ポリリン酸によるホワイトニングのメリット
歯のホワイトニングでポリリン酸が使われ始めたのは、いくつかメリットがあるからです。
1.痛みを軽減する
従来のホワイトニングでは、比較的濃度の高い過酸化水素が使われていますので、ホワイトニング剤が歯茎や口腔粘膜に接した場合は痛みが生じるリスクもありました。
けれども、ポリリン酸によるホワイトニングであれば、ホワイトニング剤にポリリン酸が配合されている分だけ、過酸化水素の濃度が薄まっているため、歯茎などへの刺激が軽減されます。
これはポリリン酸によるホワイトニングの大きなメリットと言えます。
2.歯へのダメージが少ない
ポリリン酸は過酸化水素ほど刺激が強い物質ではありません。
過酸化水素は歯を漂白するほど刺激が強いため、歯へのダメージは比較的高いですが、ポリリン酸はあくまで汚れを除去する程度ですので、歯へのダメージは比較的低いと言えます(ホワイトニング機械)。
3.処置後の食事制限がゆるい
過酸化水素によるホワイトニングでは、処置を施した後は、しばらく食事制限が必要になります。
なぜなら、ホワイトニング直後というのは、過酸化水素という漂白剤によって歯が非常に不安定になっていますので、着色性のものは、できるだけ避けなければならないからです。
一方、ポリリン酸によるホワイトニングは、歯の漂白という作用よりもポリリン酸による着色物の除去といった効果が強いため、処置後にそれほどきつい食事制限はかかりません。
むしろポリリン酸によって歯の表面がコーティングされているため、処置前よりも刺激や着色物に強い状態となっています。
4.治療費が安い
ポリリン酸によるホワイトニングは、従来のホワイトニング法よりも治療費が比較的安くなっています。
これは使用する薬剤や器材の違いによるものです(ホワイトニング用シェードガイド)。