歯のトリートメントケアって何?

歯のトリートメントケアとは、歯科衛生士による、専用のトリートメントペーストを使用した、歯面のケアです。歯に汚れがついてしまうのは歯の表面にキズがついているからです。歯はとても繊細なので、ブラッシングやお食事の時にもキズがついてしまいます。歯のトリートメントケアで使用するペーストは、歯と同じ成分のハイドロキシアパタイトの小さな粒子が入っていますので、このキズを埋めて滑らかにすることができます。滑らかな歯には汚れや着色がつきにくく、透明感のある白さと輝きも出てきます。それに、歯自身も強くなっていくので、今まで以上に虫歯の心配もなくなります。

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どんな時にやるといいの?

みなさんも髪をシャンプーした後はコンディショナーやトリートメントをすると思います。それと同じで、歯のクリーニングをしてきれいになった後には、トリートメントによるダメージケアするのが良いでしょう。
保険で行うスケーリングの後は、歯の表面にはキズがついています。歯面研磨を行っても研磨剤を使用しているので実は細かいキズがあるのです。そのキズを研磨剤の中に配合されているフッ素で、ある程度修復しているわけです(ホワイトニング機械)。
そのような今までのケアを、より確実にした新しい予防法がこのトリートメントケアです。それはフッ素に代わるナノハイドロキシアパタイトの開発によって可能になりました。
ナノ粒子の大きさは、デンタルペーストに含まれている研磨剤の1/1000。虫歯の原因菌のミュウタンス菌と比べても1/25のサイズです。この微粒子が歯のキズを埋めて表面を平滑にするので、ミュウタンス菌が歯の中に入り込めないようにしているのです。

ナノハイドロキシアパタイトとフッ素との違いは?
トリートメントに使われるナノハイドロキシアパタイトと、虫歯予防のフッ素とは、再石灰化のメカニズム(作用機序)が違います。つまりフッ素は歯の脱灰(歯のカルシウム成分が溶けること)した部分の上部からの再石灰化を促進します。これに対してナノハイドロキシアパタイトは歯とほぼ同じ成分で、脱灰した部分の深部から再石灰化し、直接歯に作用して歯の表面のキズを埋める再結晶化も行ってくれます(歯科機器)。


カテゴリー: 歯科 | 投稿者tmemol 18:07 | コメントをどうぞ

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