月別アーカイブ: 2015年11月

ふう・う!呼吸法

今度の日曜日、ダブルスの試合があるんです。

藤井くんと組んで千葉県トーナメントのベテランの部に出ます。で藤井くんてバックサイドなので、ワタシは当然フォアサイド。

センターに来るバックハンドへのサーブを、安定して逆クロスへ打てるようにならなきゃいけないわけです。ほんでワタシはそれが苦手。

去年の夏の選手権でも同じように組んでもらって、ベスト4(一回勝って、次デフォでもうベスト4)で準決勝が暑い日に3セットマッチだったんですけど、序盤はワタシがゲームを壊し、追いついたけど追い越せず4−6、次のセットはリードしたんですけど追いつかれ、肝心の藤井くんがスタミナ切れで追いつかれて追い越されましてまた4−6で負けました。

その時にはスライスで合わせるか、ロブにするか、思い切って両手でひっぱたくか、ってまあ迷いもある中やっていたんですが、1年半経ったら、片手のドライブを逆クロスへ打てるくらいにはなったんです。

練習ってするものですよね。

ただ、やっぱりサーブがある程度以上速いか、跳ねるかすると、食い込まれて返せなくなります。合わせられなくなるとスライスすら怪しくなる。

で、先週東MAXに特訓してもらって大体の感触をつかみましたが、入り方が特定されず、昨日も石戸くんにサーブ打ってもらって合わせてみました。

自分の弱点は、息を吸い込んで「う」って溜めること。フォアハンドでも打点は後ろ寄りになりますが、フォアはそれで懐ができてブロックができるので、面の作り方を間違えづらいのでいいんです。

片手バックがそれの同じ感覚を使えないんですよね。リズムなんかは同じでいいと思うんですけど、肩と腕の位置が決まっちゃえば、絶対どうにかなる。

ストロークでは、ライジングでもフォーリングでももう問題なく打てるんですけど、それも逆クロスへちゃんと押し込める。

足がうまく入らない感じだったんですね。サービスリターンだけ。

ボールに向かって体が入ろうとするんですけど、そこは腕の場所、っていう。。。

もうそこまで見えてるんですけど。。。

と思ったら、今まで「うっ!ぷはあー」的な、うっでためて体が前向きになって腕を押してくれようとするんです。でもそれが余計。

ある程度腕を前に置いといてスイングに入れるようになりたいのですが、それをそこに置いとくには「うっ」ってためて体が前にいっちゃあダメなんです。

それで、バックに来た時点で(まあフォアでも同じでいいんですけど)、「う〜」とか「ふうう」とかって感じで胸に空気を溜めないようなイメージでいくと、体が無理に出しゃばらずに面を出していける。

もうそろそろバックサイドには戻れませんね。。。(笑)

まそんなことはないんでしょうけど。

日にちはほぼないですけど、最初のサービスゲームのリズムの悪さに気をつけるのと、リターンの安定があれば、あとは藤井くんが活躍してくれますから、そこに集中ですね。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:09 | コメントをどうぞ

むかしテニスばなし

アルドールが休校日で、月曜日は久しぶりにテニスの予定のない、ワタシにとっても珍しい休みの日になりました。火曜日はアルドールに行かない日なので、頭の中はまるで連休!

いやー、お正月でもなければないですね、連休!

今度の日曜日試合なのに、いいのかテニスしなくて?

朝から、オタク仲間Aさんからメールが来ました。「今日坂本さんのとこ行きますけど?」

ワタシも昨日、師匠のとこ行ったけど、火曜日の夕方はテニスしに行くはずなので、便乗出来るならしたいなと思っていたのですが、天気も、予定も微妙な感じでした。

ほんで夕方、師匠のお店に寄ってみると、「外出中 5時に戻ります」のボードが。でコートに行ってみたんですがおらず。

ワタシはワタシで5時に閉まる前に市役所に行かなきゃならない用事があったので、余計に探すことはやめて帰ることに。

いちおう、誘ってもらったのでAさんに電話。そしたら帰り道途中のセブンイレブンにいるってことだったので、ワタシ的には15分くらいのつもりで寄りました。

でですね。やっぱオタク二人は集まる時は時間がないとダメだわ、ってことがよくわかりました。

楽しすぎて時間ギリギリまでしゃべってました。危うく市役所しまっちゃうとこだった。。。

さて、むかしテニスの話ですが、シニアツアーに出ていたり、GSタイトルホルダーだったりする有名な選手は今でも名前を聞くことがありますが、その他の選手で名前が出てくることのない人を上げてみましょう!

