XP-Penの液タブ「Artist 15.6」を漫画家が使ってみた。ワコムCintiqの液タブと遜色なく使える

僕が液タブを購入した一番の理由は漫画制作のスピードUPです。

今までデジタルの漫画制作は板タブで作業していたのですが、どうしてもアナログで描いてる時より時間が掛かっていました。

その点、液晶タブレットだと画面に直接描く感覚で、アナログと同じように作業が出来るので、漫画制作のスピードUPに繋がると思い導入してみました。

ちなみに、僕が導入した液タブはXP-PenのArtist 15.6というモデルです。

XP-Penの液晶ペンタブレット のArtist15.6 は15.6フルHD液晶で見やすく。サイズはW443×D280×H12.6mmです。

ペンは筆圧対応なので自分の字を画面に描いてオリジナルの文章を書くことができるのも魅力的です。

8192レベルもの筆圧でペンが傾いてもしっかりとタッチパネルが感知しますから文字がかすれることもなく、綺麗な文字を書くことができます。

エルゴノミクスデザインが特徴的なこの液晶ペンタブレットは素晴らしい色性能を誇ります。

ディスプレイ設定もあり、HDCP対応しています。

重量が2.68kgで15.6インチでArtist 15.6、フォトグラファーやアーティストで自然にペンで画面に書き込むことができます。

デザイナーなどのクリエイターも充実しています。

強弱のある文字を書き込むことができますし、濃淡のある文字も書くことができます。

XP-Penの液晶ペンタブレットは繊細なチップセンサーはタッチの文字を描けます。

キー操作も設定できますし、ショートカットの操作も設定できます。

対応OS: Windows7/8/10、Mac 10.10以降です。対応ソフト:openCanvas、SAI、Clip Studio、Photoshop、illustrator、Zbrush、GIMP、CorelPainter等のソフトです。

付属品 : スタンド、P05パッシブペン、替え芯8本、3in1ケーブル、マニュアル、クリーニングクロス、HDMI Mac変換アダプターケーブル、二本指グローブす。

液タブを使うようになってから実際に作業スピードが上がったのか、それ以外の感想も含めてレビューしてみたいと思います。

リーズナブルな価格

本製品は、高機能な液晶ペンタブレットなので、多くの方たちは「高額な機種ではないのか」と心配になってしまったかもしれません。

所が、本製品は驚くべき事にリーズナブルな価格になっていて、XP-Penの公式ストアで買うのがやっぱり一番安心だ : https://www.storexppen.com/buy/51.html 。

実は、数多くある液晶ペンタブレットの中には、200,000円を超えてしまう機種はいくつもあります。

そのため、値段の安い液晶ペンタブレットを探している方にも、本製品はおすすめの液晶ペンタブレットです。

液タブを使ったら作業スピードUPした

液タブを使ってみた感想

結論を先に言いますと、液タブで漫画制作のスピードは速くなりました。

速くなった理由は主に、線画における作業時間の短縮です。
漫画制作で言うところの「ペン入れ」の部分ですね。

液タブで”ペン入れ”が速くなった理由

簡潔にいうと、液タブだと自分が思ったところに線が引けるようになった事と、そのおかげで線の描き直しをする回数が大幅に減ったのが大きな理由です。

液タブを使う前の、「板タブ」では線画に凄く時間が掛かりました。

板タブ(普通のペンタブ)で時間が掛かる主な理由。

• 自分が思ったところに、なかなか線が引けない。
• 思ったところに線を引くのに精一杯で、線の強弱まで意識できない。
• アナログとは感覚のズレが大きいのでアナログ派は慣れるの時間が掛かる。

【結果】

板タブだと思うような線が引けるまで、描き直しの数が増えるので時間が掛かる。

簡単にいうと、こんな感じです。

板タブは、画面を見ながら、画面とは別に手元で作業するので、自分の感覚とのズレが生じてしまい、慣れるまでなかなか思ったところに線が引けないです。

液タブでペン入れが速くなった主な理由。

• 自分が思ったところにダイレクトに線が引ける。
• 線の強弱を意識する余裕が生まれる。
• アナログと同じような感覚でそのまま描けるのですぐ慣れる。

【結果】

液タブだと線の描き直しが大幅に少なくなり、作業スピードも大幅にUPしました。

アナログ派の僕としては、アナログと同じ感覚で描けたので、使い心地も快適でした。快適って大事ですね…本当に。

特にアナログ派はスピードUPが期待できる

元々、アナログで原稿を描いていた人は、液タブだとそのままダイレクトに描けるので、板タブより楽にデジタルでの作業スピードUPが期待できると思います。こんな感じでダイレクトに描けます。

