初のゲームにブレークを狙う場合です。

プロの場合が大抵これで

サーブゲームをブレークすることがとても難しいからです。

だから、調子の出ないうちにブレークを狙う。

もうひとつ、自分の最初のサーブゲームを

身も心も温まった状態で、確実にキープしたいから。

上手くいけば、2-0でリードできます。

 

次に

なぜ、「皆、トスに勝つと当たり前のようにサーブを選択するのか」 ?

一番多い理由は

ルールを知らないから。

トスに勝ったらサーブを取ることになっている

と思い込んでいる人はけっこうタクサンいる。

逆に、トスに勝ってリターンを選択すると、エンドを選べる

と思っている人も時々存在する。

次に多い理由は、習慣になっているから。

昔からそうだし、先輩も仲間もみんなそうしている

日本人的決定理由の最上位

「皆さんそうなさいますよ」 という言葉に弱い。

当然サーブを選択する

ソレが有利なのか不利なのかは考えたことが無い。

トスに勝ったとき、松原さんはどうかというと

自分で決めるときは、大抵リターンを選択します。

  (パートナーが、私が口を開く前にサーブと言うこともよくある)

 

 

さて、次のルールを知っておきましょう。

トスに勝ったときに選択できる権利は次の3つのうちの1つ。

もうひとつの選択は相手がやる。

 

1、最初のゲームにサーブするかレシーブするかを選ぶ。

2、最初にプレーするエンドを選ぶ。

3、最初の選択権を相手に譲る。

 

3つ目を知らない人がけっこうタクサンいると思います。  テニス

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 試合 | 投稿者松原コーチ 23:23 | コメントは受け付けていません。