昨日はAさんから

トーマス・スミド

デビッド・ウィートン

という名前が出ましたが、スミドは帰ってからyoutubeでみました。話に出ていたバックハンドスライスがそのままで、微笑みが止まりません。

ウィートンは、「あのアメリカ国旗な人」って振られたんですが、クーリエしか思い浮かばない(ラケットが国旗っぽい時期があった)ワタシだったのですが、ウィートンの名前が出て、

「あー!あの短パンとかハチマキとかがアメリカ国旗だった!」って思い出しました。アメリカ愛が強い選手だったんですね。動きの早い選手だったって印象がありますが、ハチマキがなびくような走っている画像が頭に焼き付いているからなんでしょうか?

他にもムスターとかゴメスとか、カフェルニコフとか、ついつい忘れがちな時代の立役者たちの名前が出てきましたが、有名どころに入りますよね。

今回書こうと思ったのは、資料閲覧なしで、思いつくまま名前を挙げていってみようという試み。

ティム・メイヨット

ロバート・セグーソ(カーリン・バセットの旦那)

ケン・フラック(セグーソのペア)

ビンセント・バンパタン(映画にも出演するほどのイケメン)

ヨハン・クリーク(シニアツアーで人気者)

ケビン・カレン(85年ウインブルドン決勝でベッカーに負けて有名)

ミカエル・ペルンフォルス(86年フレンチ準優勝・ワタシにとっては超有名)

ダメだ、資料なしじゃコアなところ全く出てこない。。。スミドとかウィートンとかのレベルには足りませんな。。。

まあ挙げればクリシュナンとかメチージュとかギルバートとかクリックスタインとかいるっちゃいるけど。

女子!

マレーバ三姉妹(マヌエラ・カテリナ・マグダレーナ)

リサ・ボンダー(かわいかったなぁ)

ベッチナ・バンジ(ふとめ)

ダメだぁ〜〜。。もう頭にない〜

ギブアップです!

いやマンドリコワとかサバチーニとかノボトナ・スコワ組とか、有名どころはすぐわかりますよ?(虚勢)けどそれって今年の全米女子決勝がペネッタvsビンチってほどのパンチ力はないでしょ?

記憶力には自信があったんですけどね。。。勉強不足ですな。

 

カテゴリー: むかしオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:48 | コメントをどうぞ

ツアーファイナル終了

決勝トーナメントは見れませんでした。。。結果だけ

去年、このイベントは錦織圭が参戦できる成績を残したことで、日本でも放映がされるようになり、毎晩楽しみにしてみていました。

去年はそれでもワンサイドになるゲームが多く、批判的な意見も出ていましたね。トップ同士の試合なんだから、もっと緊迫した競り合いを見たいはずなのに、まるで優劣がハッキリした相手同士の試合みたいだ、なんて言われていました。

今年は、そういう競り合いを勝ち抜けていくスリリングな展開が多くて、目が離せない試合が見れました。

ジョコビッチ対錦織は、明らかなワンサイドゲームになりましたが、どう見ても錦織の調子は悪くないように見えました。ジョコビッチの仕上がりにどう攻めてもこれじゃあどうしようもないだろうとさえ思ってしまいました。

フェデラーがジョコビッチと対戦すると、まさかのストレートでのフェデラーの勝ち!

びっくりしました。1日空いて、それだけで?フェデラーがどんな魔法をかけたのか?プレーヤーのキャラを活かしたプレッシャーのかけ方をフェデラーがうまく利用したのか?

そしてベルディフとの対戦(錦織圭の)は、じりじりと勝負強さの出た錦織がファーストをとりましたが、セカンドになるとベルディフの積極的なプレーが徐々にコートを支配し始め、セットオールに持ち込まれます。

大事なファイナルセットの序盤で、大きなブレークをしたのは錦織の方でした。それでも一度ゾーンに入りかけたところをミスを誘い、迷わせるベルディフ。最後の結果が出るまで目が離せない代わりに、寝たのは2時半すぎでした。。。

錦織がフェデラーに勝ったとしても、ジョコビッチが負けない限り決勝トーナメント進出はない、と言われていましたが、ジョコビッチがもしも0−6 0−6だったら錦織が出るんだろうな、とも思ったけどそんなことはなく…でした。

