履いて歩くだけで、いつの間にかお腹が引き締まっていく-。そんなうたい文句で、2006年7月の夏に登場したのが「美腹(びはら)」下着。それが本当なら、本格的に運動する時間がとれない女性には朗報です。
その下着は2006年7月に発売されたワコール「おなかウォーカー」(5460円)。お腹から太ももまで覆うロング丈(たけ)です。評判や実用性について、探ってみました。
●Y字型に秘密
なぜ歩くだけでお腹が引き締まるのでしょうか。そのわけは腰の両側に使われているY字型の強いストレッチ素材にあります。
歩くと後ろ側の脚が伸びて素材が引っ張られ、ヒップの下部分に刺激が加わって、蹴る力が入りやすくなります。後方への蹴りが大きくなることで腰がひねられ、くびれにかかわる外腹斜筋(がいふくしゃきん)が鍛えられます。
「デューク(更家)さんのような歩き方を再現してくれる。歩きながら腹筋運動をしている感覚です」と話すのは、東京のワコールの売り場担当のスタッフ。デューク更家さんといえば、美しくダイエットする歩き方を提案しているウオーキング界のカリスマです。
●ひと月で効果
履いて歩くと、確かに脚が後ろに引っ張られるようで、普段使わないお腹まわりが動いているのがわかります。
引き締め効果を得るには1日6000歩、週に5日以上歩くことが条件です。歩数が多く感じるが、女性の1日の平均は7000歩以上というから、普段通り家事や買い物をしていればいいのだといいます。早い人で2週間、平均して1カ月程度で引き締め効果が表れるようです。
めいてつ・エムザでは6月20日から「おなかウォーカー」の試着と予約を受け付け、6月14日の発売前に30着の予約が入りました。客層は20代から60代まで幅広くなっています。
お腹は女性が特に気になる部分。8月には下着ブランド「ウイング」からも「スタイルアップパンツ<おなか>」の発売が予定されています。
履いているうちに歩き方が変わり、運動不足の人にとっては歩くことを習慣付ける上でも効果がありそうです。この夏、腰をひねって「デューク歩き」をする女性が街なかに増えるかもしれません。