初級技術と上級技術・・サーブ編

カテゴリは「打ち方」です。

例えばサービスとか、初級者にプロの打球フォームを教えてもいいでしょうが、まず打ちづらいでしょうね。

体の使い方は、むしろシンプルで運動連鎖をつかった合理的なもの、ですが、感覚的な部分で難しい要素があると思います。

オーバーヘッド系は、上むきにボールを見上げることになるのですが、そこでまず、ボールを見ると相手のコートは見えない。

練習量があって次第に打球感覚をつかんでいけば、相手のコートなんてみなくても自分のラケットが信じられるようになれば打てるものなんですが、だからこそ初級者−週一プレーヤーでは難しい。

ボール投げと同じような動き、と紹介されますが、運動するメカニカルの部分はにていますし、同じような筋肉の使い方をします。

しかし運動する方向や見る方向まで一緒にしてできそうなんですが、そうすると差があるんですね。

サーブはどうあってもボールがある位置が自分の頭上で、スイングはまずボールの位置でインパクトを適切に迎えるべきですから、目線もスイングの到達点も、打点。つまり上です。

ターゲットは相手コート上に意識があると思いますから、その打点とターゲットをイメージ上で結ばなければならないわけです。

感覚のいい人は、一緒くたにしても大丈夫ですが、難しく感じている人はそこのところがなかなかうまく結びつかない。

初心者にサーブを教えるには、まず入りやすいような打ち方を教えておいて、ゲームで使えるようにしておいた方がテニスを楽しめる。

運動神経がいいからって例えできたとしてもそんなすごいサーブが入っちゃったら相手の人が返せません(笑)。だからゲームがつまらなくなります。

コントロールすることと再現性に自信を持つことがテニスの上達ですから、最初からできちゃう人がいたとしても、どうやると入ってどうやると入らなくなるのかはよくわからない、つまり感覚がまだ自分のものになっていないとしたら、やはり不安定なものなんです。

大事な試合のマッチポイントで、どうしてもミスれないと思えば思うほど、どうやったら一番いいのかがわからない。試合を通じて調子が良くても、あてずっぽうなショットが自分の意思とは関係なしに入っていたら、入らない一本のせいで狂うかもしれません。

初級技術としては、ターゲットと打点とを結びやすく立つことから始まった方が簡単に感じると思うので、グリップもフォアよりで、体も前向きになりやすいようにスタンスを取ります。

前後の足のつま先を結んだ線が狙いの方向になるように、ってコーチがよく教えますが、このスタンスは入れやすい。

プロのほとんどはクローズドスタンスです。相手に後ろ足の踵が見えるようにするくらいが普通。

初級技術でも打ち方がきれいで、当て方が上手い人は、かなりいいフォームで打ちますし、かーなりいいサーブが打てるようになります。

上級技術は、そのかなりいいサーブが打てることを前提に、「ものすごいサーブ」を「入れられる」ようになるものなんです。

スピードが増せば、不安定になるものなんですが、形に約束を作りやすく、再現性を優先させるフォームである分、よりシンプルな動きになりますし、パワーは損なわずに自然に同じ打点に最もパワフルなポイントがやってくるようにつくると、相手コートを見ていられるかどうかは優先順位が下がってくるわけですね。

見ないわけじゃなくて、そっちに体や目線が向いていなくても、みえている、ということなんです。それが「慣れ」の部分でできるくらいの練習量が必要になる、という意味でもあるんでしょうが。


カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:17 | コメントをどうぞ