しかしフェデラー戦では錦織の素晴らしいプレーを久しぶりに見たような気がしました。

早いタイミングで強烈なショットを打ってくるので、フェデラーが下がることもできず、防戦体制に入れないまま打たされるようなシーンが多かったですし、遅くて高いバウンドをうまく使ってフェデラーの戦略を封じてもいました。

ショットのクオリティは錦織の方がアイデアも豊富で、上に見えたので「勝っちゃうかも」と期待したのですが…

「重大なポイントの危うい局面」でのショットがフェデラーは挽回にこぎつけることができる中、錦織は積極的にいってもミスで終わる…なんていうことが何度かあり、そこの転び方次第では本当にわからないゲームでした。

フェデラーはゲームのキープに本当に珍しいくらい苦しんでいましたし、必死にプレーしてやっともぎ取ったような表情すら見せていました。

いつでもクールに、危なくても自分のプレーを相手よりも上回らせることのうまいフェデラーには、本当に見かけない表情でした。

順当に?決勝戦は去年と同じ、ジョコビッチとフェデラーとなりましたが、優勝はジョコビッチだったらしいですね。

ラウンドロビンで負けた相手に、決勝で勝つ、ってよく見るような気がしますが、並大抵のことではないと思います。

あらかじめ想定したゲームプランを、試合中に次々と修正して勝つように持って行くんだと思いますが、迷いとかないんでしょうか?
自分の得意なプレーだけができるわけじゃないと思いますし、本当にすごいなぁ、と思います。

 

その割には見なかった(朝3:00に起きてテレビつけてみたんだけど)くせに、今回はすごい見ごたえのある大会だったなぁ…なんて勝手に思っています(笑)。

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:39 | コメントをどうぞ

スマッシュとかサーブで

体の向きは、ボールが飛んでくるのをしっかり見つめるでも、いまから打ちこんでいこうとするところに目が行ったとしても、前向きになります。

横向きになりましょうと言っても、横向きのままでは腕はうまく振れません。

でも、前向きでボールにアクセスしていては、うまく打点がとれないものなんです。

体の向きは横向きで準備する、っていうのは、意識すればそうなると思いますし、ことにサーブを最初っから前向きでいる方がちょっと力が入りづらくなる(未経験者だとしても)

横向きになってから前向きになると、腕を高くしてからの事なので、前向きになったところで肘が前に出てきます。

はい、肘が前にあったら、もう高くはないですね!

腕は前方向に力をもたせるのに、後ろから前に向かって振っても大丈夫なんですが、インパクトの位置を高くとろうとすると、腕をさきに前に出すと、前述のように肘が低くなるわけです。

インパクトは頭上に取ろうとしているわけですから、その肘を伸ばす前の状態でないと頭上に打点が取れない(肘は低くても、ラケットの長さで高さを稼げば、ですが、手首が折れてヘッドが後ろへ倒れてしまうはずです)し、要するに本来なら頭上の打点にラケットが入っていなければいけないはずの空間に、それより低いところに腕が入ってしまうからラケットは腕をたたむ形でしっかりインパクト出来ないか、力任せに強く振ってボールを打つことが出来ても、高さの狙いが難しくなります。

打点が高く取れるのは、インパクトの瞬間にちょっと右肩(右利き)が顔よりも後ろ側にある(イメージだけでも)すると、顔をよけるために肘は上にでます。

肘は顔の上までしか振りだせないから、その先(上)ではラケットがヒュッと走ってきます。それで、インパクトはヘッドスピードのあるところでとる事が出来、そんなに力を入れなくてもボールに勢いが出ます。

高さと面の向きの出方がよくなるので、ネットをよける高さの形さえわかれば、けっこう入るショットが行きやすくなります。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 13:50 | コメントをどうぞ

フェデラーつええー

けさ、5時には起きれずに、6時過ぎからATPツアーファイナルを見に降りていきました。

ファーストは7-5でフェデラーがとったというのを見てすぐに知り、錦織対ジョコビッチでの、あのジョコビッチの完璧さから、「ふえー、どうやってとったの?」ってまったくわかりませんでした。

全米決勝での、怒涛の攻めだけではジョコビッチは崩せないということもあるだろうし、O2アリーナのコートが遅いってこともあっただろうし、じっくりラリーして、なおかつネットへのプレッシャーをジョコビッチにうまく感じさせるようにしていて、ワタシがテレビをつけたころには、5-2リードで、すでにジョコビッチは壊れているような雰囲気でした。

