カテゴリー別アーカイブ: フォアハンド

現代フォアの方が難しい?

現代的なフォアハンド

なぜプロがそうするのかというと

やさしいからです。

 

最近の皆さんのコメントを読んでいると

古典的な打ち方の方が簡単だと思っている人が多いみたい。

それには、ちょっと反論を。

 

 

難しいことをしてエラーしたら負ける

簡単に叩ける方が得に決まっている。

だから、プレッシャーのかかる試合では

こちらの方がはるかに簡単

だからプロが採用する。

 

腕をひねらない

基本的に操作しないでいい方が

面を垂直に、調整しながらていねいに保つよりも

必要な項目が少なくて単純。

やさしいに決まっている。

federa1411fr

なおかつハードヒットしたいなら

微調整が必要な、古典的な方法ではもともと無理

現代打法なら無調整で行ける。

 

現代フォアを難しいと感じるのは

古典的な打ち方をある程度できる人が

新たに、現代風に変えようとする場合。

すでに少しはできることと比べちゃうから。

 

昔風の方が楽と感じるのは

グリップが薄いから。

いざとなれば面を上に向ければ山なりにネットを越えるし

腕だけでも打てる。

ffederer141105

じゃあ

簡単で楽をするには

イースタンかセミウェスタンくらいのグリップで

そんなにトップスピンをかけないで

膝も曲げないで、腕主体で、何なら腕だけで

現代テニスの理屈で打てばいい。

 

なんか不思議ですか?   テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 18:21 | 5件のコメント

ワイパー?

『hiyopapa 』 さんと、『れねしす』 さんからの

コメントに対しての答えです。

フォアハンドのフィニッシュについての質問ですが

二人分でしかも長いのでここにはコピーしません。

 

水瓶座 さて、私の説明です。

『hiyopapa 』 さんのブログから、ご自身の写真をもらったのでそちらを

チクチクといちゃもんをつけながらの説明です。

 

いきなりですが、かなり失礼します

全体の印象は、ちょっと窮屈そう

そして、アウトサイドインよりも少し、まっすぐに近い感じです。

古典を3割残した現代風でしょうか

13350_ms

なかなかの構え

13500_ms

少し上体の開きが遅い、面はもう少し下向きがよい。

13700_ms

ここですでに垂直面

13750_ms

前向きの動きがストップ。 徐々に被せて(回内)面を垂直に保っている。

13800_ms

13850_ms

本来のフィニッシュ方向、上体の左側に左半身が残り、振り抜きにくい

13900_ms

13950_ms

(窮屈とはこの辺の話)

14050_ms

それなりにワイパーになっているが、すこし不足

腕を左横に持っていくには、左半身が邪魔。

そうしないと、鋭くスウィングできない。

プロだと右肩が左肩の前に出ます。

 

テイクバックの面が下を向ききらないのと

上体を開かないことは古典的打ち方のセットメニューなのです。

どっちかだけ直すと破たんします。

もっと下向きに引いて、しっかり前向きになることが必要です。

 

上体が横向きを残しているので

腕の振りもアウトサイドインよりもインサイドアウト側になってしまう。

まあ、ほぼまっすぐですが

そうすると

振り子スウィングの行き先は

フィニッシュに空いたスペースはここだけなので、左肩の上になる。

 

みなさん陥りがちなのは

フィニッシュが前向きと思っちゃうこと。

 

ホントはインパクトが前向き

だからフィニッシュはもう少し

左向きにまで行っちゃうはずなのです。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 18:04 | 2件のコメント

左肩の上まで振り切るべきか?

フォアの教え方、フィニッシュについて

『hiyopapa』 さんからの追加質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  ご回答ありがとうございます。
身長とはあまり関係無いのですね。
やはり初心者に下から上へのスイングを身に付けさせるために、最初は肩の上へ、と教えているのでしょうか。

下から上へ、外から内へ、前へ、とスイングするのがスイングスピードを上げて、回転の掛かった質の良い球を打つコツ・・・と考えれば良いでしょうか?

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座   私の考えです。

なぜそう教えるのかというと

コーチがそう信じているからです。

なぜでしょう?

軟式の(ウェスタングリップ)イメージが強いのでしょうか?

