カテゴリー別アーカイブ: 練習法

手首のしなりや

昨日は暑い中

埼玉県所沢からMさんご一家が

1時間のプライベートレッスンに

はるばる、松原テニスクラブ印西まで来てくれた。  晴れ

中学生のお嬢さんのストローク

フォアハンドの振りきりと

バックハンド安定のためだ。

 

今日はこのプライベートレッスンを振り返り

Mさんご一家に理解を深めてもらい

これからの参考にしてもらうこと

そして、他の皆さんにも

さらにストロークの理解を深めてもらうための参考にしてもらいたい。

 

さて、さっそく打ち合ってみると

フォアバックとも手首が柔らかく

手首から先が自在に動いている

このため

フォアハンドではパンチが足りず

バックはかなり不安定になっている。

 

実はバックハンドは両手で打つため

スウィングが急加速状態になる

手首が柔らかすぎると、面が不安定になりやすいのだ。

だからプロのバック、手首はかなり固い。

date1407

左手の手首を固定すると

相手から面が見えるくらい。

 

手首を固めてしならせないつもりでも

それなりにしなるので

意識的に、しならせない方がいい。

 

レッスンの最後に

ガチガチに力んで、固めたまま打ってもらい

かなり安定していた。

形としては理解してもらえたと思う

後は当分の間、意識して繰り返すしかないと思う。

だんだん余分な力みは

自然に抜けていくので

しばらくは力みすぎ状態でやってほしい。

練習法として、後でフォアハンドでも触れるが

ドライブボレーをするといいだろう。

それとガンガン打ってくる男の子とラリーすること。

 

フォアハンドについては

振り切れない

ハードヒットしきれない原因は

ボールとの位置取りにあると診断した。

要は思いっきりスウィングしたときに

ボールがここにあればいい

TENNIS-GBR-WIMBLEDON

ということ。

 

それとフルスウィングするときには

フォアの方も、手首を緩める余裕はないだろう。

aza1407

この手首を固める練習が

ドライブボレー練習、目的の一つなのだ。

 

もう一つの原因が

インパクト直前の上体の向き

前向きになり切れていない。

しっかり前向きになっていないと

フルスウィングの空間がないのだ。

 

だから前向きになれるよう

スウィングも鋭くなるよう

高い打点のワイパー練習から入り

低めの打点でも左側に引っ張って振り切れるように

繰り返し練習。

 

次が本題の位置合わせ。

いつもこのブログを読んでいる方ならご存知の表現

「ダッ、ダ、ダ、ダ、グウッ、バシッ」

要は

細かい位置合わせタイミング合わせの足が前半にあり

最後は大きな踏み込み、グウッ、で踏ん張り

飛び上がるようにして、バシッと打つのだ。

Brisbane International 2010 - Day 5

この位置決めが完璧なら

フルスウィングできるし

早めに足が止まり

最後の調整が小手先になれば

全身でのフルスウィングなど夢のまた夢。

 

練習としては

バスケットリングへの、ジャンプ  (のまね)

自分がすでにできることを納得してもらい

サービスライン後ろで

素振りそして、球出しで練習。

できることを確認したらベースラインへ。

クロスに気持ちよくバシバシと打ち込んでもらった。

 

そして次は

居る場所に来た時も踏ん張って飛び上がる

これは逆クロスに打ってもらった。

 

このフットワーク

理屈では簡単だが

やり続けるには強い意志がいる。

それとやっていない人たちの中に入ると

自分だけが変な奴と思われちゃうかも。

 

でもチャンピオンになっちゃうなんて

大抵変な奴。

強い意志で

そうまでしても勝ちたいという意思で

ぜひ、身に着けてもらいたいものだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド, 日記, 練習法 | 投稿者松原コーチ 18:35 | 2件のコメント

壁打ちを生かすには

『レフティスタイル』 さんから、5つ目の質問です。

以下がコメントのその部分です。

カラオケ  松原コーチ、こんばんは。いつも楽しく拝見しております。
本日もまたいくつか質問させてください。

5つめは、壁打ちについて
何度か、壁打ちの解説を読ませていただいておりますが、あまり効果は期待しない方がいいといった感じであったような気がします。
確かに壁打ちが上手くなっても、それが勝利に直結しないことは分かります。
しかし、もし100回、200回と続けてラリーができるようになれば、以前より確実に上手くなっているように思うのですが、いかがでしょうか?単純な質問ですが、よろしくお願いします。

レフティスタイル より

水瓶座  私の答えです。

いっぱい続けるのはあまり役には立たないのではないかな?

