日別アーカイブ: 2020年1月7日

スプリットステップと軸足

もう10年近く前のことですが、プライベートレッスンをやるようになって、問い合わせのメールが来たことから始まったものが、「スプリットステップをきちんと教わりたい」というものでした。そのことはよく覚えています。

さて、この時の生徒さんにかぎらず、スプリットステップがうまく使えていない人って結構見かけますよね。

ダブルスでセンターを抜かれやすい人、あなたです(笑)。

おもにネット前で横を抜かれないように反応をよくするときにフィーチャーされますが、どこの状況であってもスプリットステップはあるべきだと思います。

 

さて、ここで「自分に当てはまるな」と思った方に課題です。

「高速ステップ」をその場でどのくらい速くできますか?1秒間でいいです。

足音がマシンガンのように「ダラララララ」的な感じで。3~5回いけますか?

相手がどっちに打つかわからないときに、これをやってみてください。どっちにでも行けます。

あ、もちろんアレですよ、どっちかにダッシュするイメージを先に持たないといけないです。

重心を下げながらも足が高速で動いて上半身を浮かしてる感じ?表現あってる?

足が回転

これを止まってる位置でやる。

重心が高いと身体が揺れて早くできなくなると思います。

で、相手がどっち打ったか分かった瞬間に移動につながるイメージを。重心が下がっていれば苦労はしません。重心が下がってるってことは足が地面をとらえやすく、力を入れればその方向にスパッと切れ味鋭くスタートできる。

これ、フェレールとかすごいやります。両足スプリット(分けるっていう英語ですよね)で一回のジャンプみたいにしても、自分のイメージでどっちかに勝手に予測をしても外しちゃうことがあるじゃないですか。そういうのを補正してくれることもあるようです。

両足をダン!って地面につく練習をさせているスクールもコーチもいますけど、もちろん私も若いころやってましたけど、意味を考えたらそれって「しっかりその場で止まれ」の練習ですよね。

走ってる最中でもスパッと方向を変化させるときに、走っている方向に重心が乗っかっているとそのほかの方向にはかなり行きにくいものですが、その重心を一発でニュートラルの状態に戻せて、別の方向になるべく鋭くダッシュできるようにしたいわけです。

身体が軽く感じるくらいでないとそういうイメージができないと思います。だから、この漫画のように足が速く動いているのに体が安定している感じになります。

最近はこういうのをスプリット(分ける)じゃなくてセレクティブステップとかって名前を付ける人もいるようですが、正直「技」みたいな特殊性を帯びるようでそういうのは好きじゃないです。

ま、覚えやすいという効果もあると思いますがね

 

んでこれは遠いボールに対応するステップと近いボールに対応するときのステップ

あ、ステップ後の一歩目に違いが出るための条件があります。

これが肩と腰のターンなんでしょうね。ユニットターン、って表現されますが、肩から腰までが一枚の板みたいになるイメージを私が持っちゃうので、別々に認識して上半身にもひねりがあるイメージを持ってほしいのであんまりユニットって言わない感じを個人的には持ってます。

ドロップステップとステップアウトですね。

遠いときにはドロップステップ、ダッシュが先だとこうなります。

近いときにはステップアウト、すぐに打球態勢に入ります。

なんでもいいので、この動きが関連すると、こんどはスプリットステップが頭から課題としては消え、無意識に鋭く反応しているようになるかもしれません。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:00 | コメントをどうぞ