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【2018 XP-Pen液タブ Artist 16 Proおすすめ の評価まとめ】ワコムCintiqと比べてどっちが買いか検証

ペンタブレットはパソコンで絵を描く人にとって紙とペンのようなもの。ペンタブレットには2種類あって、これから絵を描き始める人、ステップアップをしたい人はどちらを選ぶか迷うかもしれません。

液晶タブレット、略して液タブは画面に直接ペンで描くことができるデバイスです。値段が高いのでプロの絵描きさんや長年絵を描いている人が使うことが多いです。

絵を描いてる感じがする

液タブは画面に直接ペンで描くので、絵を描いてるという感じが強く、集中しやすいです。時間を忘れて絵に取り組むことができます。感覚的な話になりますがモチベーションの維持にはこういうところが大切ですね。

綺麗な線が描きやすい
画面に直接描くので、ペン先を見ながら線を引くことができます。そのため、下書きに沿った綺麗な線が描きやすいです。リドゥ(一つ戻る)の回数も減るので効率が良いです。

慣れやすい

液タブ は紙に絵を描いている感覚に近いので、鉛筆などアナログで絵を描いてきた人にとっては液タブの方が慣れやすいです。

液タブをオススメする人
キャラクター系のイラストレーター
キャラクターデザイナー
漫画家
アニメーター
いままでアナログでイラストを描いていた人
液タブは綺麗な線を描くことに向いたデバイスですので、キャラクターなどで線画をよく描く人が向いています。特に漫画家やアニメーターなど大量の線を描くタイプの絵描きは液タブが必須と言ってもよいでしょう。また、絵の具、コピック、Gペン、鉛筆などアナログ画材を使って絵を描いてきた人は液タブを買ったほうがストレスが少ないです。

液晶ペンタブレットXP-Pen|注目の中華タブレットメーカー

XP-Penは中国深センに本社を置く会社で2005年からペンタブレット業界に参入。製品はアジア、ヨーロッパ、アメリカなど50を超える国で販売中。ワコム以外で液タブを買おうと思うとまず上がってくる候補がこちらの会社のもの。

他の中華タブレットと比較すると日本に代理店があり保証が受けられること、日本語のサポートがあることなど一歩抜きんでている印象だ。

今までcintiq13HDを使っていましたが流石に画面が小さいと感じていたため購入。
購入してからのファーストインプレッションは値段の割にかなり発色が良いこととそこそこ視差があることでした。
発色については色域92%あることもありcintiqよりも鮮やかに表示できていることがひと目で分かるほどです。

16インチともなると梱包箱も迫力のあるサイズだ。梱包サイズは55 x 32.2 x 13 cm、重量4.6kg。海外発送かと思われるが梱包はしっかりとしており、この化粧箱を更に他の段ボールで梱包している。そして箱の間に約3mmの板が挟まれているので箱の橋が折れたりすることもない。

XP-PEN Aritst16 Pro付属品

付属品の一覧がこちらだ。梱包箱上部の段ボールにこれらが詰まっている。

スタイラスペン2本
ペンスタンド(芯抜き、替え芯8本内蔵)
液晶保護シート
2本指グローブ
クリーニングクロス
クイックスタートガイド
ペン充電USBケーブル2本
電源アダプター
電源ケーブル
HDMIケーブル
VGAケーブル
mini Display – HDMI 変換ケーブル
対応している映像ケーブルは、HDMI,VGA,MiniDisplayPort。その他は変換ケーブルが別途必要となる。注意が必要なのがこちら。

日本語のスタートアップガイドも入っている。中国製の液タブで日本語のマニュアルが入っているメーカーは意外に少ないのでありがたい。ドライバのインストール方法、セットアップ、設定方法と一通りの手順はこちらのガイドですべて確認できる。

XP-Penの特徴は何といってもコスパの良さ。安い!