と思っています。

フォアハンドで20本続くようになればあとは根気の問題です。

集中している限り、エラーしないのか

すぐにエラーしちゃうか、です。

100本続くようになったら

なにか、やり方を考えた方がいいと思います。

壁打ちで同じことを続けると

飛んでくるタイミング、コース、高さ、球質

すべて一定になっていきます。

いったんはまれば、エラーしなくなります。

実戦的じゃない打ち方でもOK。

  (悪い打ち方を癖にする練習である可能性も)

なんせ、1球目じゃないし

ていねいな引き方をする暇はないし ・・・

実戦ではこれらがすべて1球ごとに変わる。

これに対応することがこのレベル以上の人の次の課題なのです。

逆に、100本続かないショットの練習には明らかなご利益が。

例えば

片手バックハンド、トップスピンの打点をしっかり前に取る練習。

samprasback

それと、もう一つ気にしてほしいこと

そのショット

壁なしのコートで入りますか?

私の昔話ですが

コーチになったばかりのころ

教えていた高校生の女の子

初めて出た大会でシードを破り、ベスト16に

まじめな子で

クラブに練習相手がいなかったので

毎日、みっちり壁打ち

すごいスピードボールを身に着けたのですが

試合で、ボールがコートに入らない。

その後、ついに最初の成績を破ることができませんでした。

スピードボールが打てるセンスの子だったのが災いしたのですが ・・・

いいフォームを身につければ無敵だと思う人が多いのですが

それはちょっと違う

いろんな変化に対応することが

しかも1本目にできることがテニスには必要なのです。

壁打ちの功罪が分かっていて

しっかり利用できる人なら

またはすごいへぼな人なら

壁打ちはとても有効な練習手段だと思います。  テニス

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 練習法 | 投稿者松原コーチ 19:40 | コメントは受け付けていません。

構えとスプリット

『テニプリ』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  テニス塾でお世話になりました。テニプリです。
引き続き拝読させていただいております。
じつはいま中学校の女子ソフトテニス部の顧問をしています。
硬式テニスとソフトテニスは違う競技ですが、
構え方とスプリットステップは同じだと思います。
さて、女子に構え方とスプリットステップを何度教えても、
次の日にはできなくなってしまうのです。
松原さんは構え方とスプリットステップの仕方はどのように指導していますか。
ご教示ください。m(_ _)m

