月別アーカイブ: 2021年7月

咬み合わせを変える治療?

○食べる運動

食べることにおいて、食べ物を咬む運動は非常に重要な役割を果たしています。神経と顎の筋肉の調和した働きにより、食べ物を歯で粉砕して食塊を形成します。この食塊形成ができることで、嚥下反射により、円滑に食べ物を飲み込むことができます。

歯と顎骨の間にある歯根膜や、口の中の粘膜に存在する感覚受容器が感じた食べ物による圧力情報と、顎の筋肉や顎関節に存在する感覚受容器が感じる筋肉の収縮状態や顎関節の開き具合などの位置情報が中枢と連携して、食べ物を咬む動きを制御し、これにより、食塊を形成し飲み込むという一連の流れをコントロールしています。

食べ物を咬むとき、舌は食べ物が喉の奥に行かないようにしながら、頬と一緒に食べ物を歯の咬み合わせの面に乗せることで、粉砕・すり潰しを手助けし、さらに唾液と混ぜ合わせることで、食べ物を飲み込みやすい食塊に形成します。

この食べるサイクルの中に、不適切な歯の接触が存在すると、無意識にそこを避けて何とか食べようとしますが、それを続けているとストレスとなってしまい、歯や顎に痛みや違和感などの症状がでてくることがあります。

またさらに、咬み合わせや顎関節の異常、歯の欠損などにより食べる運動が円滑にできなくなると、筋肉や感覚の衰え、唾液分泌の減少も招いてしまいます。

○咬み合わせを変える治療とは?

咬み合わせを変える治療とは、上記のように円滑に食べる運動ができなくなっている状態に対して行い、スムーズに咬んで飲み込む運動を回復するために行う治療です。

咬み合わせを変える治療を専門用語で、咬合再構成といいます。咬合再構成は、中心咬合位に明らかな異常があり、顎口腔系に疼痛などの異常を訴える患者に対して、中心関係で一致して安定した咬頭嵌合位を補綴装置で付与するために行う臨床操作と定義されます。

咬合再構成を行うにあたって理想とする顎の位置と咬み合わせには以下の要件が挙げられます。

①顎関節において関節窩・関節円板・顆頭の位置関係と形態が正常である

②安定した咬頭嵌合位である

③バランスの取れた適切な咬合平面である

④適切なスピーの湾曲、ウィルソンの湾曲がある

⑤歯列形態が左右対称のU字形で連続性がある

⑥舌房が許容されるために十分な咬合高径である

⑦顆路角と連動するような咬頭傾斜角と展開角をもった咬合面形態である

⑧左右側方運動において同じような咬合様式をとる

⑨自由度のある前方・側方の誘導要素

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むし歯の原因って?

なぜ虫歯になるの?

「むし歯」とは、むし歯菌がつくる酸によって歯のカルシウムが溶けている状態のことをいいます。

そのむし歯菌は、歯の表面に付いた食べかす(プラーク)が大好物!!だから、ご飯を食べたらきちんと歯を磨かなくてはいけないのですね。

さて、ここでひとつ豆知識を。実は、歯はむし歯菌によって溶かされるだけでなく、自然にも溶けています。これを、歯科用語で「脱灰(だっかい)」といいます。 その一方で、歯が唾液中のカルシウムやリンを取り込んで、失ったカルシウムを補充します。これを「歯の再石灰化」といいます。この「再石灰化」はCMやTV番組などでも度々取り上げられるので、皆さん一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

歯は、食べかすが付いていなくても、常にこの脱灰と再石灰化を繰り返してバランスをとっています。ですが、歯を磨かないでいると、自然な脱灰にプラスしてむし歯菌による脱灰が起こりバランスがくずれてむし歯になってしまいます。ですから、このバランスを崩さないことがとても重要です。

もちろん、歯を磨かない代わりに、キシリトールガムをかめば大丈夫、なんてことはありません。歯の表面が汚れていたら、カルシウムやリンが吸収されませんので・・・

自覚症状がなくても・・・虫歯はあります。
「私は、歯は痛くないし、しみたりしないからむし歯なんてありません!」と思っている人も多いのではないでしょうか。

歯科では、むし歯の状態を4段階に分けています。厳密にいうと、むし歯かな?そうじゃないかな?という微妙なむし歯になり始めの段階をいれて5段階に分けることもあります。それぞれ、(CO)、C1、C2、C3、C4と言う呼び方をします。実は、「C2」の段階以下ではほとんど自覚症状がありません。