見て思うのは、やっぱり安い!XP-Penの最大の特徴だ。正直ワコムの半額以下で同じサイズの液タブを買えるのはすごいとしか言いようがない。

ただ安くても性能が低ければ当然ダメ。製品の特長がこちら。

筆圧8192レベル
液晶16インチフルHD
Adobe色域92%カバー
解像度:5080 LPI
レポートレート:266 RPS

したArtist15.6との違いは液晶ディスプレイ。AdobeRGBカバー率92%の色精度を実現している。そしてペンは同じ筆圧8192レベルだが充電式だ。価格が5万円ほど高いがディスプレイにこだわって選びたい方におすすめしたい。

XP-Pen 液タブ Artist 16 Pro公式店 : https://www.storexppen.com/buy/artist-series-display16pro.html

液タブ本体の詳細スペック・デザイン

本体外形サイズは405×255×30㎜。重量2.8kg。持ってみると結構な重さだ。15.6インチということで持ち運べるサイズだが、重量を考えると頻繁に持ち運んで使用するのは厳しそうだ。

本体インターフェース : 本体裏側の右側に垂直にポート差し込み口が並んでいる。左からパソコンUSBポートへのケーブル、電源ケーブル、HDMI映像ケーブル、DVI映像ケーブル、VGA映像ケーブルだ。

付属のものはUSB、HDMI共に1.5m。
USBケーブルは何故か2本あるがどちらもオス-オスなので延長は不可。
部屋のレイアウトと相談して長さが足りなければ延長ケーブルを一緒に買いましょう。

液タブ使用にあたってショートカットキーは必須だ。右手でペン、左手で割り当てたショートカットキーで拡大縮小、ペンブラシの変更などをワンタッチでできれば作業効率が飛躍的にアップする。

液タブ本体の左側にファンクションキーが配されている,。それぞれにキーボードショートカットキーなどが設定できる。残念ながら指を滑らせて調整するタッチホイールはない。

描画ソフトのショートカットと液タブの8個のボタン設定をうまく組み合わせれば、タッチ機能がなくてもすぐ慣れます。そこは設定をこだわったらいいかと。色調整もしやすく、かなり画面に近いところまで寄せられます。キャリブレーションで自分が描く角度に合わせてペン先とポインター位置も調整できます。
手袋は付属でついてました。ペンは二つ。

画面右下に液晶設定操作ボタン : ここで液晶のブライトネス、コントラスト、ガンマON,OFF、カラー設定の変更が可能。

デザイン性 : 正直なところデザイン性は求めない方が良い。ボタンやベゼル部分などかなりシンプルで無駄のないデザインだがとりわけ美しいというわけではない。あくまで液晶、Apple製品のような精錬されたデザインではない。

解像度:フルHD|視野角:178度・IPS液晶

液晶はIPS形式。IPSとは現時点でモニターの中でもっともデジタルペイントに適している形式だ。視野角の広さと、長時間使用しても疲れにくいという特徴がある。他形式と比べると価格が高くなるが、長く使用する液タブの場合IPS形式が必須だ。

解像度はフルHD1920×1080のワイドモニター。現在最もスタンダードな解像度だ。最大表示色 1670万色。

15.6インチサイズなので実際に見ると非常に美しい。液晶方式はIPSで角度による見え方の変化はない。ほぼ真横から見ても色が変わることはない。

さらに液タブで重要なのは視野角だ。視線の角度で色が変わるのはデジタルペイントにとって致命傷。この点Artist 16 ProはIPS液晶なので安心だ。視野角は178度と現時点販売されているディスプレイの最高スペックといってよい数値だ。

横に置いて縦幅で1cmほどはみ出すがほぼ等倍で表示できるサイズだ。手首で描くスタイルの方であれば十分なサイズ感。

ディスプレイの表示はフルHD解像度、非常に美しい。本体側で色合いを設定できるOSDメニューもあるのである程度の調整ができるのもポイントだ。

Artist16 Proは液晶の色温度や、カラー設定、画面明るさ等が液晶側で調整可能。ある程度の色味の違いであれば自分の好みで調整できるのも強みだ。

Adobe RGBカバー率は90%以上を目安に

Adobe RGBカバー率は、液晶に正確な色がどれほど描写できるかを示す値。カバー率が高いと、細かな色の違いをしっかりと判断できるようになり、イラストのクオリティが向上します。