テニプリ より

水瓶座  私の答えです。

昨日から連続のソフトテニス関連です。

さて

テニスで、ソフトと何が違うのかというと

ボールの硬さ

つまり、ラケット面でのホールド時間がすごく違う。

だから、極端にいうと

テニスではラケット面の向いた方角にボールが飛び出す。

だから、テニスは面の向きがシビアー。

ソフトテニスでは

やはり、極端にいうと

スウィングの方角にボールが飛び出します。

しかも

ボールが軽いため

空気抵抗で落下しやすい

だから、ラケット面や手首の角度について

それほど神経質になる必要がないのです。

そんなわけで

構え方についてはそれほど気にしなくてもいいんでしょうね。

もちろん

高校へ行ったら硬式に移るかもしれませんから

今からきっちりしておいても損はありません。

これは余談ですが

ユーチューブにアップされた

一流ソフトテニス選手のフォーム

なぜか、構え方と引き方が私の言っている通りの人が多い。

そういえば

うん十年前の大学生時代

隣のコートでプレーしていた

北海道学生軟式トップクラスの後衛たち

インカレレベルの人たちですが

ラケット面、とても正確だったのが印象に残っています。

そしてその人たち

いきなり硬式ボールを打たしたらとても安定していた。

もちろんバックもです。

ソフトテニスの方向性が

スウィング方向、80%

面の向きが、20% 影響しているとすると

達人級は、20%のところまできっちりしている

ということでしょうか。

もちろん硬式でも

私が飛距離の調整などで

20%側、スウィング方向やフィニッシュの位置など

かなり気にしていることをご存じだと思います。

さて

どうしたら構えをちゃんとできるかですが

うるさく言うしかないでしょうね。

しかも2日目以降は打ち始める前に言う。

1週間したら

コーチの顔を見るだけで

条件反射で構えるのではないでしょうか。

ところで、昨日のアルマグロの場合

CIMG5314

片面打ちなので

このまま、こんな風に引き始めます。

CIMG5315

さてさて、スプリット・ステップ。

テニス塾でもあの松原さん、全然触れませんよね。

あんまり教えたことがないし

実は、そのものずばりを教えてもピンとこない。

ましてタイミングなんて ・・・

じゃあどうするのかというと

両足をそろえてピョンピョンしている

そこへ球出しする。

 (ほら取ってみろ)

何回かやっているうちに自然にできるようになります。

球出し練習では、自分が次の番になったら動かし始め

ラリーなら合間中、ずうっと足を動かし続け

最後は両足をそろえてピョンピョンするのです。

その最後のピョンがスプリットステップです。  テニス

 

 

カテゴリー: バックハンド, 年寄りのひとりごと, 練習法 | 投稿者松原コーチ 18:10 | 1件のコメント

ソフトテニスからの移行

『レフティスタイル』 さんから4つ目の質問です。

以下がコメントのその部分です。

カラオケ  松原コーチ、こんばんは。いつも楽しく拝見しております。
本日もまたいくつか質問させてください。

4つめは、軟式テニスから硬式テニスへの移行について
私の知り合いが、サークルに入ってきました。ン十年前に軟式を7年やり、最近、(硬式)テニスを始めたとのこと。フォアとサーブはそこそこ上手いのです が、バックハンドは片面打ちで確率は悪いし、またグリップチェンジの癖がないのでボレーは全くダメです。少しでも(硬式)テニスが上手くなりたいとアドバ イスを求められますが、バックハンドは思い切ってダブルハンドにすればと言ってますが、ボレーはどうしたらいいか検討もつきません。そこで、少しでもアド バイスいただけると有難いです。よろしくお願いいたします。

レフティスタイル より

水瓶座  私の答えです。

バックハンドですが

軟式のころはバックがうまかったのに硬式ではうまく打てない?

それとも

軟式のころもバックが下手だったので、硬式でもうまく打てない?

どちらでしょうか?

後の方なら

私としての答えは簡単

いっぱい練習しましょう、ということ。

先の方

軟式ではバックがうまかったのなら

面感覚の問題です。

軟式ではボールのホールド時間が長いので

面をかぶせながら打つ人が多い。

同じようにすると

硬式では下に飛んでネットしてしまうのです。

硬式では面の方向が重要ですので

バックハンドの場合振り出してからインパクト後少しまで

垂直面を保つ必要があるのです。

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エナンのバックハンドはウェスタンの裏

全くの軟式グリップです。

しかも、世界1のバックハンドです。

アルマグロも

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この人は軟式と同じ、片面打ちです。

垂直面を保っているでしょう。

軟式で面ができていた人なら何でもない。

そのままでいいと思います。

ボレーですが

ちょっと昔、1920年ベルギーのアントワープ

日本のオリンピック史上、最初のメダルを獲得した

テニスの男子シングルスとダブルス

ともに銀メダルの、熊谷一弥大先輩です。

フォアボレーの写真です。

kumagai.fb

100年後の東京は錦織君にとってほしいですね。

そうそうボレー

このころの人たちはバックもウェスタン

できないことはないのです。

とりあえずの試合はウェスタンで

並行して、薄いグリップを練習したらいいんじゃないでしょうか。  テニス

カテゴリー: バックハンド, ボレー, 年寄りのひとりごと, 技術全般, 練習法 | 投稿者松原コーチ 17:15 | 1件のコメント

高い打点は少し苦手

フォアハンドストローク

低い打点ならうまく打てるが

高い打点は苦手という人が多い。

 

高い打点がなぜ難しいのかというと

力が入れにくい

脇が空いて不安定になりがち

そもそも、脇を開ける気がない

上体をより前向きにする必要があるが、

しっかり横向きの人には、間に合わないことも多い。

つぎに、最初から、高い打点に振り出すスウィングを想定していない

(昨日の話はこれ)

