月別アーカイブ: 2019年3月

なんだかラケットが重たい

ここ2週間くらい、私のフォアハンドストロークが不調。

調子の良い時は、黙ってボールに手を伸ばすような感じでいるだけで、自然と打てていたような記憶すらある、私のフォアハンド。どこへ行っちゃったのでしょうか。

CX200にラケットを変えたのは12月。そのしっとりした打球感に惚れて、それまでのラケットも3本、全てをマッチアップさせるチューニングにも成功していて、それでも機種変更を決断するほど惚れたのですが、けっこう新しいラケットのセッティングに時間がかかりました。

それが。。。

 

ラケットが悪いわけじゃないんですよね。私が楽しみ過ぎた(爆)。

元が、グリップをシンセティックからレザーに交換、という事からスタートしているチューニングなのですが、今回、思い切ってそれをシンセに戻すという。。(笑)

そしたら、ラケットのスペックはほとんど素。(笑)

 

なんなら、ストリングスをどうしようかも計画に入っていました。いまはGOSENのG tour 3を 張っているのですが、一本には44ポンド、もう一本には38ポンド。

 

この時点でなんかおかしいんだろうな、ってことは気づいていてよかったはずなんです。

学生時代からのルーズテンショニスト(低いポンド数でつかう)だった私も、昨今はポリエステルのストリングを50ポンド前後まで上げられる男らしいテニスに変わりました。

それが今年から30ポンド台って。ようするに何かがあっていないってことなんでしょう。

 

おそらく、ストリングパターンが、センター付近でやや密になっているのが、今回のラケット機種変更でなにか気になっていたっちゃあ気になっていたんです。

フレームのフレックスが柔らかくなっている事と、そこも関連があったのかも。

ボールにあたるストリングス面の網目が密であると、ボールをすこし硬く感じる?というのは私個人の感想です。そこへ、以前のラケットよりも1割くらいしなるというか、ボールの衝撃を受け止めてくれるような柔らかいフレーム。RA値は以前のラケットが66で、今回のは確か62だったんじゃないかな

どっちも柔らかい、しなる数字です。中厚のラケットになると70台になります。

・・・ていうか、そういうのを気にし過ぎたのかな。。。

最初はショップさんの試打用を借りて打って一発で気に入ったフレームだったわけで。

重いままの時は、44ポンドでもちょっと硬いな、っていう感想の時もあったくらいで、そういう時に38ポンドはブヨン、って感じながらも適当に負けずに飛んで行ってくれるので、それで良しとしていましたが、

 

ちょうどその12月くらいから肩の痛みが増してきていて、2月3月は整形外科で調べて貰ったりしていました。腱板断裂。という診断で、一部損傷というか、切れちゃっているらしいです。リハビリの仕方によっては痛みはあっても動かせるので、ふつうにプレーしちゃっていますが、痛いときは痛い。とくに、挙上するような動きのあるサーブとかはもう元気よくは打てません。

デモンストレーションくらいはできるので、手術、という選択もできないんですよね。すると復帰まで半年かかるって。そりゃあ無理。

 

 

そんなこんなで、グリップをシンセにもどしたら、10gくらいラケットが軽くなります。

それを一本だけ、昨日試してみたら、44ポンドはやっぱり柔らかい方なんだってことあを再認識できた。ということはセッティングとしてはまた46~50ポンドくらいで使えるようになるかもしれない、という期待も。

それって以前に使っていたラケットと同じような条件でガット張っていいってことなので、また以前の様に「呼吸するように自然な」スイングでも行けそう、という事なのかもしれません。

肩を使いたくないという所からの筋力低下のうわさもありますが、ええもう真実でも構いません。テニスが下手になって行くのは我慢ならん。

ま、まだ1日目なので、どうなるか分かりませんが。

しばらくこれでやってみます。

カテゴリー: グッズオタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:28 | コメントをどうぞ

スライスとボレー

ひとつ、私の普段担当させていただいているレッスンに懸案事項があって・・・

シングルス専門クラスを担当させていただいているんですが、ほとんど毎週ストロークでのラリーをメインにしたレッスンになっています。

重要な項目として、サーブとリターンに「最初の一手」というそこで主導権がどちらに来るのか決まりやすいシーンがある事から、サーブとリターンから始まるラリーは毎週一対一でお相手するような所を作っていたりします。

サーブとリターン。そう、お互いベースラインなんですよね。

そこからネットへ発展させていくように話を持って行きたいのはやまやまなんですが、シングルスの場合、相手がそれを許してくれるような状況を作れないと、ネットに出るのはちょっと怖いと思うんですよね。