ダイジェストをみれば、セカンドはブレイクしてブレイクバックされて、さらにワンブレイクリードしておいての5-2だったようで、最後のジョコビッチのサービスゲームをブレイクして6-2で勝利。

ジョコビッチは錦織戦での、ミスもなければ追い込みに行った時のカウンターの精度ったらなかったので、もしかしたら、ここまでの破竹の快進撃は止まってしまうかもしれません。自分の中では自然にできていたことに疑いがでるようにされちゃったようにすら見えましたから、いかに今日の練習で感覚を戻せるかっていう課題があるでしょうね。

そこまでのゲーム展開がみたくて5時に起きようと思ってたのになぁ。。。

錦織VSベルディフ戦が2時間半近い熱戦で、寝たのは2時ころですから、ちょっと無理でした。。。

錦織はファーストセットをとっておけたのが、セカンドで挽回されてもメンタルを引きずられずにファイナルセットをとりきれた要因でしょうね。

なにしろここ勝っておいてくれてよかった。

錦織は今年、ビッグ4の全員にすべて勝ったことのある選手になりましたから、フェデラー戦にもグッドイメージをもって臨めるでしょう。

フェデラーは今年、自分のサービスゲームのキープ率は驚異のものを叩きだしてきていますから、そこを崩せるのかどうか、というのが勝負のカギになると思います。

世界中で見ても、錦織のリターンは屈指のものであるでしょうから、見ないわけにはいかない戦いになってくると思います。

フェデラーが乗れば、圧倒されることもあると思いますが、キープをしっかりして、リターンゲームでプレッシャーをかけられるようにならないかな、と期待しています。

 

あとはナダルですねー。

ワウリンカに圧勝しましたから、かなり自分のイメージする「強いナダル」に近づいてきているんじゃないでしょうか?

 

 

カテゴリー: プロ選手オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:19 | コメントをどうぞ

ゴールであり、はじまりなの…打点は

結婚ソングのフレーズみたいですけど、打点って、スイングの一つのゴールだと思っています。

だけど、そこからショットが出ていくので、スイング自体はきちんとフィニッシュまで持っていかないといけません。だから、ゴールでもあり、始まりでもあるわけです。

全てのスイングは、自分のパフォーマンスが正しかったことを裏付けるように結果が出ます。

だから、スイングが正しくても打点でミスると、ミスショットになります。

解りづらいので逆から書くと、ミスをするってことは、ラケットがボールに当たる瞬間におこるものなんだってこと。

球出しのボールならある程度狙った通りに打てる人は、すでにボールコントロールのための要素は体で覚えているってことだと思います。たとえミスをしでかしても、次の一球で修正できるってことは、正しいものが解っているから戻せるわけで。

で、体が覚えているっていうことで、それは筋肉が記憶しているから、大概の動作はほとんどいちいち考えなくてもその通り動くってことでもあります。

打点で必要なのは、そうやって、「自分が出来ること」を飛んでくるボールに「調節して合わせる機能」です。

要素としては、まずボールが見えているというか、見切れていること。軌道予測があっていないと、慌ててスイング修正をして、狙っていたラインをスイングが通らないことになります。

腕やラケットの動かし方以前に、ボールに慣れている、という条件が入ります。

ボールが打点に来る前には、いちど「形」になっておく必要があります。きちんと狙うには、です。相手のショットがものすごくてそうしていられなくても返さなければならないのは同じですから、出来るだけ予測をして、素早く準備できる方が優位にラリーを進められますね。

 

 

スイングは、振りはじめられるように準備された(テイクバックを終えている)ラケットを、ボールに当たる瞬間に最大のパワーになるように・・・ではなく、間違いなくラケットフェースの真ん中で捉えられるように出していきます。

ラケットの動きは二重振り子(複振り子)の法則で運動するので、腕からラケットに加速が載るようにできています。

で、いつそれが起こるのか、といえば、『腕の動きが遅くなる頃』何です。

だから、ボールに当たって腕は止まりかけるような感じで行くと、そこで運動エネルギーはラケットに移るようになっているので、打点まで「フェースの真ん中」を意識した手を出してあげることがちゃんと当たるコツですし、その意識はきちんとボールをとらえるために腕を働かせるはずなんですね。

動いてやってきていた腕とラケットは、打点の位置で一旦、決まった形になろうとします。それが狙いの方向に向いた面の向きをつくってくれます。

フォワードスイングを下から入れればトップスピンが、上から入ればスライスが打てるはずなんですが、しっかりボールをとらえられるようにすれば、その動きの影響で回転がかかるようになっています。