十分すぎる解像度:フルHD

Artist15.6の最高解像度はフルHD。今市場で出回っている標準的な液晶と同じレベルを保っている。20インチを超えるサイズでもフルHDならかなりレベルの高い描画となるので、それを13インチでみるとさらに見やすいものとなっている。

解像度が5080LPIと細かく、また、視野角も178°と広く様々な角度からアプローチしても、画質が変化し難いというメリットがあります。

XP-Pen液タブ Artist 15.6 の最大の売りでもある。Artist 15.6はAdobe色域カバー率が75%。ディスプレイの表示能力が優秀で再現度が高い。

このサイズでもフルHDは正直十分すぎるレベルだ。プロの方も満足して利用できるレベルなのでこちらはオススメ。

僕も元々はアナログで漫画を描いていました。

それがデジタルで作画するようになり、板タブを使ってどうにか漫画を描いてきましたが、結局のところ板タブに対する違和感が最後まで抜けませんでした。

その点、液タブはアナログとほぼ同じ感覚でペン入れが出来ます。

最高品質の筆圧レベルの高い描画能力

Artist 15.6 の筆圧レベルは8192レベル。今市場に出回っている筆圧感知のペンで最高レベルのもの。XP-Penから出されている他の製品も含めて現時点で描画能力は一番高い。

他にも21.5インチサイズのさらに値段が高い製品ももちろんあるが、筆圧レベルに関しては全て同じなので他の製品に引けを取るわけではない。
実際に書いてみると安い製品の1024レベルや2048レベルとは書いてすぐにわかる差が。特にブラシツールや筆ツールなどを使うとその差は歴然。これから本格的に長く使っていきたい方なら8192レベルのArtist 15.6がおすすめだ。

また、ペン自体は筆圧感知機能だけでなく、バッテリーレスとなっており、バッテリー切れで作業ができなくなる心配がありません。

また、消耗品となってしまうペン先も8本付属するため、ペン先がつぶれてしまっても安心です。

ショートカット機能

専用ソフトには、数多くのツールが搭載されていて、消しゴムの他にも、線・着色・拡大・縮小などがあります。

このツールを上手く活用していく事によって、デジタルのイラストを制作できますが、作業を切り替えるたびにツールをクリックしていたら手間暇をかけてしまいます。

そのような事になれば、作業時間が長引いてしまうだけではなく、集中力も低下しやすいので気を付けなければいけません。

そこで、本製品のペンタブ本体には『6個のボタン』が搭載されていて、ショートカットキーを活用する事ができるのです。

この機能を活用すれば、ツールをクリックする回数を少なく済ませられるので、効率よくイラストを制作できます。

ショートカットキーを設定すれば動画の様に画面を回転させたりも楽に出来ます。

このショートカット設定は凄い便利でした。

レポートレート

液晶ペンタブレット利用しようとしたら、なめらかに線を引く事ができない方は多いでしょう。

このようなケースが起きてしまうのは、利用者の腕前が悪いケースと、液タブでの反応速度が遅いケースがあるのです。

イラストを制作する腕前が悪い場合には、練習をする事で、なめらかな線を引く事ができます。

しかし、液晶ペンタブレットの反応速度が遅い場合には、専用ペンの動きについていけなくて、カクカクとした線になってしまうので注意しなければいけません。

所が、本製品は『266RPS』もあるので、なめらかな線を引きやすくなっています。

僕の場合、実際に液タブを使用してから漫画制作のスピードは3倍~3.5倍近く速くなりました。

液タブの大きさは”自分に合ったモノ”がベスト

液タブは画面が大きい方が優れていると思っている人がいたら、それは誤解です。

自分の作業環境を快適にしてくれる液タブのサイズがその人に合った液タブのサイズだと思います。

なので、僕は自分の制作スタイルに合わせて画面サイズを選びました。

僕がArtist15.6のサイズを選んだ理由

• Artist 22E Pro 21.5インチIPS=画面が大き過ぎた。作業机のスペース的にもちょっと不便。いずれ欲しいです!!ちょっと予算より高か。

• 15.6←液晶ペンタブレットの中では値段も手頃で、サイズ的にも特に問題を感じなかったので決定しました!