その一発でポイントが決してしまうようなソリッドさがあるという事でもあると思います。

私はもうそのレッスンの中でポイント戦に参加する様なら、相手を斜め後ろに下がらせるようなショットの次はネットを取ったりするんですが、「あれズルいよな」って思われてもおかしくない。

私はネットを取るお手本もあるからイメージとして有効なショットからはしっかりポイントを取って見せたいんですが、そのボレーを教えてないじゃん

というのが懸案事項。

スライスも教えますが、ディフェンスっぽい使い方しかされない。

リセットできる。。。ラリーの時間をリセットできるという使い方が出来るので、相手がその次を強打とか遠くへ放り込んでこなければ、そこから攻撃に転じられる、というのもポイントの中にある「展開」の一つだと思います。

となればスライスやロブも、それ自体に攻撃的なプレッシャーはなくとも、その次に「いくぜ」っていう意味をはらませておけば、相手はそこで「いいショット」で私を追い込めないとコート内に踏み込んできてしまう、というプレッシャーにもなる。

 

明らかにレベルが高い相手って、ちょっとでも甘くなったらこちらが取れないような凄いショットをお見舞いされて触れないうちにポイントやゲームをポンポン取られます。

ということは、相手にそうなんじゃないか、と思わせられれば、動き方の前に相手には自分がそういう強い人だと思い込ませる・・・少なくとも「油断してはいけない」というプレッシャーを与えられるようになると思うんです。

 

ただ、コート内って自分の時間も少なくなりますから、そこでお粗末なプレーしかできないと結局「攻めたがりの弱い人」ってなっちゃうところもある。

この辺が難しいところですよね。

 

要するにベースラインプレーのスキルが上げられない事には、シングルスにおいてはネットってけっこう「遠い場所」に感じる。

むしろベースラインから下がって時間がある方が居心地がよかったりするので、余計にボレーの方に意識が行かなくなりがちです。

 

そういうことがわかっていながら、もう何年もベースラインプレーの向上までしかレッスンできていません。

 

さて、どうするか。まだまだ悩みそうです。。。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:32 | コメントをどうぞ

やっぱりラリーはリズム

ラリーの基本はボール往復のリズムです。

もう断言します。それが一番だと思います。

初心者のクラスの、今日やっとボール打てるようになりました、というクラスでも、サークルラリーがすっごく繋がる時があるんですよね。30往復とか、そういうときってみんながリズムに乗っている時。そうでないときって、たとえばコーチが同じようなボールを打っていたとしてもミスする人はミスするし、繋がっている時はそうでなくてもつながります。

ミスするかどうか心配な人って、打ちやすいボールだと思っても自分が心配で動きが止まってリズムを失ったりするものです。そういう人ってボールを一生懸命追いかけてる時の方が当たったボールが上手く返ってたりする。

動きながら、ボールを見ているってことですね。

ボールを見てる、っていうのがそこに追いついたときに自分のラケットをどうするか目的がはっきりイメージで来ているってことでもあると思うんです。

そんな初心者や初級者ってわけでもなくとも、たとえば試合中のチャンスボールを、ちょっと迷うとミスをする事が増えますね。ポイント中に迷うようになってくると、たいがい状況は悪い時だし、集中も出来てないような動きになっているように見えます。

勝ちたいからそこで仕留めなきゃ、って思うのも当然だし、そこが数少ないチャンスだと思えばなおさら。だけど、一瞬すこしリズムが狂うとボールコントロールが微妙になって、狙った方向に行ったボールがわずかにアウトしたりネットにかかったりします。

少しくらい考えてから打っても、わずかにしかずれていないんですが、コートに収まらないのは、そこで端っこの方に打つ意識があるせい。かといって甘いコースになんて打つ気持ちにもならないですよね。

せっかく自分のリズムで打てる=主導権がそこにある、という事なんでしょうから、自分のリズムで思ったところにしっかり強く打って、もし読まれて返球が来ても次でとどめがさせるようにシナリオを作っておけるかどうかの方が大事な事かと思います。そこで相手がリズムの狂うような遅いロブとか、こちらがネットに詰めれない低いスライスとかで返球してくる可能性があるならその用意をするべきだし、それすらできないくらい追い込めるとしたら、あとはちょこんと合わせても決まるはず。

練習の時から、自分が「いい球」でぶっぱなすことを考えてテニスするとダメなんでしょうけど、いずれにしても練習のときって相手が返してくるのに慣れていくような練習をしているはずなんですね。

プレッシャーが無ければ気持ちよく打って決められているのがちょっと試合になると決まらなくなる人ってかなりいるはず。テニスは上手いんだから、きちんと最後まで責任を取る、というようなテニスってどうやってやるのかって言ったら相手が返球して来てもこちらは許さないように常に攻められているならすごく強い人なんでしょうね。

そこで気弱になったり、仕方なくまたつなぎに行くとしたら、負けないけど勝てないともいう。

ショットを打つには、自分がうったらこう返ってくるというビジョンの元でテニスをが出来るようになっておくといいってことですね。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:02 | コメントをどうぞ

打ち方、とは打点が元

どうやってボールを打っていますか?