一流は振り切ると思い込んでいるのでしょうか。

単なる思い込みじゃあ ・・・

 

私の考えている段取りですが

丸っきりの初心者でしたら

手首の形を保ったまま  (にしたいので)

手が左肩の高さくらいで止めさせます

次にトップスピンをかけて同じようなフィニッシュ。

Bill_Tilden

テニス史上、最高、球聖といわれる、ビル・チルデンです。

現代テニスではここで止めませんが

バックハンドならこんなブロックもありで

shara1411bkf

この絵から右腕を抜いてみると

チルデンそっくりでしょう。

 

さて、それができるようになったら

ワイパーを高い打点で教え

次が低い打点の、アウトサイドイン

最後の二つのフィニッシュは上体の左横です。

 

なぜ、こんな段取りかというと

最初からワイパーとかアウトサイドインとかにすると

手首ぐにゃぐにゃ

とっ散らかってしまうので

インパクトの前後、特に後まで

面を保つことを知ってほしいからです。

 

なんでか?

世間では振り切るというと

コーチも素人さんも右肩の上

腕を首に巻き付けようとするみたいです。

shara1411skr

もちろんトップスピンで

ゆるく打つときはここへ来ることもありますが

現実に試合で使うにはとても怖い

しかも深さのバリエーションが作れない。

 

それと

振り切るというのがなんかえらいようなとらえ方。

フラットでもトップスピンでも

時にはスライスでさえ振り切ろうとする

そんなの、試合ではとてもできない。

 

古典的な技術、古典的な教え方なのに

その延長上に現代テニスがあると勘違いしているのかも

 

試合で安心してフォアを打てるには

振り切ったテニスがしたければ

しかもいろいろな深さ、浅さに打ち分けられるためには

アウトサイドイン

上体横にフィニッシュする

ヘビートップスピンしかないと思いますが。

 

左肩の上のフィニッシュでは

いつも

「惜しかったね」 と言われちゃう ・・・   テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 15:36 | 3件のコメント

フォアハンドの2大系列

『hiyopapa』 さんからご自分の体験したスクールの教え方について

質問がありました。

長いコメントなので見たい人はこちらへどうぞ

 

 

水瓶座  さて、私の答えです。

世の中のフォアハンドの打ち方には2系列あるのです。

1つ目が、「現代プロのぶったたき打法」

2つ目が、「古典的、ソフトな打ち方」

 

1番の特徴が面の使い方。

テニスはネットとベースラインの間に打たなくてはならないので

インパクトの面がほぼ垂直にならなくてはいけない。

1410djokfimp

1つ目の、「現代プロのぶったたき打法」では

腕をひねらないで

余計な操作なしで打てるよう

テイクバックで面が下向き、または後ろ向きになる。

1410djokftb

2つ目の、「古典的、ソフトな打ち方」では

スウィング中、終始

ラケット面を垂直に保つ。

(これが難しいので、おもいっきりは叩けない)

だからテイクバックの面も垂直になる。

Fred_perry

この2つが根本的な違い

それ以外のことはこれを実現するための細かなノウハウ。

例えば

現代風なら、「しっかり前向きになって捕えろ」

というところを

古典風なら、「しっかり横向きを保ちましょう」

ということになる。

 

古典風というのは正式名称ではないが

プロの世界では40年ほど前に死滅しているからだ。

 

つまり

『hiyopapa』 さんの通っているスクールは

古典的教え方。

そして、きちっと教えているようだ。

これはこれで、ある程度問題ない。

フルスウィングはできないけど

ちゃんとやれば

先ほどの銅像のフレッド・ペリーや、ケン・ローズウォールのような

美しいテニスができる。

薄めのグリップで

あまり、疲れないテニスもやりやすい鴨。

 

なぜ私の話、技術論と違っちゃうのかというと

私の方は、「現代プロのぶったたき打法」 を前提にしているから。

1408nisikori finis

もしあなたが将来プロを目指したり

プロのようにトップスピンをかけたり

ハードヒットしたければ

「現代プロのぶったたき打法」 でやった方がいいと思う。

だけどそうでないなら

どっちの選択もあり。

 

教える側に言うことですが

古典的スクールで気を付けてほしいところ

現代のプロをまねするあまり強引に取り入れた、2つはやめてほしい。

(昔のうまい人はやらない、できない、やったら入らないので)

 

1、「サーキュラーテイクバック」 はやめてほしい。

上体の前から上に回して引くと、面が上向きになっちゃう。

これじゃ入らない。

ストレートに引いた方が無難。

 

2、「肩の上まで振り切る」 こともやめてほしい。

スウィングが上向きになりアウトしやすい。

やってほしいことは

上体の左前で止めること。

昔よくあった左手でフォローを止めていたやり方。

あれはそのための付加技術

あれなら、入ります。

 