特に、ポスター・同人誌等、印刷する場合は特に重視すべきポイント。印刷してから色味が違ったなんてことがあると、取り返しがつかないことになりかねません。少なくとも75%、印刷するのであれば90%程度あると快適です。

AdobeRGBカバー率と筆圧レベルが全く違うのでArtist16Proが届いてとても安心しましたが、Artist16Pro自体は良い製品です。

以前使用していたCintiq13HDはAdobeRGBカバー率75%でしたが、Artist16Proは92%なので実際に見比べても発色は良いです。

ペン:筆圧8192レベル・充電式

付属のペンは筆圧8192レベル。現時点での最高スペックの筆圧レベルを実現している。より自然な書き味を実現しており仕様数値だけを見るとプロも十分使用できるレベルだ。

ペンは充電式。ペンテール部分にケーブルを接続して充電するタイプだ。公式ページによると1回充電で60日間使用できる。さらに2本のペンが付属されるので充電を待つために作業がストップ、ということはなさそうだ。

筆圧レベル8192、読取精度0.25mmとワコムCintiq22HDと比較しても優秀な数値だ。ペン重量を計測すると17gと非常に軽い。充電式だが重さは全く感じないレベルだ。

ペンは充電式だが2本付属されているので充電待ちで作業ができないということはない。充電用ケーブルも丁寧に2本入っている。充電はペンのテール部分からUSBを通してだ。

付属のペン立ての中にペン替え芯が8本と芯抜きが入っている。

実際に持ってみてのサイズ感がこちら。手に触れるグリップ部分がゴム素材となっており滑りにくい仕様。重さは全く感じない。太さは普通のボールペンよりも若干太め。ワコムのプロペンよりも一回り細い。

ペン先径は約1mmだ。サイドスイッチは2か所。押すとカチカチと感触があるが少し取り付けが緩く感じた。

スタンド:角度可変スタンドが付属

スタンドは発送された時点ですでに装着されている。公式ページには15°~85°とあるが11°程度~95°辺りまで広げられます。 鉄素材で描画している手に多少力が加わってもぐらつくことのないしっかりとしたつくりだ。

任意の角度でストッパーを下ろして止められるので自分好みの調整がしやすいです。
0°には出来ません。
直角には立てられますが、ペンタブとして使わない時にサブモニターにするには少し小さいサイズかも

さらに作業時間が長くなると角度が非常に重要なので可変のスタンドが付属しているのはうれしいポイントだ。ワンタッチで角度が変えられるので快適な作業空間を実現してくれる。

XP-PENドライバダウンロード

液タブもペンタブもパソコンで使うためには必ずパソコンへドライバーのインストールが必要だ。ドライバーはペンタブレットの脳みそのようなもの。これを通してペンの動作がパソコンへ伝えられる。

XP-Penのドライバとワコムのドライバは共存できない。ワコムのドライバが入っている場合はそちらのアンインストールが必須だ。ペンタブのドライバは他のドライバとの干渉が起きやすい。もしマウスやキーボードなど入力装置のドライバをインストールしている場合は注意が必要。もしXP-Penのドライバをインストールしてうまくいかなかった場合は、ワコムのドライバだけではなく他の入力デバイスのドライバを疑ってみるといいだろう。

ドライバは公式サイトからダウンロードしました。以前は英語、中国語のみだったが現在はめでたく日本語のHPも完成している。ドライバダウンロードページも日本語になっている。

XP-Penサイトの製品説明ページより : https://www.xp-pen.jp/goods/show/id/255.html

ドライバはHPにある最新のもの。他のタブレットドライバと共存できないので、他のがあったらアンインストール後、インストール。
ドライバ入れると設定画面が使えるようになるので、そこでキャリブレーションやらエクスプレスキーやら好みで。
筆圧はここでいじるより、アプリの方でいじったほうが良さげです。