・・・という質問をすると、すごく広い意味がありそうですね。人によって「ボールをよく見て打っています」とか、「インパクトの面を大事に考えています」とか「腰の回転で打つことを心掛けています」とかいろんなことが出てくるはず。細かく考えている人なんかだと「まず、ボールが飛んでくるのが見えたらショルダーターンをして・・・」なんて手順を一から説明しだす人もいるかもしれません。

そもそも、スイングなんて一瞬の出来事ですから、だいたいのひとが、霊に挙げたように一言で言えるような感じになっている方が経験者っぽいのかもしれません。要するにあれもこれも盛り込んだうえでショットを作るなんて、レベルが上がるほど出来なくなってくる訳です。

で、結論を言えば、「打点」よりも大事な事ってない。

ボールをコントロールしているのは、実際にはボールとラケットが当たった瞬間。それまで作ってきた面の角度やスイング方向などがコントロールに混ぜ込めるべき要素です。

とはいえ、何でもかんでもできるわけじゃないですよね。それで、ある程度の範囲内で自由が利く様に(個人差を許容できるように、という意味でもあり個人の中でも応用力がだせるようにという意味でも)していけるものを技術として持っていたい、という事です。

そして、「打ち方」とは自分の中で整理しておいて、その「打点」(=インパクト)の瞬間に出来ることと、そこで得られる感覚とを元にスイングが形作られるものなんだという事。

ラケットとボールの間には、力学的な法則が存在します。無視するわけにもいかないでしょう。

それと、身体の関節をつかってその力学的な動きをなぞって行く、というのも身体操作上には必要な要素。

そこに、個人差として生まれるリズム感なんて言うのもその人の打ち方を決定づける要素として大きくなります。

さらにそのリズム感の元って何かっていうと、ボールをどうやって見ているかというこれも個人差があって、他人と共有できない可能性の高いもの。共有できた感じがあっても証明できない類のもの、といったほうが良いでしょうか?

そういうのを使ってゲームするってことなんですから、テニスっていうスポーツもちゃんと勉強すると途方もないことになってきますが、人間の脳みそっていうのはものすごく優秀なコンピュータ・・・というか、面倒な演算は性能のいいCPUが、じゃなくって「どんぶり勘定」みたいにしてちゃんと時間に間に合わせてくれるような機能があるわけです。

要するに面倒な計算は「しない」っていう大胆なことをやる割には帳尻を合わせてくれるようになってるとか、あらかじめ組み込まれたものによって計算を端折るようなことをしてくれるのが脳みその凄い性能。(あらかじめ組み込まれた、っていうのは「訓練されたことによって」短絡的にそのうごきがだせるようになったということ)

 

 

さて、一般プレーヤーでもその「コツ」(今回のいい方だと計算を端折ってもうまくいく方法)を覚えればレベルアップを望める、という事だと思うんです。

それって打点に入るラケットのあれこれを覚えてしまえばいい。

打点に入る形がスライスっぽい人は、トップスピンに適さない関節の動き方を打点に合わせて来ています。それは脳内にあるイメージや意志とは関係ない場合すらある。

打点でボールを落とす癖のある人は、さきにヘッドを体から遠い位置に落とす癖のせいでボールとのリズムが決定してしまっています。

簡単な例を挙げれば、もうそういう事なんです。

訓練して変えるとすれば、望みのショットを手に入れるばかりか、「打ち返す」動作としても可能な「対応力」をも手に入れることになるかもしれません。

 

打点でどんな当たり方をするか、というのは打点そのものが制止したイメージの物ではなくその付近のちいさな動きの要素を持つことです。こうやって当たると、こんな風に出ていく、という一連の動きのイメージはスイング全体の力の中でではなくて、インパクト付近のタッチの感覚がある方が断然有利。

実際にボールタッチして、その結果をフィードバックして、そのまま使えるのか、イメージと違っているならイメージごと修正するとかしながら練習していきます。

そうすることで、自分の見ているボールの正体と自分の持っているラケットの正体(ラケットの動きの正体)がみえてきます。

そこが練習のしどころ。

YouTubeのほうも、今後はサーブ研究会からはなれて、いよいよ次章突入します。こういうことを具体的に映像で紹介したいと思います。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:12 | コメントをどうぞ