実は私も

初級者や中級者とラリーするとき

スピードが出すぎないよう

トップスピンがかからないよう

古典的な打ち方をしています。

 

つまり

スピードが出すぎないよう

トップスピンがかからないよう、にするなら

古典的な打ち方もいいと思います。

 

ジュニアには教えてほしくないけど。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 16:33 | 1件のコメント

ワイパースウィングとは

『YS』 さんと、『hiyopapa』 さんから

ワイパースウィングの質問コメントをいただいています。

二つ並べてコピーしたらいっぱいになりましたので

ここにはコピーしません。

詳しく見たい方はこちらのリンクをクリックしてください。

 

 

水瓶座  私のワイパー説明話です。

百聞は一見にしかず

(普段は口先ばかりですが)

以前、ユーチューブにアップしてありました

私のワイパー動画がありますので

見てください。

これが正面から見た頭より高い打点のワイパー動画です。

 

そしてこれが、同じものを横から見た動画です。

 

アウトサイドインにならざるを得ませんよね。

 

これはクロスに打った動画なので

しっかり前向きで打てばクロスは簡単だということです。

横向きを残すと逆クロス以外には行きません。

 

そしてこれが普通の高さで打ったショット

 

身長にかかわらず ?

そんなに変わらないと思います。

 

すべてノーエラーで打ちまくったものですので

真似しても大丈夫です。

 

場所は昨日31歳の誕生日を迎えました

東戸塚松原テニススクールです。   テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 15:57 | 1件のコメント

ワイパーはアウトサイドイン

hiyopapa』 さんからの追加質問

以下がそのコメントの質問部分です。

 

カラオケ  ワイパースイングも練習出来てないのでこちらも引き続き練習です。
ちなみに・・・ワイパースイングは振り子からの延長でやればよろしいのでしょうか?
高い打点だとどうなるのか、なかなかイメージが付かないもので。
そもそもワイパースイングは意識的にやるものなのか、振り子が出来れば自然と出来るものなのか、その辺も感覚がイマイチです。
自分で壁打ちしながら考えてみたのですが、フィニッシュが高すぎるような気がして・・・。

hiyopapa より

 

 

水瓶座  私の答えです。

横から見れば振り子ですが

後ろから打球方向へ見れば

要はアウトサイドイン。

打点の外側から

引っ張り込むように振れば

自然にワイパーになり左脇のフィニッシュになります。

1408gcnisikori

高い打点ならさらに、はっきりそうならなければ打てないはず

ワイパーで右から左に

サイドスピンをかけるように

言い方を変えれば

リバースサーブのように

シュート回転をかければいいのです。

打球は、ちがいました、右に曲がっていきます。  テニス

YSさん、ご指摘ありがとうございます。

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 23:21 | 2件のコメント

初心者のテイクバック

『hiyopapa』 さんから、フォアハンドの質問です。

(たぶんフォアでしょう、バックでも同じ答えですが)

以下がそのコメントの質問部分です。

 

カラオケ   小学校四年の長男は27インチのラケットを使用しております。
スクール入校に当たりスペックを変えていろいろ試打させ、最終的に本人が一番良かったと言うトップヘビーで280gほどのラケットです。
これが張り上げで格安処分で販売されていたもの、なんですが、どうにも球出しならば深い球が打てるのに、ラリーになるとサービスライン程度の浅い球になります。
単にフットワークが出来ていないだけ・・・と思うのですが、これを道具でフォローすべきか、まだ始めて4ヶ月、ラケットを変えて1ヶ月ならばフットワークを磨くことが先、かと悩んでおります。

いっそ例の鎌ヶ谷に連れて行ってみようか・・・とも考えております。

またも非常に長い質問で申し訳ありません、よろしくお願い致します。

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座   私の答えです。

ラリーだと引き遅れ、振り遅れ

ということではないでしょうか。

その結果食い込まれて、打球が短くなる。

 

球出しで打つというのは

わざわざ、スピードボールを出さなければ

史上最速のボール

もちろん遅い方の。

 

それをバウンドに合わせてテイクバックを開始し

しっかり振ると

1、2、の3で見事に飛びます。

 

ラリーだと

これだと、間違いなく引き遅れる。

大人の男性だと

腕力で、急いで引いて、何とかする。

そんなことを繰り返すうちに

引くタイミングがわかってくるので

徐々にテイクバックも最適化していく。

 

