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「声出しの効果と意味」

「声出しの効果と意味」

声出し練習は意味がないと聞くことがあります。賛否に分かれることではありますが、声を出すことが様々な効果を発揮することもあります。
下記のような3大効果を踏まえた上で、競技に応じて、取り入れ方法を工夫しつつ、目的を理解して実施できるようになれば、より充実させることが出来ます。

「精神的な効果~自信・暗示~」
「科学的な効果~技術・能力~」
「実質的な効果~指示・応援~」

「精神的な効果~自信・暗示~」
その名の通り、内側(自分)の精神に向かっての声出しするもので、ポジティブな言葉を口に出すことで、自分に暗示をかけ、やる気や集中力を引き出すことができます。
ポジティブな意識に刷り込むことで自分を勇気助けたり、適度なリラックスを生み出し理想的なパフォーマンスを実現するのが狙いです。

「科学的な効果~技術・能力~」
別名シャウト効果とも言い、声を出すことにより、神経による運動制御の抑制を外し、自分の筋肉の限界に近い力を発揮することを差します。
瞬発力を発揮する必要なスポーツに多いです。
また動作によっては、声を出すことで息を吐くことになるため、自然と肋骨が下に下がり、体幹を安定させるために重要な腹部の圧力「腹圧」が増します。
これら効果によっても大きな力と安定感を期待することが出来ます。

「実質的な効果~指示・応援~」
スポーツをする上で、特にチームスポーツにおいて必要な情報を伝える効果が「実質的効果」です。
野球やサッカーのようにポジションや指示を出すことだけでなく、チームとしての一体感を生むことも含まれます。
団体戦はもちろん、個人戦でも応援によって独自の空気感を作り上げ、自分たちに有利な雰囲気にすることも出来ます。
プロ選手がホームで本領を発揮するのも、サポーターやファンの声援の効果によるものが大きいです。

声出し練習の目的は、声を出すことの「習慣化」です。やろうと思えば大きな声を出せるといった人でも、いざとなったときに声に割く余力や効果的な声出しをすることは出来ません。
声出し練習は習慣化し、無意識に声が出せるようにすることが目的となります。

テニスという競技は少し特殊で、プレーしている選手でも必要以上な声出しや言葉の発声はペナルティとなる場合があります。
ただ部活等の練習は、ある意味でチームプレーとも言え、連帯感や指示の伝達、感情のコントロール等が必要となります。
学生は精神的にも未成熟な部分もあるだけに、プロ選手の練習を真似するだけで同様の集中力や効果的な練習が出来るとは限らないものです。
苦しい状況で応援されたり、大声ではなくても自分自身に語りかけることによって、奮い立たせることも、時には必要です。

賛否のあることですが、意味合いや効果を理解したり、指導者から伝達することも大切ですね。

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 11:00 | コメントをどうぞ