その辺をうまくやれば

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そう、それともう一つ

腕が上がることにより

打点が体の中心線から遠くなり、その分難しくなるし

難しいと思ったとたんに不安感が増す。

これが一番大きいかも。

 

低い打点なら

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顔つきも穏やか

腕も楽だし

打点も近い

振り子を利用してスウィングも楽に振れる。

 

だが、テニスではいやおうなしに相手が打ってくるわけだし

低い打点、イコール、ずうっと後ろの方で打つことにもなりかねない。

ちょっと高いスウィングで素振りするだけでも違う

ほんのちょっとの努力でいいからでいいから

高い打点になれ、困らないようにしておこう。

TENNIS-GBR-WIMBLEDON

高い打点を

そこに来るボールをイメージし

遠目に立ち

高めに構え

前向きの姿勢を作り

高い打点でジャストミートの素振りをしておく。

 

そう、ちょっとの努力

艱難辛苦に耐え

上の6行をしっかりイメージして

集中して、ジャストミート、5回の素振りしてみよう

それを3日 ・・・

 

来週には、高い打点が好きになっている

かっこいい自分に出会えるだろう。    テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと, 練習法 | 投稿者松原コーチ 22:59 | 2件のコメント

打点もイメージ

昨日、東戸塚松原テニススクール

小学生たち、リトル上級クラスでのこと。

女の子が一人、フォアが安定せず苦労していた。

インパクトのラケット面が安定しないのだ

構えから、インパクトの手首角度を作り

そのままテイクバック

そのまま振り出すことにより

そしてそれを素振りからやることで

簡単に一件落着

と思ったら

空振り。

悪い方向へ行ってしまった。

よく見ると

ボールは腰以上高く弾むのに

スウィングは膝の高さで振っている。

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(もちろんこの人は本人ではない)

素振りの時はタイミングを合わせているが

高さを気にしていない。

単に楽なスウィングをしているのだ。

もちろん、小学生の女の子

腕の力がないのでしょうがない部分もあるのだが。

 

仕切り直し

「どの高さにボールが来るの?」

と聞くと

実はわかっている。

じゃあボールの高さも同じにして

ジャストミートで素振り

その後、見事に打てたのはもちろんだ。

TENNIS-GBR-WIMBLEDON

(もちろんこの人も本人ではない)

本当にボールを想像してみるのは

実はけっこう難しいというのが分かった。

段取りも省略しないよう気をつけねば ・・・

 

確かにストロークであれば

いろいろな高さに来るし

特に球出しであれば

こちらが彼女のスウィングに合すこともできるが

ラリーだとどうしても高く弾んでしまう

打たないでボールの軌道やタイミングを見せる

というステップも必要なのかもしれない。 テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 練習法 | 投稿者松原コーチ 20:27 | コメントは受け付けていません。

フォアの前後処理

フォアハンドでの前後の動き

こちらの方が左右よりも少し難しい

エラーの原因になりやすい縦方向のコントロールが

より、シビアーになるからだ。

 

シングルスでフォアハンドの攻撃的なプレーをしたければ

ベースラインからオープンコートへのハードヒットが考えられる。

それが成功したら

相手の返球が浅くなるから

ウィナーを決める。

これが前後の動きが必要な一番の理由かも。

 

前進していって決めるためには

短く打てることが必要。

ベースライン後方からと同じ打ち方なら

間違いなく、アウト。

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低めの打点であっても

ワイパーを使い、左横に引っ張り込みながらヒットする。

この写真からもラケットが上がってしまわぬよう

左わきに手の位置を引っ張り込んでいく様子がうかがえる。

(力方向でいうと、遠心力に逆らい、前腕を下に引っ張る。)

 

反対の動きは下がりながら打つこと

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バックフェンスに向かってサイドステップしていき

右足を軸に上体を回しながら左足を後ろに飛ばす。

下がりながら

下がることを利用して体を回転させ、振りぬくのだ。

当然左足を後ろにして、左足から着地する。

 