とくに「CO」では、これが本当にむし歯かどうか悩むくらい見た目にはわからず、しばらく様子を見て、むし歯になるか観察する必要があります。ちなみにこれは「CO(シーオー)」と呼びます。この「O(オー)」は「Observation(オブザベーション)」、つまり「要観察」と言う意味です。

このように「CO」はまだ完全にむし歯になっていない可能性もあるのですが、「C1」「C2」は立派なむし歯。歯の表面が侵されてている状態です。

昔より技術が進歩し、多少のむし歯は歯を削らなくても済むようになったのですが、それでもほとんどの場合、やむを得ずむし歯を削って除去する必要が発生します。そして、その削った部分を、いわゆる「つめもの」で埋める治療を行います。(つめものについては別のページでもご説明しています⇒コチラ)
目に見えないレベルであれば、再石灰化で失った歯の表面を取り戻すことは出来ますが、はっきりむし歯になり、削ってしまった歯は二度と元には戻りません。

しみたり、痛みを感じたらもう・・・
「C1」「C2」は、歯の表面が侵されている程度ですが、これがもっとひどくなると・・・

と、その前に、まずは歯の構造をご説明しましょう。

歯の一番外側にはエナメル質があり、その下に象牙質というものがあります。その下は歯髄という神経と血管がある部分です。

「C1」は表面のエナメル質が、「C2」はその下の象牙質までが侵された状態です。

そして、「C3」「C4」は、それぞれ神経と血管部分まで侵された状態と、歯の目に見える部分が全て溶けきってしまった状態。

「C3」の状態では、死んでしまった神経を取り除き消毒をしてつめものをかぶせます。そのため、残っている歯も除去し、神経を取りやすくします。こうなると、根っこ以外は、もうあなたの歯はありません。

さらに、「C4」になると、ほとんどの場合歯を完全に抜いてしまうしか方法がないといわれています。

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カテゴリー: 未分類 | 投稿者makproejet 16:18 | コメントをどうぞ

歯ぎしりのひみつ

今回はそんなストレスを夜中に発散する体内のコントロール機能である「歯ぎしり」についてお話していきます。

「歯ぎしり」と聞くと一般的に悪いものだと想像しがちですが、実は睡眠中にストレスを発散させ、脳と体を守るストレスマネジメント機能を担っていると言われています。
ですが、食事のときの噛む力の数kg~30kg程度に比べ、睡眠中の歯ぎしりは無意識下で行われているため50kg~100kgを超える力が出ています。
過剰な力で歯を痛めてしまうのはもちろん、虫歯や歯周病で歯が弱っているところに歯ぎしりが加わると細菌が引き起こす被害が拡大してしまいます。

歯ぎしりには「良い歯ぎしり」と「悪い歯ぎしり」があり、違いは噛み合わせにあります。
「良い歯ぎしり」とは、強くて長い犬歯(八重歯)の先をキリキリ擦り合わせる歯ぎしりで、上下の犬歯は削れますが奥歯や前歯には負担がかからないようになっています。
しかし「悪い歯ぎしり」は、犬歯がガッチリ噛み合わない、あるいは奥歯ばかりで歯ぎしりするようなお口だと、犬歯の支えがないので直接奥歯に強い力がかかってしまいます。
治療しても繰り返し詰め物が取れる・壊れるといった方は「悪い歯ぎしり」をしている可能性があります。

《悪い歯ぎしりがする悪さ》
・力のかかる場所が傷んで楔状に欠ける
・直接欠ける
・すり減る(知覚過敏の原因)
・ヒビが入る
・顎の骨が過剰な力を受けて溶ける
・歯根の先が圧迫されて溶ける
・顎の骨が隆起して外骨症になる
・被せ物、詰め物が取れる
・被せ物の間に隙間ができる
・歯が割れる
・細菌感染

こんなにも悪さをすることが分かっています。
それでは、「悪い歯ぎしり」から歯を守るにはどうしたら良いでしょうか?
歯を守る方法には大きくわけて3つあります。
まず1つ目は、自己暗示や心理療法です。
歯ぎしりが減るイメージトレーニングを行ったり、ストレスへの対処法(認知行動療法)を学ぶことです。
2つ目は歯ぎしりを誘発する原因である、習慣や癖を治すことです。
生活習慣を見直し、日々の噛み締めをやめたり睡眠の質を上げたりすることが重要です。
そして3つ目は歯科で噛み合わせを修正することです。
当院ではナイトガードと呼ばれるマウスピースをオススメしています。
このマウスピースを歯にはめて夜寝ることで、力の掛かり方を調整します。
また、矯正治療を受けて噛み合わせを根本から改善するのも一つの手です。