 

ラケット面の向きを保持しながらラケットが描く「続き」をフォローしていきます。

そうなるように腕を持っていくように振れば、フォロースルーがボールを乗せて運ぶような感覚を手に与えてくれ、コントロールの感覚を得られます。

ボールに当たるためのスイングが、フォワードスイング

ボールを狙ったラインに乗せるのが、フォロースルー

それらが上手くできるように準備できるのが、テイクバック(バックスイング)

一貫して動き続けるものなんですが、スイングを動かす中の、どの位置でボールとラケットが当たった衝撃を得るか、そこが打点ですから、そこん所にうまさが出ればいいわけです。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:13 | コメントをどうぞ

道具がよくなった

最近、ラケットスタジオにいって、ウッドラケットをよく目にする(ヴィンテージを常設展示しています)というか、手に取ってベタベタ触っちゃってるんですが。。。(笑)

木工事をすこしかじったことがあって、大工さんの仕事より、家具やさんっていう職人さんの木工品が、すごい精度で作られていたり、すごく気を使って丁寧に仕上げられていたりすることに関心がありまして、ウッドラケットも工芸品みたいなものだなぁと思ってしげしげと眺めています。

見れば見るほど、おもしろい。けど、基本知識がなさすぎて、いまいち突っ込んでいけない。たとえば、時代背景とか、その時のテニススタイルとか、世界的に活躍していた選手の実際に動いているプレーとか、プレーを使っての駆け引きのみれる試合とか。。。

ちょいちょいこのブログでもプロ選手の技術って、現代の最高峰の技術だと思って追っかけているわけですが、ワタシの知る「生で見た歴史」ってマッケンローとコナーズが一番古い時代。

その85年にはUSオープンでレンドルが初優勝して、ランキング1位に躍り出た年でした。世代的に「エースをねらえ!」の時代でもあり、少女マンガをみない男子だったので、内容も分からずにテニスって女の子に人気のスポーツだと思い込んでいました。

その年に初めて見たのがそのレンドルとマッケンローの決勝戦。衝撃でした。速くてボールが見えなかった。江川卓が150キロの速球を投げていた時代に、サーブ200キロっていうのも衝撃でした。

それから、30年。ストロークも、ボレーも、技術は進化しました。

簡単に言うと、自然な人間の動作でボールを打ってもそこそこコントロールできるらしい時代に入りました。

ジム・クーリエの登場あたりから、テニスっぽいフォームよりもダイナミックというか乱暴にすら見える強打でも、コントロールができる人が出てくるわけです。

自然な動作、ってワタシが思うのは、こないだ書いた「投球動作」です。モノを飛ばす、っていう基礎がそこかなと。

その動作の一部抜粋であったり、回転をかける方向というか、面の安定を図る方向にある一定の約束を作っておけば、打球面をしっかり作って再現性の高い技術を作り上げられる。もちろん、そのプレーヤーのオリジナルになるように作り上げられると思います。

ひとつには道具の扱いやすさ。重さというか、軽さというか。それと、道具の安定性ですね。ボールの衝撃に負けないような剛性が得られていますから、多少のオフセンターショットをどうにかしてくれる。

戦術的に最も進化を遂げたのは、ワタシはサービスリターンじゃないかと思っています。道具のおかげで下手なテニスがうまくなったりはしないのでしょうが、うまい人の「もっとできるようになりたい」が手助けされるようになった、というのが加速の原因でしょうか。正しい感覚や、そのために必要な要素があるはず、っていうところに扱いやすい道具さえあれば、というようなことで進化したのではないでしょうか。

坂本師匠のところで、ラケットを時代ごとに追っかけられる名鑑を見れるのですが、ラケットをめぐる特許の内容だけでも、百科事典みたいな厚さの本ができるくらいの量です。

よくもまあ、こんなところまで思いつくなぁ、と先人たちの知恵に驚くというか頭が下がる思いで見させていただくのですが、よく考えたら、どれもこれも、それによって持ち手の感覚がよくなるだろう、とか、いままでそんな感覚でボールを感じられなかった、と言ってもらえるように考えられているものなんだと思いました。

フレームの形状、ストリングの張りパターン、操作性、スイートエリアの拡大…いろいろなところに星の数ほどのアイデアがあって、(原書が英語なのでろくに読めていませんが)目を丸くしてしまいました。