さてこれら前後の動きを入れた練習法が

スパニッシュドリル

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4か所の○にボールを送り

それを動きながら処理する

もちろん横方向の動きもあるのだが

縦方向を多く使うのがこのドリルのみそ。

もちろんバックを使ってもいいのだが

回り込みを含め

フォアハンドばかりで打つことも練習になる。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 練習法 | 投稿者松原コーチ 15:25 | コメントは受け付けていません。

フットワークって

キャプ』 さんからフットワークの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  フットワークの鍛え方について、教えていただきたいことがあります。
ジュニアからテニスをやってる強豪校選手と、大人からテニスを始めた人で差が出やすい部分がフットワークかと感じています。
余裕があるときの小刻みなフットワークなど、サボれてしまう部分で特に違いがでますよね。
オススメの練習法と、そのフットワークが正しいかの自己判断方法があれば教えていただけないでしょうか?

よろしくお願いいたします!

キャプより

 

 

 

テニス  私の答えです。

フットワークって何でしょうか?

そして、フットワークの肝とは?

トップスピン系のストロークを前提にお話しよう。

 

フットワークには2種類あると考えています。

1つ目は追いつくこと。

相手ボールに全て追いつき

拾いまくることができれば、負けない。

すばらしいフットワークですねと言われる。

これは追いつくためのフットワーク。

とにかく俊足とあきらめないこと、そして予測。

 

2つ目はバランス、姿勢、強打のための踏ん張り。

ぎりぎりで追いついてもバランスを崩さず

安定して返球できる

姿勢を崩さずに打てるだけの余裕があれば

動きながらでもハードヒットができる。

もちろんハードヒットしても姿勢が崩れない。

これは打つためのフットワーク。

 

そのための技術としては

動きながら打つこと

身体の中心軸からボールとの距離を測ること

ステップしながらスウィングすること。

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具体的には

移動の急ぎ足と

途中で位置をは合わせるためのチョコチョコ

最後の大きな踏み切り足、という構成。

Brisbane International 2010 - Day 5

練習法としては

足を動かしっぱなしにしたショートラリー

のんびり歩きながらでもいいから

とにかく打つ瞬間も足を止めないこと。

鼻歌を奏でながらでもOK

サンプラスの練習や錦織のビデオを見たことがありますが

彼らは相手やコーチとおしゃべりしながら

笑いながらやっていました。

そうして次第に距離を取り、無口になっていくのです。

  (日本のテニス強豪校では多分無理)

 

もう1つはスパニッシュドリル

supD2

4ヶ所にいろいろな順番でボール出ししてもらい

ボールに対しいろいろな方向から近づいていって

いろいろな方向に打つことができるようにする。

動き方、身のこなし、打球法を直接的に習得するのだ。

 

フットワークが正しかったかどうかの検証

まずはボールが予定通りのコースに打てたか?

打ち終わった後の姿勢がかっこいいか?

これに尽きるのではないでしょうか。

 

ところで

ジュニアからテニスをやってる強豪校選手と、大人からテニスを始めた人で差」

というより

「ジュニアからか、大人からテニスを始めたか」

という差ではないでしょうか。

テニスが、フットワークが身についていれば

ボールがどこに来るか判っているなら

いい距離、いい打点で、ボールを取れるので

全身を使って打つことができる。

位置取りが悪ければ姿勢が悪くなり

手打ちにするしかない。

そうゆう差ではないでしょうか。

 

強豪校選手と弱小校選手の差は

練習量の差、うるさい監督の存在の差

もしかしたら、入学時のレベルさや、元々のテニスセンスの差

もあるかもしれません。

高校入学時に全日本ジュニア16歳前年優勝の子と

高校の部活でテニスを始める子とは

フットワークにも少しは差があるはずで

アニメ、「ベイビーステップ」のように

高校からテニスを始めて3年後にプロへというのは

ふつうは考えにくいですよね。

もちろん他のスポーツ経験も役に立つので

中学時代にサッカーや野球で全国レベルだったり

卓球で世界ジュニアに出場していたりすればアリかもしれません。 テニス

 

 

カテゴリー: 技術全般, 練習法 | 投稿者松原コーチ 15:15 | 2件のコメント

タッチショット

『レフティスタイル』 さんから2つの質問をいただきました。

以下がそのコメント中、2つ目の部分です。

 

