伊達さんを超えて

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近頃、島村くん発案の「ベースラインから下がらない」練習をしています。

今迄は、深くて高い球が来ると、十分に下がって打ち返していました。

そうすると、私が返した球を相手がスルスルっと前に来てダイレクトで空きへ打たれると、こちらは後ろに下がっているししかもバランスを崩しているので、走っても間に合わないのです。

島村くんはジャンピングスマッシュの練習を奥様と共にやり過ぎて、今膝が少し痛いのです。そういう事情で彼が発案したのが、「もうベースラインから下がらない」相手の深い球はダイレクトで打ち返す。楽にテニスをしなくちゃ。ということらしいですが、これはこれで「前に行かなきゃ」「前に行かなきゃ」といつも気を張っているので(ダイレクトで打つには瞬時に前に行かないとダメなのです)すごく疲れるのです。

始めは私も「なにをふざけたこと言ってるのかしらん」ぐらいに笑っていましたが、これが意外といつも良いポジションに居られるし、早く返って行くので相手がミスしてくれたり、何よりもいつもより前に立っているわけで相手の球が浅くなるのです。

「これいいねえ」と私が言ったら「そうですよ。伊達さんがライジング打ちとかみんな言っていますけど、それよりもっと早いんですから」と島村くん。「そうだよね。ダテックよりもっと早いタイミングだね。」と、私もすっかり気に入ってしまいました。

そして今日、甘露寺たまかちゃんと朝練して、「ねえ、たまか、私はダテックを超えて行くんだ!」と話し始めようとした矢先、ミニテニスをしながらたまかが「ねえナナさん、ダテックはすごいらしいですよ」と彼女が聞いた話を先にしてくれました。

昨年のUSオーブンへダテックに帯同して行った方の話だそうです。伊達さんは大会会場で、現役選手は勿論ベッカーとか、レジョンドみたいな人からもみんなから挨拶されて、尊敬されている。女子テニス界で少し問題視されているような外国人選手と練習してあげて話をしたり、みんなから一目置かれているそうです。

それを聞いて、テニス界の先輩として私もとても嬉しくなると同時に、私はつまらないことでダテックより勝ろうとしたことが、恥ずかしくなりました。
「そんなつまらないテニス技術のことより、精神的なことで伊達さんより大きな人間になりなさい!」と自分に、言い聞かせました。❤️❤️


カテゴリー: 日記 | 投稿者佐藤直子 19:00 | コメントをどうぞ

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