シューズ・ボール・ウェア・その他小物たちにいたるまで、そういえばワタシがテニスを始めたころとはすべて変わっていると思います。

以前、二十歳のころに買ったプロスタッフ(セントビンセント)を持ち出してきて、当時フェデラーが使っていたモデルの「K six-one tour90」と同時にガット張って、使い比べてみたことがありました。

似たようなモールドですが、使い心地というか、コントロールの感覚が全く違う。古いラケットは古くて腰が抜けていたのかもしれませんが、スイングしてもただのラケットで、使いこなせない人にはいうことをきかない、そんなゴツさが感じられました。

新しいタイプのラケットは、似たような形状でも、ボールが乗った感触、押し出して軌道に乗せてくれるような感触があり、明らかに手の感覚でコントロールができるような気がしました。

フレームが柔らかいというか、ボールを包むように感じられるフレームに仕上げられているような感じがして、「へえー」って思ったのをおぼえています。

ま、今となっては、プロ契約の選手には特別誂えのラケットが手渡されていて、ワタシが手にしたラケットと同じ感覚をフェデラーが持っていた、と想像するのは勘違いだったかも、なんて知っちゃったんですけど。。。それだけに、メーカーさんはより選手の要望に細かくこたえられるノウハウを持っているんだと思います。

 

カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:43 | コメントをどうぞ

ワイパー(死語?)スイング

そう言やあこの言葉、聞かなくなりましたね。

豪快に腕をまあるく振り抜く、いわゆるワイパースイングでは、トップスピン過多になってスピードが落ちるので、ブルゲラとかベラサテギとかムスターとかのような唸りをあげて落ちて弾むようなトップスピンから、スピードもあって強烈な跳ね方をするエッグスピン(エッグボール)…なんて言われるショットがメインになってきました。

まあプロのレベルで打っているトップスピンはほとんどそんな感じだし、一般の球の速い人が打つよりも速い球を弾道高く安定して打ってきますから、回転量も相当あるのでしょう。外国人選手はさらに…あー、キリオスのフォアハンドすごかったですね

さて、スイングの後半、フォロースルーでフォアハンドはプロネーションする。バックハンドではスピネーションがなされます。

手首ではなく、前腕部分の回内と内旋。手首ももちろんフォローしますから、固定されている方向と動かしていく方向とがあります。

ストレートアーム型

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ベンドアーム型

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ストレートアーム(肘が伸びるタイプ)は、グリップが薄いとそうなりやすく、ベンドアーム(肘が曲がるタイプ)は厚い人ならそうなると思います。面が向くときの腕の形ですから。

どちらも、インパクト付近のラケットの動きは、面の向いている方向ではなく、エッジ方向。そうでなければ回転がかかりません。

手の中では、面の向きを維持しながらスイングすることでコントロールの要素が出るわけです。腕は打点に向かってラケットを入れてくることでパンチ力というか威力が出る動きをすでにしているので、インパクトは「いかに正確に当てるか」と「いかに狂わずに面を維持するか」が課題になります。

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ヘタクソな絵ですが、打点にラケットを合わせる動きと、そのあとの面の向きを維持するイメージを描くとこんな感じ…でしょうか

実際にこの動きにスイング自体が見えることはありません。手(腕)の要素はこんなイメージってことです。実際には肩がまわっているはずなので、一貫した滑らかなスイング軌道にしかなりません。

グリップをフォアよりに持つことで、手のひらがグリップを支えて、ヘッドが前に出すぎることを防いでくれるはずです。

面はボールを後ろから支える形になり、腕は肩によって支えられる形になります。

ここでコツは、グリップエンドを支える手のひらの「ヒール・パッド」小指の下の、お肉のプニプニした部分です。

グリップを握る指と、そこの部分でボールに向けて面を出す、というかきちんと当たる位置に手を動かす。

ボールを飛ばす、っていう意識でスイングする人の方が当たり損ねが多いはずです。

ラケットを持った腕を、ボールに向けてしっかり当てるために出す、って感じです。

腕は振り子の動きでエネルギーを出せるので、腕の振りを「そこまで」で終わるようにするくらいの気持ちでスイングしても、そこから先にラケットヘッドに加速が乗るようになっているので、そこでパワーダウンすることはありません。

文章で書くことで違うイメージに思われちゃうのが怖いので繰り返しの記述ですが、肩も回転しているし腕の重さはそんなに簡単に止められないと思うので、あくまでもインパクトを正確にするために打点にラケットを入れるような感覚はそんな感じ、という説明ですから、このイラストみたいなスイングしないように!

