月別アーカイブ: 2016年8月

と廊下を進ん慌てて声

「始めまして、アルマクと申します」アルマクは東域風に深く頭を下げた。
「顔をよく見せてちょうだい」お袋が言うと、アルマクはゆっくりと頭を上げる。
「素敵なお嬢さんじゃないの!ミラク。お前にはもっ願景村たいないわ」お袋の声はいっそう大きくなった。
「お~い、お前達だけ玄関先でずるいぞ!入ってもらいなさい」奥から声がする。親父の声だ。
「はあ~い!」お袋は奥に向かって返事をすると「さぁ、お待ちかねよ。入ってちょうだい」とアルマクを促した。
「お邪魔します」アルマクはそのまま足を踏み出そうとしたので、オレはをかけた。「アルマク、靴」
「あ!」アルマクは慌てた様子でブーツを脱ぎ室内履きに履き替える。
「気にしなくていいわよアルマクさん。履き替える方が珍しいんだから。さぁいらっしゃい」お袋はアルマクを連れてさっさでいく。置いてきぼりになりそうになったオレは慌てて後を追った。
 部屋の奥にはベッドが置かれ、そこに上半身を起こした親父が居た。「久しぶりだな」オレへの挨拶もそこそこに「やあ、いらっしゃい。こんな格好ですまんね」とアルマクの方を向いた。
「始めまして、アルマクと申します」アルマクは軽く頭を下げた。
「そこに掛けて顔を見せてくれ」親父はベッドの傍の椅子を指差す。オレ達はそこに並んで腰を掛けた。
「」親父は戸惑ったような顔になってアルマクを見つめている。
「どうした?」オレは親父の顔を覗きこんだ。
「あんた、ひょっとしてアンドロメダじゃないのか?」暫くの沈黙願景村の後、親父はようやく言葉を発した。
「はいアルマクアンドロメダです」
「こりゃ驚いた。息子の嫁がまさかアンドロメダだとは」
「反対してももう遅いぞ」オレは予防線を張った。
「なにも反対したりはせん。驚いただけだ。俺達はつくづく宇宙に縁のある家族だと思ってな」親父はオレの方を見た。
「そうね、アルマクさんはきっと聞いてないと思うけど」お袋もオレの顔をチラリと見た。オレは気まずそうに俯いた。
 やっぱりという顔でお袋は話を続ける。「この子の兄は2人いるんだけど、2人ともコスモノーツなの、どちらも恒星探査に携わっているからあと10年は帰ってこないわ。この子もそれに憧れたんだけど体力検査で落ちてしまってね。それでも宇宙に関係する仕事に就きたいってここを飛び出して、今のざまなのよ。みんな出願景村て行ってしまったわ」お袋は少し寂しそうな表情を浮かべたが、すぐに親父の方を向いて続けた。「そしてこの人もコスモノーツだったのよ」

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医仙が立ち様は

何時ものように返事をしてしまったが、女人と一緒に何を喋ればいいのだ?

「じゃあ、チュンソクさん、お願いね」

そうしてお二人は他の方の処に向かわれ、俺たち二人はその場に置いていかれた

「あの私は用事も終わっておりますし、これで失Pretty Renew 旺角礼いたしますので」

「あ、いえ。はぁ、大護軍は何時もこんな感じなのですよ」

気にしないでと言おうと目を合わせると軽く微笑まれた。

あの時はこの方も表情も硬く、この様に笑い合う状況では無かったので少し面食らった

大きな目は少し医仙のそれを思い出させた

「貴女はチュソクの末の妹でしたな?」

「はい、兄とは14離れておりました」

と言う事は、今は20歳かトクマンと似合うな

暫くそうやって近況を聞いたりしていたら当のトクマンが赤面でよろよろと此方に歩いて来る

「テジャン~!隅に置けませんねぇ。こんなお綺麗な方と一緒で。」

「お前、完全に酔うたな」

「はい。酔うてしまいました!」

ウダルチが祝いの席ではあるが完全に酔うてどうする。まったく

足を力一杯踏んでやる

「うあぁ!何をするんです?痛いですよ~」

「お前、その酒に塗れた顔を洗ってこい。プジャンが何たる様だ」

少々本気で睨んでやる

これで少しは酔いも覚めるだろう。

全くこれで今では槍無双殿と言われるんだから世の中どうなっておるのか

「イェ~、顔を洗ってまいります」

そう言うとさっさと顔を洗いに走って行く

くすくすくすと後ろで笑っておられる。

医仙とはかなり違うが華が咲いたように感じた

「あいつは面白い男でしょう?それでいて優しく顔もいい。何と言ってもPretty Renew 美容槍はウダルチ隊で一番です」

此処でトクマンを売っておこう

「あの方トクマン様ですね?兄に聞いた事がございます」

お、トクマン、お前にも春が来るかも知れんぞ?

まだくすくすとお笑いになっている。

「でも、チュンソク様のお話もとても楽しいです。私好きです」

此方を見てゆっくりと仰る

何か聞きなれない言葉を聞いた気がした

「チュンソク様はお優しい方なのですね。兄が言っていた通りでございます。プジャンはウダルチの中で隊長の次にお強いがお優しいからいつも隊長に大変な事ばかり任せられて嫌な顔一つなさらない方と」

俺はどうかしたのだろうか

貴女は此方を向いてコロコロとお笑いになるなんだ?

「今もトクマン様の酔いを覚まして差し上げたのでしょう?」

「はぁ、そうです。」

ふふふと笑う顔から目が離せないでいる

この気持はなんだ?

「そのように人の事ばかり気にしておいでだから、まだお1人なのですか?」

「いや、そう言う訳では私に甲斐性が無いだけですよ。」

何を口走ってるんだ

「自分の事より他人の事を気に病む殿方が一番良い夫になるとも兄は言っておりました。チュンソクまさにそのような方ですね。」

チュソクは一体家で何を話しておったのだ。

自分の事は余り喋らなかったが、家では饒舌だったんだな、あいつ

「本当にお優しい」

まだ笑っておられる。

俺は大護軍と医仙の祝いの宴に参加しておるのだ

なのに、今は大護軍も医仙激光脫毛中心も目に入ってこない。

目に入るのはこの方のみ

底冷えのするある冬の日
空っ風がびゅうっと吹き、身体の芯から冷えてくる

用事がすんで街中を典医寺まで二人して歩いて帰るときの事

道沿いに並ぶ食べ物屋から暖かそうな湯気が上っている

「あぁ~、暖かそう」
歩みを止め蒸籠を店先に置いて湯気をもうもうと上げる一軒の饅頭屋の前で止まってしまった。

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