コミスタ、クリスタはキャリブレーションしてもペンの位置がずれるのですが、これはWindowsのディスプレイ設定で液タブのサイズが150%になっているため。これを100%にしてあげればペンのズレはなくなります。

デジタルメディアのメリットを活かして自然に作業できます。Photoshop, Corel Painter, Clip Studio, SAI, Zbrush, Medibang, openCanvas,Toonboom Harmony等のソフトウェアに対応します。またWindows10/8/7、Mac OS 10.10以降主要なOSに対応しています。

XP-PEN液タブをワコムと&Artist 15.6比較

もし予算に余裕があってプロ向けの製品をこだわって選びたい!という方にはワコムの液タブが選択肢にまず上がってくるのは事実。ただ価格が。。。

・本体厚み、ケーブル

artist15.6の方は厚み11mmと激薄に対して本製品は厚め。

個人的には液タブを「つまむ」より「掴む」感覚のほうが好みのためこれくらいの厚みがあったほうが良いかも

本品は厚みの分ケーブル差込口が内部にあり、他の物との衝突による接触不良を防げます。

真横(物理キー側)から出てくるためマウスやキーボードの邪魔をしづらい配置で嬉しいです。

ケーブルはHDMIケーブル、USBケーブル、電源ケーブルの3本が液タブから出る形状。

artist15.6はUSB-Cが1本だけに対してこちらは煩雑になりがち。

しかし3本ともすべて市販の汎用ケーブルで代用できるため,どれかが駄目になっても換えが効きやすい

(artist15.6の専用3in1ケーブルは断線等で潰れた場合それごと買い直しが必要。

将来生産終了した場合は本体が生きていてももう使用出来なくなります)

Artist 16 Pro実際使ってみての評価

最初からアンチグレアフィルムが貼られております。

顔映り込み防止のフィルムなので乱反射しているため画質や色合いが今ひとつに感じます。

せっかくのディスプレイを台無し・・・とまでは行かないもののマイナスにしているような…

設定も説明書の通りに進めれば問題なく完了します。

電源プラグが3ピン用コンセントのやつなので、コンセントが対応してなければ、3→2ピン変換プラグを購入したほうがよいです。

色がすごく綺麗です、急な角度から見ても綺麗に見えます。

一番心配していた、描画の遅延も感じません。すばやくペンを動かしても問題なしです。

長時間使っていると少し熱を持ちます。作業に影響が出るほどの熱ではありません。(明るさなどは初期のままです)

ペンの先が引っ込むのは自分には違和感がありませんでした。

色も綺麗で描画もしっかりでき、満足してます。変換ピンを買っても5万に届かないところも素晴らしいです。

・視差

視差とは、液晶にペンを触れた際のペンと実際に描画される線のズレのこと。これが大きいと、イラストのクオリティが一気に下がってしまいます。

紙に描く時と全く同じように描ける・・・とまでは言いすぎですが

特に違和感無く描けます。

しかし画面端に行くに従いカーソルズレが少し発生します。

2~3mm距離を感じます。

中央だとカーソル意識せずペン先を見て描けるのに対して
端付近だと思った場所に線が引けておらずカーソルを見ながら描かないといけないという状態です。
拡大縮小手のひらツールを使って中央に持ってくれば問題は解消されますが…

・ペン追従

同様に遅延もしっかりと確認しましょう。線が遅れて描画されるとスラスラ描けず、非常にストレスになります。

手ぶれ補正0で自分の手首の筋肉の許す限り素早くジグザグに描きましたが

描画が遅れるといったことは感じられませんでした。

手ぶれ補正6程度まで上げると少し描画の遅れが見られました。

実際にPhotoshop、Win10で使ってみてのペン描画能力を検証してみる。ペンの遅れなどは気にならない。ただゆっくりと斜めに線を引くと線に若干の揺れが生じることもあるが、描画はおおむね良好だ。

