普通の娘ですよ

と言ってわたしは、いつもと同じように右のズ水解蛋白ボンのポケットに入っていた携帯を右掌で探り当てそれを取り出すと、画面の日付をチェックしてみた。

3月21日、月曜日?」

それって」
ああ。
これは少しだけ未来の???それももうひとつのパラレルワールドみたいな世界に俺たちは今???、いるってことらしい」
それからわたしが食事中に残ってしまったグラスのビールをちびちびと飲んでいると、
よお、よかったら一杯つき合えよ。
俺のおごりだ」
と言いながらカミカワさんがロックグラス母乳餵哺
焼酎ふたつを両手に持って現れた。
ああ、どうも。
ごちそうになります」
と遠慮なくわたしもそう言ってそのひとつを右掌で受け取る。
口に合ったかな?うちの料理」
ええ?
いやいや、最高でしたよ。
あれって奥さんの手料理っすか?」
ああ。
まあアイツ???料理の腕だけはね」
そう言ってカミカワさんは照れたように目を伏せつつ、すぐに、
オマエ???、あの娘、姪ってのは嘘だろ?」
と言って意地悪そうな目付きでこのわたしを見た。

ええ?」
とわかりやすい反応のわたし體重管理
に、彼もその関係についてそれ以上突っ込んでくるつもりもなかったようで、
でもさあ、俺あの娘、どっかで見たことあるような気がしてな?
雑誌のモデルかなんかか?」
とわたしに訊いてくる。
えっ?
い、いや、普通の娘ですよ」
普通って、オマエ、どう見たって素人じゃないだろ?
い、いや、それは変な意味じゃなくてな。
つまりキレイだって言う???」
ええ、わかってますよ。
すいません、嘘言ったりして」
何言ってんだよ。
単純に羨ましいだけだよ」
そうカミカワさんは言いながら嫌みのない笑顔でわたしを見た。

ところでどうなんだよオマエ、仕事の方は?」
カミカワさん???、誘われてすぐにここに来れるくらいなんだから、わかるでしょ?
わざわざ訊かなくたって」
と言うわたしのリアクションに、
やっぱ大変なのか?業界の方」
まあ、どこもよくないとは思いますけど、とりあえず俺とナカバヤシのところは去年の後半あたりから玉砕続きでしてね。
はっきり言って今年の展望はほぼゼロっすよ。
俺もそろそろ真剣に身の振りを考えないとって???思ってるところです。


カテゴリー: 未分類 | 投稿者wujiedebuyao 12:50 | コメントをどうぞ

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