しかし、女子供はそうはいかない

引き始めが遅れれば

即、引き遅れ、もちろん振り遅れ。

 

じゃあ、教え方

相手打球がサービスラインを超えるころ

テイクバックを開始させ

半分くらい引き終わったころにバウンド。

 

これをボールをイメージして素振り

しかる後、球出しでもやらせる

それからラリー。

Kei Nishikori

 

 

ラケットは関係ないと思います。

ちゃんと間に合えば

ラリーの方が、反発で飛びがむしろいいはず

 

「いっそ例の鎌ヶ谷」 もありですが

印西でのプライベートレッスンでもよろしければどうぞ。

 

でも

質問の変身までにかかった時間

その間の本人の適当な工夫で

すでに解決済みで手遅れ鴨。   テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 練習法 | 投稿者松原コーチ 23:48 | 2件のコメント

フォア手首のしなり

楽天ジャパンオープン

先ほど、錦織圭の優勝で無事終了しました。

またまたの大活躍で

今週はハラハラドキドキ、興奮、そして感激しました。

躊躇なくオープンコートへ打ち込む

ハードヒットが印象的、魅力的な1週間でした。

 

さて、私と同じ日

木曜日に観戦していたという

「自己流プレーヤー」 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原校長おはようございます。
木曜日は私も息子と観戦しておりました。
練習コートでラオニッチのアドサイドからのサービスを見ていたのですが・・・身長164cmの私の頭上を余裕で越えるスピンサービスに、『やっぱりプロってすごいなぁ』と改めて思いました。

以下、質問です。

フォアハンドですが、プロやコーチの打ち方を見ていると、テイクバックからラケットダウンした時点で一瞬ラケットが止まるように見え、そこから腕が しなりながらグリップ先行で振り出されて、インパクト直前でラケットヘッドが一気に引き出されて最大加速を得ている・・・ように見えました。

フェデラーのフォアハンドをスロー再生して見てみてもやはりそんな感じでした。
あの打ち方、見る限りは全く力んでいる風が無いので楽に打っているように見えるのですが、私のようなアマチュアでも出来るものでしょうか?
また、あれを普通に出来ているプロのスイングスピードとは、だいたいどのくらいのスピードなのでしょうか?

ご教授よろしくお願い致します。

自己流プレーヤー より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

ラケットヘッドを加速させるための

スウィング方向のしなり

特に、トップスピンを多くかけるために

ラケットヘッドが下を通って

上下動を増すための技術でもあります。

monfi1408

ラケットヘッドが前に振り出す腕の動きに一瞬遅れ

そのスタートで遅れたラケットヘッドが

加速してインパクトで追いつく。

腕よりもラケットヘッドの動きの方が勝るという理屈です。

多かれ少なかれ

みんなやっているのではないでしょうか。

1409nisifshippari

適度に使えば非常に有益ですが

ちょっと間違うと

タイミングやラケット面の向きに悪影響を与える

もろ刃の剣でもあります。

ですから、やりすぎにはご用心。

 

積極的に使うというよりは

手首を固めていたのに

力に負けて、「しなってしまった」 というストーリーがおすすめ。

意識して積極的に使う人には

エラーが多いように思います。

プロの手首もかなり固いと思います。

 

一般にスピン量の多い人はたくさん使うし

フラット気味に打つ人はあまり使いません。

(というか、使えません)

ナダルはもちろんですが

ジョコビッチもフェデラーも、もちろん錦織も

われわれの感覚に比べると

メチャメチャ、トップスピン量の多い人たちです。

1409nisikoritsfr

ボールのスピードですが

昨日、テレビを見ていたら

錦織のフォアハンドウィナーが、たしか、153km/h

ベッカーが、157km/h と表示されていました。

 

ラケットのスウィングスピードですが

(データはありません、推測ですが)

120km/h 以上は軽くいくと思います。

このゾーンになると

ラケットやストリングの反発はほとんどなくなり

そのため

打点がよりスピードの速い、ラケットヘッド近くになります。

それほどの話なので

手首のブレの方に気を付けた方がいいと思います。

 

蛇足ですが

素人さんの場合

試合で強打できない人がほとんどですが

強打できないのではなく

強打すると入らないからではないでしょうか。

試合で強打できない理由を増やさない方が現実的では ・・・    テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 18:15 | 1件のコメント

フォアの垂直面

先日、フォアハンドでグリップを薄くする話

面を感じる、しっかり力む、を力説したのだが

ちょっと気になっていたことを追加する。

 