書き心地はかなり良いです。硬い板のモニターをコツコツと叩くような感触かと思ってましたが

適度な抵抗がありペン先が極端に滑ることもなく書きやすいです。

良かった点

・コストが安い-この値段で、このサイズの液タブのパフォーマンスは良いです

・画面が大きい-13.3よりも大きいので広くスペースが取れます。

・ペンのスペアがある-付属の充電ケーブルやUSBケーブルのスペアもありました。

・本体が軽い-厚くてゴツいかなと思いましたが、結構薄くできていました。調整スタンドもよく出来ています。

・画面がきれいです。液タブとしてだけでなくサブディスプレイとして使うのもよいと思います。

・液晶自体もかなり発色良く、細部までくっきりと表示してくれます。IPSなので角度をつけても色の変化がなく、絵を描くという用途において必要な性能は全て押さえている印象です。

・かなり軽めの筆圧で撫でるように使ってもしっかりと反応してくれます。

悪かった点

・傾き検知機能なし

・色味が少し違う-右側のボタンで色味が変更できますが、若干色味が違って見えました。

・ペンに充電が必要-頻繁に充電するわけではないので、そこまで問題ではありません。

・画面がにじんでいるような気がする-目が疲れるような気がします。バックライトの明るさを落として改善。

・微妙にペン先と実際に描かれる位置が違うので、線と線をつないだりするのが難しいです。

・点を打って、それを大きくするためにその点から小さく円を描くようにしても、最初の点の位置からカーソルが動きません。細かい動きは苦手のようです。

気になるところはありましたが、総合的なコストパフォーマンスは高いと思います。

XP-Pen 液晶ペンタブレット Artist16 Pro は買いか|まとめ

評価できる点としては、まずは価格の安さだろう。15.6インチの液タブとして破格の値段だ。ワコムのCintiq13HDと比較すると半額以下の価格だ。もう一つは液晶の美しさ。IPS液晶、フルHDの美しさは確かなものがある。角度による色の変化などは皆無。十分デジタルイラストで使用できるレベルだ。

ペン描画能力はをワコム製品と比較するともちろん仕様数値だけでは表せない差があるのは確かだ。もしこれまでずっとワコムの液タブを使用しているなら使い始めは少し違和感を感じるだろう。ただ初めて液タブを使用する方であれば全く問題を感じないはずだ。ペンの反応速度や筆圧感知などストレスを感じることなく使用できる。

プロのイラストレーター・漫画家になりたいなら、買って損はないプロレベルの液タブです。

カテゴリー: 未分類 | 投稿者tabletforpc 19:41 | コメントをどうぞ

XP-Penの液タブ「Artist 15.6」を漫画家が使ってみた。ワコムCintiqの液タブと遜色なく使える

僕が液タブを購入した一番の理由は漫画制作のスピードUPです。

今までデジタルの漫画制作は板タブで作業していたのですが、どうしてもアナログで描いてる時より時間が掛かっていました。

その点、液晶タブレットだと画面に直接描く感覚で、アナログと同じように作業が出来るので、漫画制作のスピードUPに繋がると思い導入してみました。

ちなみに、僕が導入した液タブはXP-PenのArtist 15.6というモデルです。

XP-Penの液晶ペンタブレット のArtist15.6 は15.6フルHD液晶で見やすく。サイズはW443×D280×H12.6mmです。

ペンは筆圧対応なので自分の字を画面に描いてオリジナルの文章を書くことができるのも魅力的です。

8192レベルもの筆圧でペンが傾いてもしっかりとタッチパネルが感知しますから文字がかすれることもなく、綺麗な文字を書くことができます。

エルゴノミクスデザインが特徴的なこの液晶ペンタブレットは素晴らしい色性能を誇ります。

ディスプレイ設定もあり、HDCP対応しています。

重量が2.68kgで15.6インチでArtist 15.6、フォトグラファーやアーティストで自然にペンで画面に書き込むことができます。

デザイナーなどのクリエイターも充実しています。

強弱のある文字を書き込むことができますし、濃淡のある文字も書くことができます。

XP-Penの液晶ペンタブレットは繊細なチップセンサーはタッチの文字を描けます。

キー操作も設定できますし、ショートカットの操作も設定できます。

対応OS: Windows7/8/10、Mac 10.10以降です。対応ソフト:openCanvas、SAI、Clip Studio、Photoshop、illustrator、Zbrush、GIMP、CorelPainter等のソフトです。