歯ぎしりは無意識下の行動なので完全に止めるというのは難しいですが、歯ぎしりの影響の抑制は可能です。
ぜひ、ご自身の歯を歯ぎしりから守りながら定期的メインテナンスで虫歯や歯周病も防いで一生使う歯を大切にしていきましょう。

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歯の食いしばり

クレンチング症候群という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

これはストレスなどが原因で歯を無意識に食いしばってしまう癖のことを言います。

癖だし、しょうがないかなと軽く見ていたら、歯や顎への大きな負担がかかるだけではなく、頭痛、肩こり、腕のしびれ、腰痛、顔面痛、顎関節症など身体にもさまざまな悪影響をもたらすことがあると言われているのです。

クレンチング症候群の悪影響

歯は主に食べ物を噛み砕くために使うものなので、何もない状態で噛むと歯や顎に強い力が加わってしまいます。
「気づかないうちに歯を食いしばっている」「寝ているときに歯を食いしばるらしく、朝起きると顎が痛い」など、無意識な食いしばりが常習化すると、様々な症状が人体に起こってしまう可能性があります。

原因

強いストレスや緊張感があると、無意識に歯を食いしばってしまいがちです。精神的要因が原因の場合は、眠っている間にも歯を食いしばっているため、朝起きたときに歯痛や頭痛が起こることもあります。

予防

・上下の歯が触れていると感じたら歯を緩める

・イライラや噛みしめを分散する為にもガムをかむ

・ストレッチをして首周りや肩の筋肉の緊張をほぐす

・噛みしめているアゴの関節や口の中をマッサージする

・噛み合わせを歯科医院見てもらって、マウスピースを作ってもらいつける

・歯並びの矯正

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歯周病と誤嚥性肺炎のつながり

高齢者の方の肺炎の大部分は誤嚥(ごえん)性肺炎。その発症に歯周病が深く関係するのは皆さんご存知でしょうか??

誤嚥性肺炎というのは、食べ物や飲み物が誤った流れで気管や肺にいくことを誤嚥(ごえん)といい、その結果、細菌やウイルスが炎症を起こす肺炎のことを誤嚥性肺炎といいます。

飲み込みに関係する脳卒中や他の病気を患ったり、加齢に伴う嚥下能力(飲み込む能力)の低下で起こります。

本来、食べ物や唾液を飲み込む際の流れは口から食道へ、食堂から胃へという流れですが、嚥下能力が低下すると「口→気管→肺」に入ってしまいます。

もちろん、嚥下能力が低下していなくても気管に入ることはあります。

通常は誤嚥しそうになると嚥下反射が働き、むせて咳をすることで肺や気管に異物が入らないようにしています。

ただし、この「むせる」ということが起こらない不顕性(症状が起こらない)誤嚥ということが、嚥下能力が低下した人に起こりやすく、結果誤嚥性肺炎に繋がりやすくなります。

口の中には肺炎を引き起こす細菌を含むさまざまな細菌がすみついており、歯磨きが不十分で不潔な状態が作られると細菌が増殖します。

特に歯周病があると誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。

その理由は歯周病を放置していると多くの細菌(肺炎の病原菌を含む)を口の中に含んだ状態で、その口から食べ物が入り誤って気管、肺に入ってしまうことで誤嚥性肺炎の危険性が高くなります。
また、歯周病を起こしている歯茎は炎症性物質を放出するため、これが唾液などに混じって気管支や肺に入り込むと肺炎を悪化させるのです。

誤嚥性肺炎の発症を防ぐには、歯磨きなどによる口腔ケアで肺炎の原因菌や歯周病菌を減らし、口の中を清潔に保つことが重要となります。

口腔ケアの基本は、歯ブラシ、歯間ブラシ、舌の専用ブラシなどを用いて、細菌を取り除くことです。
ちなみに入れ歯にも細菌が繁殖するので毎日の洗浄は欠かせません。

歯周病の多くは自覚症状がなく進行していき、最終的には歯が抜けてしまします。
そのため、定期的に歯科医院を受診して歯と歯茎の健康状態をチェックしましょう!

歯科医院ではプロの手による専門的な口腔内のケアが受けられますし、患者様の口腔内の状態に合わせたブラッシング指導や今のブラッシングで間違っていないかのチェックも行えます。

嚥下能力を維持しつつ口腔内をキレイに保つことで誤嚥性肺炎を予防していきましょうね。

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