私は、レッスンで、デモのため

いろいろなグリップで打つことができる。

その時のコツが上の二つなのだが

もう一つイメージしていることがある。

 

それはインパクトのラケット面が垂直であるから

fede1409frg

腕を固めると同時に

この時の肩関節の向きも一定に固定するということ。

 

私はセミウェスタンなので

それよりも薄くするときは

前腕の向きだけ変更すればできる。

いつもより、前腕を8分の1ほど回内すれば

イースタングリップで

肩関節の向きまでは変えなくても打てる。

コンチネンタルでも

さらに、前腕を8分の1ほど回内すれば打てる。

 

しかしセミウェスタンより厚くするためには

前腕を回外させると不自然なため

上腕を少し外旋させた角度に変更する。

正直こちらの方が

腕のスウィング方向の感覚も変わるので難易度は高い。

この時

上腕の向きも変わるため

肩関節の向きを感じる必要が出てくるのだ。

 

セミウェスタンが基準になるのは

誰でもそうとは限らない。

同じセミウェスタンでも

人によって

手首の角度や肘の曲がり方などが変わってくるためだ。

 

ウェスタンとセミウェスタンなら

前腕の角度変更のみでもOKという人もいるかもしれない。

 

まあ、どっちにしても

どんなグリップを使うのでも

インパクトで垂直なラケット面は絶対的に大切なこと。

hurikofor1409

弧を描いたスウィングに対し

面の向きが一定の角度を保つこと。

それに対し

回内も回外も、内旋も外旋もしないで打つためには

0、インパクトでの垂直面が前提は当然として。

1、手首の形を決め

2、肘をひねらずに    (回内も回外もしないで腕を固め)

3、肩関節もひねらずに  (内旋も外旋もしないで肩の向きを感じ)

が、一番安定した打ち方なのだ。    テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:47 | コメントは受け付けていません。

フォアのグリップを薄く

『ボールボーイ』 さんからフォアハンドのグリップに関しての質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ こんにちは。いつも分かりやすい解説ありがとうございます。

松原コーチに相談です。
よろしければご意見をお願いします。
フォアのストロークのグリップについてです。私はヘビートップスピンを目指し松原コーチの理論を参考に練習しています。いつの間にかグリップがフルウエス タンになってしまい、トップスピンはかけやすいのですが、低い打点が難しいことや、リターンやライジングで合わせにいくときにラケット面を感じにくく、 合ってないのではないかと考えています。
そこで、セミウエスタンくらいまでグリップを薄くしたいと思っているのですが、グリップを変えるときに注意すべきことや練習方法など良い方法があれば教えていただけませんか。

ボールボーイ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

ラケットをグリップエンドから引っ張り出して打つ。

しかも

腕を脱力して、肘から引っ張り出して打つと

トップスピンに特化したグリップ

超厚めのグリップになりやすいのです。

1409nisifshippari

小さな子で、力がないのにセンスがあると

極限のパワーで打つために

ここにたどり着くようです。

 

大人でも脱力しすぎるとなりやすいと思います。

肘が前から引っ張るようになるのです。

そして、インパクトでは

1409nisikoritsfr

 

肘はラケットより下に。

 

一方、薄めに持つと

インパクトのラケット面はほぼ垂直で変わらないはずですから

fede1409frg

肘はラケットの後ろかやや上側になります。

 

この形で打つために大切なことは、「腕力」 。

引っ張るだけなら

ラケットは勝手についてきますから

グリップが柔らかくても大丈夫

でも、後ろから支えながら打つためには

かなり腕の形を固め

グリップも、しっかり握る必要があるのです。

 

基本的に同じ球質のショットを打つなら

ラケットの動き方はほぼ同じはず。

ラケットから、どっちの方角に腕が生えているかが違うのです。

とりあえず、ラケットが主役で自分はそれに従うこと。

 

ですからグリップが薄くなっても

ラケット面を感じましょう。

下向き、または後ろ向きに引いたラケット面が

徐々に上を向いていき

インパクトで垂直になる。

それをしっかり感じること。

そして

その腕を、上体左横に引っ張り込む。

 

私は見本で自分のグリップより薄めで打つ場合

とにかく、腕に力を入れる

手首も必要以上に、できる限り固める

がっちり握ったまま打つのです。

面を感じながら、これをやるので

ほとんど失敗はしません。

 

ぜひ、しっかり力んでください。

 

コツは 「感じること」 そして 「力むこと」 です。   テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 18:17 | 2件のコメント