付属品 : スタンド、P05パッシブペン、替え芯8本、3in1ケーブル、マニュアル、クリーニングクロス、HDMI Mac変換アダプターケーブル、二本指グローブす。

液タブを使うようになってから実際に作業スピードが上がったのか、それ以外の感想も含めてレビューしてみたいと思います。

リーズナブルな価格

本製品は、高機能な液晶ペンタブレットなので、多くの方たちは「高額な機種ではないのか」と心配になってしまったかもしれません。

所が、本製品は驚くべき事にリーズナブルな価格になっていて、XP-Penの公式ストアで買うのがやっぱり一番安心だ : https://www.storexppen.com/buy/51.html 。

実は、数多くある液晶ペンタブレットの中には、200,000円を超えてしまう機種はいくつもあります。

そのため、値段の安い液晶ペンタブレットを探している方にも、本製品はおすすめの液晶ペンタブレットです。

液タブを使ったら作業スピードUPした

液タブを使ってみた感想

結論を先に言いますと、液タブで漫画制作のスピードは速くなりました。

速くなった理由は主に、線画における作業時間の短縮です。
漫画制作で言うところの「ペン入れ」の部分ですね。

液タブで”ペン入れ”が速くなった理由

簡潔にいうと、液タブだと自分が思ったところに線が引けるようになった事と、そのおかげで線の描き直しをする回数が大幅に減ったのが大きな理由です。

液タブを使う前の、「板タブ」では線画に凄く時間が掛かりました。

板タブ(普通のペンタブ)で時間が掛かる主な理由。

• 自分が思ったところに、なかなか線が引けない。
• 思ったところに線を引くのに精一杯で、線の強弱まで意識できない。
• アナログとは感覚のズレが大きいのでアナログ派は慣れるの時間が掛かる。

【結果】

板タブだと思うような線が引けるまで、描き直しの数が増えるので時間が掛かる。

簡単にいうと、こんな感じです。

板タブは、画面を見ながら、画面とは別に手元で作業するので、自分の感覚とのズレが生じてしまい、慣れるまでなかなか思ったところに線が引けないです。

液タブでペン入れが速くなった主な理由。

• 自分が思ったところにダイレクトに線が引ける。
• 線の強弱を意識する余裕が生まれる。
• アナログと同じような感覚でそのまま描けるのですぐ慣れる。

【結果】

液タブだと線の描き直しが大幅に少なくなり、作業スピードも大幅にUPしました。

アナログ派の僕としては、アナログと同じ感覚で描けたので、使い心地も快適でした。快適って大事ですね…本当に。

特にアナログ派はスピードUPが期待できる

元々、アナログで原稿を描いていた人は、液タブだとそのままダイレクトに描けるので、板タブより楽にデジタルでの作業スピードUPが期待できると思います。こんな感じでダイレクトに描けます。

十分すぎる解像度:フルHD

Artist15.6の最高解像度はフルHD。今市場で出回っている標準的な液晶と同じレベルを保っている。20インチを超えるサイズでもフルHDならかなりレベルの高い描画となるので、それを13インチでみるとさらに見やすいものとなっている。

解像度が5080LPIと細かく、また、視野角も178°と広く様々な角度からアプローチしても、画質が変化し難いというメリットがあります。

XP-Pen液タブ Artist 15.6 の最大の売りでもある。Artist 15.6はAdobe色域カバー率が75%。ディスプレイの表示能力が優秀で再現度が高い。

