動けない・動き方がわからない

同じスクールにもう5年以上いますから、当時高校生だったトップジュニアは大学を卒業しました。小学生だった子は、もう高校生の子もいます。

小さい子だった小学生は、まだ小学生の子もいます(笑)。しかしうまくなりました。キッズクラスだったり、小学生の初心者クラスだったのが、もう試合を考えるレベルで立派に打ち合っています。

だけどまだよいサーブを打っているとは言えなかったり、逆に良いショットを打ち込んだのに次のショットが効果的でなかったり、プレーのちぐはぐさが目立ちます。

一般のクラスでも同じことが言えます。

ラリーは十分にできますし、相手にきつい球を打たれても簡単にミスをしない。女子連に参加して試合に出ていたり、男性だったらクラスをあげてきたりしていて、テニスを打球スキルでみるなら、見た目にもはっきり上達がわかります。

しかしやっぱり、先に書いたプレーのちぐはぐさが見られます。

コーチからみれば、なのか、プレーをしていない立場ならみんな分かるのか、良いショットを打とうとして打点に入り、うまく打てたとしても、その次にどう動くかがみえていない。

ようは、ポジショニングの事なんです。

ダブルスをやっている方が、コートに二人立っているという条件からわかりやすい面もありますが、相手も二人いるとか、自分が打ったショットじゃないとかで、思ったようにわからない面もあります。

シングルスでも、コートの形と自分の打ったショットの影響が相手にでる、という事がわかればある程度次の事を予想してもよさそうなものですが、常にボールを「取らされている」ようなラリーをしていると、コートが広くて、相手が自由にどこにでも打てるような気がしてどこを向いてどうやって構えていればいいのかは分かりづらいかもしれません。

 

 

プレーをしているときは誰しも、「こうきたら、こう返す」というものを持っていると思います。球種や軌道をいくつも使い分けられるとしたら、余計にその使い方も知っているはずです。

例えば、相手がロブ気味に深く弾ませてきて、自分は下がりながら高い打点でとらなきゃいけないとき、どうやって返すかはある程度決まったものがありますね?

相手の球が速くて、フォアハンドの方に遠くに走らされたら、どうやって自分のショットを打つか、用意はあると思います。そして、そのショットの精度についても、どこまでならできるかも知っていると思います。

相手のコートのどこにでも、どんなスピードででも、高さを変えることになっても、狙ったところにボールが打てる、なんて人は世界中にそんなにいないでしょう。

相手も、自分と同じくらいか、少し差がある程度だと思いましょう。その差を計っているのがラリーです。

どうやって打ち返そうか、ではなくて、どうやって打たせれば、がラリーの要素に入ってくれば、次のショットはどのくらい相手にとって打ちやすいか、それとも相手を苦しめているか、予想が効くはずです。

甘くなりそうだったらそういう期待をして、相手がしっかり打ち込んできそうだったら、打てそうなコースに予測を立てて、本当に自分の予測が合っているかどうか確かめながらショットを待ちましょう。

 

相手が打ってから、自分がラケットにあてるまでも時間はあります。走って追いついて、軸足が入って打点を取る腕までが差し込めるのなら、狙って打てていますし、そういう予測ができる動きをしているのならどこを狙うか自分で決めていると思います。

 

じゃあ、動けないことはないんじゃないかな?

 

怖いのは、相手が自分の思ったように返してこない事なんです。

だけど、相手は自分ではないし、自分のしもべでも何でもないでしょうから、思った通りになんかくれないのが当たり前。

そこから追いかければいいだけなので、位置が良ければ効率が良いってことまでができていれば、あとは打点に入るためのフットワークがあればいいんです。

 

だけど、相手が打つまでうごけない、なんてことはないですよ。

やってみて、間違っていてもいいんです。そうやって学習するんですから。


カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:56 | コメントをどうぞ