世界自然遺産・知床半島を歩きながら紅葉を満喫する「知床紅葉ウォーク」の評判です。
知床横断道路(国道334号)で行われるウォーキングのイベントです。
距離の違う2つのコースを用意。
体力に合わせてコースを選び、黄や赤に染まった大自然を眺めながらのウオーキングを楽しむことができます。
コースは「知床峠コース」、「横断コース」の2つが用意されています。
いずれも羅臼町の旧羅臼ビジターセンターがスタート地点。
開会式終了後にまずは14・3キロ先にある知床横断道路の中間地点「知床峠」(738メートル)を目指します。
峠までは上り坂が続くので、車に注意しながら一歩一歩進みましょう。
スタートから程なく、温泉「熊の湯」の硫黄のにおいが漂い、道路脇ではエゾシカが出迎えてくれるかも。
運がよければエゾリスも見ることができます。
知床峠からは、国後島が遠望できます。
知床連山の最高峰・羅臼岳(1660メートル)と根室海峡の絶景も待っています。
霧がかからないことを祈りましょう。
知床峠コースはここがゴールで、両コースの参加者ともに昼食となります。
実行委員会から海の幸たっぷりの海鮮汁が振る舞われるのでお楽しみに。
「横断コース」は昼食後、さらに10・7キロ先にある斜里町の知床自然センターへ向かいます。
のんびりと紅葉やオホーツク海の景色を楽しみながら緩やかな下り道を進みます。
両コースともウォーキング終了後、送迎バスでスタート地点の旧羅臼ビジターセンターに戻ります。
参加者全員に、記念バッジと完歩証明書がプレゼントされます。
■雨具、長袖は必携
網走地方気象台によると、ウオークのコースに近い斜里町ウトロの2007年10月上旬の平均気温は12・2度(平年値11・9度)。
平均の最高気温は17・3度(平年値15・5度)、最低気温は7・7度(平年値8・4度)でした。
コースはウトロよりも標高が高いので気温はこのデータより若干下がります。
知床峠を境に天候が変わることも多く、羅臼側で晴れていても斜里側では雨ということもしばしば。
そのため、ウォーキングでは気まぐれな天候に対応できる準備が必要です。
足元は運動靴で十分ですが、長袖の防寒着と雨具は必携で、帽子もあった方が良いです。
途中で水分補給できるように飲み物も用意しましょう。
健康保険証も持参してほしいと思います。
ウオークでは救護車が帯同するが、症状が重い場合は地元の病院で受診することになるので、万一の備えとしてお忘れなく。
◆開催、9日早く
「知床紅葉ウオーク」は知床の世界遺産登録の機運を盛り上げようと、登録前年の2004年にスタートしました。
舞台となる知床横断道路は、斜里町と羅臼町を結び、1980年に開通しました。
1年の半分は雪で閉ざされるため、開通期間がとても短い国道としても知られています。
この知床半島の大動脈を舞台にしたウオークは、これまで2005年は荒天、2007年は降雪のために中止となったものの、2004、2006年は晴天に恵まれ、道内外から多くの参加者が集まりました。
2008年は2007年の教訓から、降雪に見舞われないように開催日を9日間早めました。
ウォークでは紅葉のほか、動物との出会いも期待できます。
中心はエゾシカだが、ヒグマも半島全域で生息しています。
万が一、ヒグマと遭遇した場合は近づいたり、大声を出したりせず、ゆっくりと後ずさりして距離を取ることが肝心。
ヒグマに限らず動物へのエサやりも厳禁です。
知床では、人間が動物のすみかにお邪魔しているという謙虚な姿勢を忘れないようにしたいですね。
<知床紅葉ウオーク2008のコース概要>
知床横断道路(国道334号)
(1)横断コース(25キロ):旧羅臼ビジターセンター(羅臼町)→知床峠→知床自然センター(斜里町)
7:45 受け付け開始(旧羅臼ビジターセンター)
8:30 開会式・スタート
15:30 ゴール(バスで旧羅臼ビジターセンターへ)
(2)知床峠コース(14・3キロ):旧羅臼ビジターセンター→知床峠
7:45 受け付け開始(旧羅臼ビジターセンター)
8:30 開会式・スタート
13:30 ゴール(バスで旧羅臼ビジターセンターへ)
中島徳至
参考:http://shreyasyoga.com/s_authentic_yoga/