このサイズでもフルHDは正直十分すぎるレベルだ。プロの方も満足して利用できるレベルなのでこちらはオススメ。

僕も元々はアナログで漫画を描いていました。

それがデジタルで作画するようになり、板タブを使ってどうにか漫画を描いてきましたが、結局のところ板タブに対する違和感が最後まで抜けませんでした。

その点、液タブはアナログとほぼ同じ感覚でペン入れが出来ます。

最高品質の筆圧レベルの高い描画能力

Artist 15.6 の筆圧レベルは8192レベル。今市場に出回っている筆圧感知のペンで最高レベルのもの。XP-Penから出されている他の製品も含めて現時点で描画能力は一番高い。

他にも21.5インチサイズのさらに値段が高い製品ももちろんあるが、筆圧レベルに関しては全て同じなので他の製品に引けを取るわけではない。
実際に書いてみると安い製品の1024レベルや2048レベルとは書いてすぐにわかる差が。特にブラシツールや筆ツールなどを使うとその差は歴然。これから本格的に長く使っていきたい方なら8192レベルのArtist 15.6がおすすめだ。

また、ペン自体は筆圧感知機能だけでなく、バッテリーレスとなっており、バッテリー切れで作業ができなくなる心配がありません。

また、消耗品となってしまうペン先も8本付属するため、ペン先がつぶれてしまっても安心です。

ショートカット機能

専用ソフトには、数多くのツールが搭載されていて、消しゴムの他にも、線・着色・拡大・縮小などがあります。

このツールを上手く活用していく事によって、デジタルのイラストを制作できますが、作業を切り替えるたびにツールをクリックしていたら手間暇をかけてしまいます。

そのような事になれば、作業時間が長引いてしまうだけではなく、集中力も低下しやすいので気を付けなければいけません。

そこで、本製品のペンタブ本体には『6個のボタン』が搭載されていて、ショートカットキーを活用する事ができるのです。

この機能を活用すれば、ツールをクリックする回数を少なく済ませられるので、効率よくイラストを制作できます。

ショートカットキーを設定すれば動画の様に画面を回転させたりも楽に出来ます。

このショートカット設定は凄い便利でした。

レポートレート

液晶ペンタブレット利用しようとしたら、なめらかに線を引く事ができない方は多いでしょう。

このようなケースが起きてしまうのは、利用者の腕前が悪いケースと、液タブでの反応速度が遅いケースがあるのです。

イラストを制作する腕前が悪い場合には、練習をする事で、なめらかな線を引く事ができます。

しかし、液晶ペンタブレットの反応速度が遅い場合には、専用ペンの動きについていけなくて、カクカクとした線になってしまうので注意しなければいけません。

所が、本製品は『266RPS』もあるので、なめらかな線を引きやすくなっています。

僕の場合、実際に液タブを使用してから漫画制作のスピードは3倍~3.5倍近く速くなりました。

液タブの大きさは”自分に合ったモノ”がベスト

液タブは画面が大きい方が優れていると思っている人がいたら、それは誤解です。

自分の作業環境を快適にしてくれる液タブのサイズがその人に合った液タブのサイズだと思います。

なので、僕は自分の制作スタイルに合わせて画面サイズを選びました。

僕がArtist15.6のサイズを選んだ理由

• Artist 22E Pro 21.5インチIPS=画面が大き過ぎた。作業机のスペース的にもちょっと不便。いずれ欲しいです!!ちょっと予算より高か。

• 15.6←液晶ペンタブレットの中では値段も手頃で、サイズ的にも特に問題を感じなかったので決定しました!

スペック自体も、上記の画面サイズの大きい液タブとほぼ変わらなかったのも決定理由です。

コンピュータへの接続が容易な専用接続ケーブル

画面の15.6インチは今まで使っていた板タブのワコムIntuosより広く、かといって大きすぎず、ちょうどいい感じだ。
Artist 15.6は画像のように本体側はUSB-TYPE C一本。専用の3in1ケーブル。
ケーブルは右側面にUSB-Cケーブルを一本挿すだけと非常にスマート。
専用のケーブルは先端が3つに分かれていて、HDMI(モニタケーブル)、USB、電源用のUSBとなっている。
僕のLGは机の左側に配置しているため、ケーブルの取り回しにはやや工夫が必要だったものの、接続はきわめて簡単にすんだ。
あらかじめWacomの板タブのドライバをアンインストール。これをちゃんとしないとドライバがコンフリクトしてトラブルとなるらしい。
付属したCD-ROMからではなく、XP-Penの公式ホームページ(ちゃんと日本語だった)に行って最新のドライバを落とし、インストール。
XP-Pen Artist 15.6 日本公式ブランドサイト : https://www.xp-pen.jp/goods/show/id/229.html
電源を入れるとあっけないほど簡単に使えるようになった。

15.6の画面サイズは小さいのか?