スペック自体も、上記の画面サイズの大きい液タブとほぼ変わらなかったのも決定理由です。

コンピュータへの接続が容易な専用接続ケーブル

画面の15.6インチは今まで使っていた板タブのワコムIntuosより広く、かといって大きすぎず、ちょうどいい感じだ。
Artist 15.6は画像のように本体側はUSB-TYPE C一本。専用の3in1ケーブル。
ケーブルは右側面にUSB-Cケーブルを一本挿すだけと非常にスマート。
専用のケーブルは先端が3つに分かれていて、HDMI(モニタケーブル)、USB、電源用のUSBとなっている。
僕のLGは机の左側に配置しているため、ケーブルの取り回しにはやや工夫が必要だったものの、接続はきわめて簡単にすんだ。
あらかじめWacomの板タブのドライバをアンインストール。これをちゃんとしないとドライバがコンフリクトしてトラブルとなるらしい。
付属したCD-ROMからではなく、XP-Penの公式ホームページ(ちゃんと日本語だった)に行って最新のドライバを落とし、インストール。
XP-Pen Artist 15.6 日本公式ブランドサイト : https://www.xp-pen.jp/goods/show/id/229.html
電源を入れるとあっけないほど簡単に使えるようになった。

15.6の画面サイズは小さいのか?

15.6のレビューを色々読んでいると、15.6では画面が小さいと言ったようなレビューもたまに見るのですが、う~ん…どうでしょうか?

こればっかりは、感じ方は人それぞれとしか言いようがありませんが、僕の場合は15.6の画面が小さいという理由で不便を感じた事は無いです。

確かに、Artist 22E Proに比べれば小さい画面ですが、実際に紙に絵を描く時でも、描いている手元のスペース自体は結構小さい範囲で作業していたりしませんか?

僕は自分が実際にアナログで紙に描いてることを考えて、手元の作業範囲はそこまで大きい必要はないと思い判断しました。

なので、僕の感想としては、XP-Pen Artist 22E Proに比べれば画面サイズが小さいのは確かですが、Artist15.6の画面サイズで不便を感じた事はない、といった感じです。

液タブを使うメリットがある人

• 板タブでペン入れしていて、今の作業環境に不満がある人。
• アナログ作画から初めてデジタルへ移行しようと思っている人。
• 漫画制作のスピードUPが必要な人

特に、アナログ派でデジタルの漫画制作のスピードUPを望んでいるのでしたら、液タブは間違いないと思います。

液タブを使うメリットがない人

• 現在すでに板タブで自分が思うような絵が描けてて何も不満が無い人。

ズバリ、板タブ派の人はそのままでも良いかもしれません。

補足:板タブには液タブに比べると、はるかに安価で導入できるメリットがあります。

デジタルで最初に板タブを選ぶ理由として、使い勝手や操作性よりも、実は値段の都合で、板タブを選んでいる人が多いと思います。(僕も最初はそうでした…。)

それも一つの選択肢ではありますが…。

作業環境に投資してでもスピードUPをしたい人なら液タブは良い道具だと思います

アナタが今の作業環境に満足しているなら、液タブを購入する必要は無いと思います。

しかし、現在の作業環境に不満があったり、疑問を感じているのなら液タブ導入を検討してみたほうが良いと思います。

今振り返ると板タブに慣れるまでの時間は相当なロスだったと思いました。

ハッキリ言うと無駄な時間だったと思います。

価格で板タブと液タブを天秤にしてはいけない!ってのが僕の体験した答えです。

液タブだとアナログの感覚で、ほぼそのまま描けます。

慣れるまでの時間がめちゃくちゃ短縮されます。

道具に慣れるまでに何ヵ月も時間を費やすより、その時間で漫画をサクサク描いている方が断然良いです。

これも液タブを導入した後だからこそ、自分の経験として言えることですが、

「液タブ…めっちゃ楽です!」

その上、もしペン入れに失敗しても、やり直しが何度でも気軽に出来るのでアナログより便利です。

最初は初液タブ・海外製ということもあり調整に苦戦しましたが、慣れたら描き心地もよく満足してます,ノートの落書き感覚で描けるのが楽しい!

まとめ

XP-Pen液タブArtist 15.6のには色々な便利な機能が付いているのが特徴的です。

より綺麗な文字を書くことができ、見やすい画面を取り入れており、作業効率もしっかりと上げる効果も期待できるのです。

タブレットの角度を調整できたり、着脱式で持ち運びが便利なのも使いやすいところです。Artist 15.6はスタンドが別売。

感度のいいペンでの操作もスムーズにでき、オリジナルの文章をサクサクと書くこともできる便利なタブレットです。


カテゴリー: 未分類 | 投稿者tabletforpc 18:18 | コメントをどうぞ

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