「練習」とは?「癖」は実力?

「練習」とは?「癖」は実力?

そもそも実力や技術とは意識して行うものではなく、無意識の中で行うものが多いです。
(戦術的な技術や力ではなく、ボールを打つという動作に対してです。)

人間、運動をしている最中に考えられることや意識することなんて一つか二つ出来ればよい方です。その考えることの一つを、試合中に打ち方や身体的な技術に使ってしまうということは、試合の流れや配球に対して意識を傾けることが出来ないということになってしまいます。
勿論、歴然とした実力の差がある相手であれば勝つこともできるかも知れませんが、拮抗した実力の相手であれば、勝敗を分けるポイントは配球や試合の流れを察知する能力が重要になるはずです。

では、根本である技術や実力を向上させるために何をするかというと、当たり前ですが練習をしなければいけません。
練習とは、言い換えれば…
「良い癖をつけること」が練習とも言えます。。
そして、その「癖」こそが実力であり、技術ということになります。
日本語で「癖」というと若干イメージは良くないですが、スイングひとつ挙げてみても、練習してきたスイングを無意識に実行できて、はじめて試合で役に立つことでしょう。
逆に、悪い癖をつければと実力が低下する可能性もあります。

極論ですが、単純にストロークを3球、ボレーを7球練習したら、どちらのほうが上達するかという問いを小学生にしたならボレーと答えるでしょう。
その理屈をそのままスライドして考えます。
10球ボールを打つ練習し、その内の3球を集中して打ち、残り7球を手を抜いて打ったとするならば、言い換えると
3球「良い癖をつける練習」
7球「悪い癖をつける練習」
とも言えます。
そうすると意識とは別に、身体はどちらの癖を認識して身につけてしまうかというと「悪い癖」になってしまうという考え方もできます。

もちろん、様々な練習方法があり、それぞれが目的が異なるので一概に全てこの理屈が当てはまるというわけではありません。また、一種の表現方法の違いとも言えるかもしれませんが、練習に対する意識付けとして念頭に置いておくことは大切だと思います。
「良い癖」をつける為に、「正しい意識」の元で、反復練習を行い、意識することなく「良い癖」を実行できる技術を身に付けることが大切ですね。

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 10:07 | コメントは受け付けていません。