ワイパーは、平らなガラス面をこすることで雨粒を除く道具ですから、平らなラケット面が面の向いた方向を維持したスイングをするってことをイメージするのにいいわけですね。

最初っからエッジ方向にスイングする(昔いわれていたワイパースイング)と、スイングのベクトルが打球方向(狙った方向)と違うために回転がかかりますが、スイングスピードを上げても正確性がなくなってさらに回転量が増える方にパワーが使われますから、遅くなって浅くなっちゃったりして、パワーアップの恩恵を受けられない、なんて感じ方をする人も出るはずです。

フォワードスイング中のスピネーションを抑える、という意味では振り始めでフェースを伏せていくような感じで間違い無いですが、ボールに「当たり」をつけるような感じにして、腕とラケットの芯をボールにぶつけるような感じだと思ってください。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:10 | コメントをどうぞ

フォアとバックはほぼほぼ逆

片手バックのストロークの話です。

感覚的には、フォアと同じものを求めてしまいがちですが、バック(背)というだけあって、フォアとは逆位相なんだということを、ことあるごとに思い知らされています。

バックハンドが難しいのは、背中側で感覚を得なければ…というのがわかるようになるまで時間がかかるってことなのかもしれません。

両手打ちのバックは、左手側が腹の方に出てくるので、フォアの感覚が使えます。右手の感覚を使おうとすると、バックっぽくなります。

例えば、フォアハンドの打点を、低いところ、高いところに対応させてドライブで打ち返すってことを考えましょう。

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腰の高さの打点だと、ワタシのイメージでは「手(の位置)をボールの上に入れる」ようにしたら、そこからラケットのアクションがボールの上側に出ていくことでネットを越すように打つことにもなり、ネットを越した後確実に落ちるようにもなる。

これが基準で、低くなれば、腕を振って行く都合から、

ボールの外側に向かって手を入れる

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という感覚にします。インサイドアウトの格好で、サイドスピンをかける格好になります。例えば、ストレートに打ったとしたらシングルスラインから内側に切れ込んでくるような回転です。

そのためには、横向きに腰と肩を深くターンして、ボールを呼び込んであげないと、うまく持ち上げられません。

前向きに届かないかも、くらいに足も手も伸ばしてドライブ系で打つと、ヘッドが下がっていてもインパクトの頃には上がってきてしまうので、持ち上げられなくなります。

これが、片手バックの低い打点は、前向きにはならない(片手バックだから)ものの、うんと腕を前に出してヘッドを跳ね上げるように使っても、ちゃんと打てます。

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腰のターンは必須ですが、そうやって肩さえ入っていれば腕を前に突き出すようにして打点が取れます。

高い打点では、フォアは前向き。

下から上にはすでに手は届かなくなりますから、上体を前向きにしてコブシを内側に引っ張り込むようにしてワイパー気味に振れるように面を残します。

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ヘッドはインパクト前後で上に出るようになりますから、それ以上ボールが上がっていくことにはなりません。ということは、ネットの方に行っちまわないように気をつけてスイングすれば、垂直面ができやすく、肩の回転はそこから左手側に引っ張り込みながら自然に回転して、腕ごと押し込むようなフォームになっていきます。

この打点が腕をたたんで後ろ寄りになるほどスピネーションが効いてしまって上向きになる可能性が出てきますから、吹かすことにもなりかねません。

バックハンドでは、これを深く横向きにして行った方が安定します。というか、高い打点になればなるほど、普通にスイングすれば腕が上がっていってしまうことと、打点を前に取らなければならないのですが、垂直面を保持出来なくなって上に打ち上げてしまいます。

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それを、肩で堪える。

フェデラーはもともと横向きの強いフォームですが、まるでフォアのようにバックハンドを打ち込むガスケでも

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両腕を肩の高さに保ちに行くようなスイングになるため(この写真の後には左手も後ろに引っ張ることになります)、打球方向に対して横向きでなければ面を保持出来ません。

手首よりもヘッドが上がっていなければ、腕の高さが届かないような打ち方になりますから、高い打点が肩よりも上になるほど、ヘッドを縦にして面を作ることになります。

ストロークの腕の強さは、肩よりも腕が上がると力が入らなくなりますから、ラケットの長さを利用して打点の高さをとることになります。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:47 | コメントをどうぞ

全日本三日目

11月3日は祝日で、レッスンも入りませんでしたし、有明に行って全日本選手権を観に行きました。

毎年、火曜日は行くことにしているのですが。。。(笑)

今年はテニスブームに火がつき、昨日月曜日は平日にもかかわらず結構な人だかりだったとか。

今日は祝日、さらに。。。と思ったら、電車から人混みが。

東京モーターショーも隣で開催されていて、なんか「さすが東京!」って感じでした!