15.6のレビューを色々読んでいると、15.6では画面が小さいと言ったようなレビューもたまに見るのですが、う~ん…どうでしょうか?

こればっかりは、感じ方は人それぞれとしか言いようがありませんが、僕の場合は15.6の画面が小さいという理由で不便を感じた事は無いです。

確かに、Artist 22E Proに比べれば小さい画面ですが、実際に紙に絵を描く時でも、描いている手元のスペース自体は結構小さい範囲で作業していたりしませんか?

僕は自分が実際にアナログで紙に描いてることを考えて、手元の作業範囲はそこまで大きい必要はないと思い判断しました。

なので、僕の感想としては、XP-Pen Artist 22E Proに比べれば画面サイズが小さいのは確かですが、Artist15.6の画面サイズで不便を感じた事はない、といった感じです。

液タブを使うメリットがある人

• 板タブでペン入れしていて、今の作業環境に不満がある人。
• アナログ作画から初めてデジタルへ移行しようと思っている人。
• 漫画制作のスピードUPが必要な人

特に、アナログ派でデジタルの漫画制作のスピードUPを望んでいるのでしたら、液タブは間違いないと思います。

液タブを使うメリットがない人

• 現在すでに板タブで自分が思うような絵が描けてて何も不満が無い人。

ズバリ、板タブ派の人はそのままでも良いかもしれません。

補足:板タブには液タブに比べると、はるかに安価で導入できるメリットがあります。

デジタルで最初に板タブを選ぶ理由として、使い勝手や操作性よりも、実は値段の都合で、板タブを選んでいる人が多いと思います。(僕も最初はそうでした…。)

それも一つの選択肢ではありますが…。

作業環境に投資してでもスピードUPをしたい人なら液タブは良い道具だと思います

アナタが今の作業環境に満足しているなら、液タブを購入する必要は無いと思います。

しかし、現在の作業環境に不満があったり、疑問を感じているのなら液タブ導入を検討してみたほうが良いと思います。

今振り返ると板タブに慣れるまでの時間は相当なロスだったと思いました。

ハッキリ言うと無駄な時間だったと思います。

価格で板タブと液タブを天秤にしてはいけない!ってのが僕の体験した答えです。

液タブだとアナログの感覚で、ほぼそのまま描けます。

慣れるまでの時間がめちゃくちゃ短縮されます。

道具に慣れるまでに何ヵ月も時間を費やすより、その時間で漫画をサクサク描いている方が断然良いです。

これも液タブを導入した後だからこそ、自分の経験として言えることですが、

「液タブ…めっちゃ楽です!」

その上、もしペン入れに失敗しても、やり直しが何度でも気軽に出来るのでアナログより便利です。

最初は初液タブ・海外製ということもあり調整に苦戦しましたが、慣れたら描き心地もよく満足してます,ノートの落書き感覚で描けるのが楽しい!

まとめ

XP-Pen液タブArtist 15.6のには色々な便利な機能が付いているのが特徴的です。

より綺麗な文字を書くことができ、見やすい画面を取り入れており、作業効率もしっかりと上げる効果も期待できるのです。

タブレットの角度を調整できたり、着脱式で持ち運びが便利なのも使いやすいところです。Artist 15.6はスタンドが別売。

感度のいいペンでの操作もスムーズにでき、オリジナルの文章をサクサクと書くこともできる便利なタブレットです。

カテゴリー: 未分類 | 投稿者tabletforpc 18:18 | コメントをどうぞ