カラオケ   ・・・ 2つ目はボヨヨンボールについて
ボヨヨンボール、勝手に私が命名した名前ですが、(回転やスピードのない)球のことです。
特にシングルスなんですが、上級者で、この球を使い方が非常に上手い人がいます。
クラブチームのNさんは、軟式出身者で、バックは綺麗なスライスと両手少々、フォアはウエスタングリップでドライブも打ちますが、繋ぐ時は、軟式のボレーのようにウエスタンのまま、押しながら打つのですが、それが無回転で絶妙のコントロールなのです。
これを今から真似するのは至難ですが、こうした球の使い方、コツがあればお教えいただきたく思います。
いつもながら要領を得ない質問ですが、よろしくお願いいたします。

レフティスタイルより

 

 

 

水瓶座  私の答えです

試合前のウォームアップで

スマッシュをロブで返して打ち合う。

あんな感じじゃないでしょうか。

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ちょうど相手の頭上に行くように当たりの強さを調節する。

ソレを上じゃなく横に使う。

 

私はこれを

フォアハンドのドロップショットに使います。

グリップを薄く持ち替えて打ったほうが

もちろんやりやすい。

だけど

ハードヒットと同じグリップのほうがばれにくい。

だから

カナリいい加減なショットでも決まっちゃう

からです。

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さて、打ち方ですが

スウィングしていって

ほんの少し上向きの面で

インパクトへ、止めながら打つ感じです。

この止め加減

「インパクトの面の硬さ」 でスピードや飛距離を調節する。

この,止めながら打ち

軽く打って、ちゃんと止めたらドロップショット。

少し強めに打ち、ちょっと押すようにすれば深くいく。

ボールが離れて行った後も面を残すようにすれば

それほど難しくはありません。

これが、タッチ感覚です。

 

そう、フラットボレー

特に低いところから強さ調整が必要なショットは

まるで、これそのものではないでしょうか。

sanp1405

文章で説明すると難しそうに聞こえると思いますが

止めるように

実際にやってみると

今から真似するのは至難」 でもなんでもありませんよ。 テニス

カテゴリー: 技術全般, 練習法 | 投稿者松原コーチ 19:40 | 1件のコメント

ブロックボレーは

3丁目のフェデラー』 さんから実戦的なボレーの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  先日、市民大会の男子ダブルスに参加しましたが、相手のストロークが強く、チャンスボールは前衛にストレートアタックされ、ボレーが弾かれてアウトしてしまいました
ボレーは基本的にスライス回転で、面は上向きと理解しているのですが、こんなケースはどう対処したらいいのでしょうか?
グリップの握りの力の入れ方と合わせて教えてください
よろしくお願いします

3丁目のフェデラーより

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

分類で言うと、ブロックボレーということになりますね。

相手が叩いてくる

反応がやっとなので

スウィングしたり微妙なコントロールしている時間が無い。

というケース。

 

ちょっとへんな例ですが

壁打ちの壁になればいいわけですよね。

どんなボールも打ち返す、跳ね返す。

 

壁ってどんな角度ですか?

 

そう垂直です。

 

スライスボレーというと

面が上向きになるようなイメージがありますが

ソレは打点が低い時のこと。

打点が高ければほぼ垂直。

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バックボレーでも

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もちろん打点が低くなればもっと上向きですが

高い打点ならかなり、垂直に近くなります。

お話のアタックされる場面でも

速いボールな訳だから

それほど低い打点の話ではないようです。

だからほんのチョイ上向き、ほぼ垂直

と考えたほうがいいと思います。

 

そしてもう1つのコツ

小さなスウィングです。

相手ボールに勢いがあるわけですから、重い。

だからこちらもスウィングがほしい。

手首を固め

手を5cmだけ、小さく振り

インパクトで固める、「ブロック!!」

5cmは気分で実際には20cmくらい動くかもしれません。

 

いいんですあくまでも、気分は5cmです。

 

練習法ですが

近所に強力ストローカーがいたら

打ってもらえばいい。

 

もしいなければ

サーブをボレーしてみるといいです。 テニス

 

カテゴリー: ボレー, 練習法 | 投稿者松原コーチ 18:53 | 1件のコメント