 

ワタシとしては、今年は長尾克己選手に注目していて、パワフルな片手バックハンド、そしてそれ以上にパワフルなゲーム運びを是非ナマで見たいなと思っていたら、初戦を勝ち、次は仁木拓人選手との2回戦。

これ丁度、火曜日だなぁと思って月曜の夜にOOPを見たら、第一試合から。10:00スタートの1番コートです。

その他にも、鈴木貴男vs綿貫祐介、大西賢vs小ノ澤新、江原弘泰もみたいし片山翔も見たいし、野口・笹井vs綿貫兄弟というカードも。

女子も面白い試合がシングルスにもダブルスにも組まれていて、こりゃあなんかもったいない日に来たねとすら思っちゃいました。

長尾選手は仁木選手に惜しくもフルセットの末敗退しましたが、爽やかな握手と、観客席への腰の低い礼で、うわ、いい人そう…って態度。ラインジャッジに不服が出る相手に向かって、「いまのは入ってたと思いましたけど」って声をかけるとか。必死であげたロブがネットを越さなくて「あれっ?」って自然に声が出ちゃったりとか、イケイケオラオラみたいなテニスからは考えられない謙虚な人。

セイバーも何度も挑戦していて、ダブルスの強い、ボレーに自信のある長尾選手なりにプレーを進化させるもんなんだなと思いました。セイバーじゃなくて、セイブン(SABN/スニークアタック・バイ・ナガオ)か?

大西賢選手も、1セット先取して、セカンドをリードしながらブレイクバックされ、ファイナルセットも5−5までもつれながらも押し切られてしまいました。予選からフルセットのギリギリのラインを突破しての進出だったので、残念です。(小ノ澤選手は8シード)

鈴木貴男選手は、最初のアップからなぜか「勝ちにいっている」とは感じないプレーでした。相手のショットに軽く合わせてタッチしているような。フットワークはかなり、というかさすがのレベルであの鮮やかなサーブ&ボレーのステップなんですが、タッチは綿貫選手のショットに弾かれるような感じ。

1セット終了時点でメディカルタイムを取り、肘を痛めたようでした。

39歳。また来年も見たいです。

コロシアムに行って、近藤大生vs福田創楽は、最初のセット途中から福田選手が当たり始め、4−0リードから逃げ切った近藤選手が1セットとったものの、続く二つを押し切られて敗退。コロシアムに入ったところが4−0近藤だったのですが、そこから快進撃、というような試合でした。

途中途中抜けながら、いろいろなコートを見て回っていたのですが、最初の長尾戦と、第3試合に組まれていたダブルスは見逃しちゃいけない、と思っていた試合でした。

野口・笹井vs綿貫祐介・陽介

昨年、この野口・笹井は第2シードだった内山靖崇・松井俊英を破った試合を見ていて、素晴らしく息のあった、ダブラーが唸るダブルスを見せてくれましたので今年もやってくれるんじゃないかとすごく期待していました。

綿貫兄弟は手堅くそして強いお兄ちゃんと才能も度胸も素晴らしく、伸びやかなプレーをする弟くんのショットに押され、ブレイクがなかなか出来ていませんでした。

野口・笹井ペアはところどころで素晴らしいプレーで我々を沸かせてくれたのですが、最後は笹井さんの方が崩れ、そこに付け込まれる形でマッチポイントを奪われて敗退しました。

野口選手のすばやく強いネットプレー、前に信用をおいて、的確にストロークを配球する笹井選手。もっと見ていたかったです。

最後のコロシアムでの添田・内山vs竹内・岡村の試合まで見ていましたが、今年は本当に楽しませてもらいました。

もう10年連続で観戦に行っていることになりますが、選手のことも少しずつ覚え、去年から楽しみにしていた試合でしたので、見ている方も自然と力が入り、全日本ならではの選手に近い位置で見れるところもあってやっぱり面白いなと感じました。

 

それにしても、火曜日の全日本とは思えない人だかりでしたね!

日曜日(決勝)はコロシアムだけに人が来ますが、アウトコートの人たちをみんなコロシアムに入れたら満員だったんじゃないでしょうか?

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 07:44 | コメントをどうぞ