カテゴリー別アーカイブ: フォアハンド

「への1号作戦」の肝

逆クロスのフォアハンドを軸にどう展開するのか?

実は単純明快に手立てを決めてある。

シングルスの場合

起こりうるケースは4つ。

おのおのに模範解答を作ってあるのです。

 

1、ジュースコートからのサーブ

    ジュースコートにサーブし  (そりゃあそうだ)

      (1ポイント目はバックにと決まっている)

    フォア側に返ってきたらクロスにボカン

    真ん中か、バック側に返ってくるまで続ける

    真ん中か、バック側に返ってきたら回り込んで逆クロス

    短くなるまで続ける

    短くなったらクロスにビシッ、終了。

 rod1403tb

2、ジュースコートからのリターンも同じ

    ジュースコートにリターンをギュウっと

    後は上と同じ

 

3、アドコートのサーブ

    アドコート、バックにサーブを入れて

    逆クロス

    逆クロス

    短くなったらクロスにビシッ、終了。

 

4、アドコートのリターン

    アドコート、相手バックにリターンをギュウっと

      (もちろんできるだけフォアで)

    ここまでくれば、後はわかりますよね

 rodi1403

私のテニスはここまで単純

2ゲーム目を終わって

バックを1本も打っていない、なんてこともよくある。

たいてい、こうやるのだが

相手の得意技や風

時にひらめきでマイナーチェンジする。

 

時々、変えるとなんでもありに見えるらしく

けっこう何とかなるものなのだ。

もしかしたら、ばれているのかもしれないが

それならそれでいい。

自分が安心してプレーでき

安全に勝てればそれでいいのだから。   テニス

 

カテゴリー: シングルス, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 17:33 | コメントは受け付けていません。

フォアに回り込む

『makotasu』 さんから、再度コメントをいただきました。

一言で、バックですよと答えるつもりが

しっかりと逆クロス論を展開してしまいました。

への2号作戦へいく前にちょっとこちらへ。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ

早速、取り上げて頂いてありがとうございました。2号・3号作戦、楽しみにしております。

> シングルスを前提にお答えします。

言い忘れていました。シングルスでお願いします。

> バックでも、リスクを負ってでも打つ。

これは、リスクを背負ってでも回り込みフォアで打つと言うことでしょうか?

makotasu より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

「バックでも、リスクを負ってでも打つ」 というのは

文字どおり、バックで打つということです。

私のバックはフォアハンドに比べると

威力も精度も劣ります。

ですからこれで勝負することは、できれば避けたい。

だけど、避けることができなければ

相手に主導権を渡さないために

見栄を張ってでも、バックで強く打つ、ということです。

クロスにしっかり打って

できれば次で、フォアに回り込む。

もう1つは

意表をついてダウンザラインにウィナーを狙う。

  (残念ながら、ガスケより少しだけ ・・・ )

gasuk1403bdl

もう1つ、最後の手、必殺のドロップショットです。

1403fedss

さて、「回り込み、フォアで打つ」 というのは

ちっとも、リスクとは思っていません。

むしろそれが、私のテニスの根幹。

1403gcnisikori

フォアに回り込んで逆クロスを相手のサイドライン際に打てば

  (こちらのボールに威力があればですが)

相手にとって、そこからのダウンザラインは難しい。

そして、クロスに返球されることに対しては

ベストポジションに近いいい位置にいるからです。

 

もう1つ

回り込んで、ダウンザライン側、相手フォアに引っ張る場合ですが

確かに、自分のフォア側に大きな空きが出来ます。

だけど、このショットはウィナー狙い

最後の1発のつもりで打つショットなので

フォア側の空きはちょっとだけしか気にしていません。

  (もしも届かれた時に、とどめをさす必要があるかもしれませんので)

見事に追いつかれ、クリーンヒットされたら、拍手です。

 

フォアに回り込む作戦は

バックが苦手なアマチュアのやり方と思う人もいるかもしれません。

  (ただつなぐためだけに回り込むなら、確かにそう)

ですが、バックの得意なトッププロも積極的に使っています。

フェデラーやナダルの試合を見ると

頻繁に登場します。

nadal1403fr

彼らのバックは超一流なのに?

でも、彼らの超一流フォアは

特に逆クロスは超一流バックよりも威力があるのです。

そのちょっとの差が

勝負に大きく影響するのです。

 

 

ちょっと長くなってしまいました。

この逆クロスをどう使うか

どんな戦術で点につなげるのかは

松原さんの「への1号作戦」の肝ですので。

次回、もう一度寄り道して、説明しましょう。  テニス

 

 

カテゴリー: シングルス, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 22:29 | 1件のコメント

フォアの面を感じる

フランカーさんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  こんばんは、小手先と良いフォームについて質問があります。

私は、フォアが弱いです。一見良いフォームには見えるらしいですが、ミスが多いです。小手先と言ったら失礼ですがそんな相手にも負けます。実力で負けています。

しかし、だからと言って同じようなフォームにはしませんよね。
球出し機械を使って数打ち、ハイスピードカメラでフォームチェック。ますますの悪循環に陥りそうですが…。

スマッシュは数打てば、上手くなりました。
フォアの場合は、どういう練習をすれば(球だし機械有り)面感覚を得られるのでしょうか?松原理論は頭には叩き込んであります。

それから、どうしても上から引くプロ風なテークバックをしたいのですが、外旋しないように、面の向きに、気を付ければいいのですよね?

フランカー より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

形についての松原さんの理論には詳しいようですね。

次は頭の中のソフトウェアーの理論に入りましょう。

今回フォアハンドの質問ですが

ソフトウェアについてはバックでもサーブでもボレーでも

どの技術でも同じことだということを、まずは言っておきます。

 

さてフォアハンド、ハードウェアの復習ですが

小手先は確かにだめ

手打ちは考えずに、腕打ちにしてください

でも、初心者がそれを覚える過程では小手先打ちもあり

そうやってボールになれながら

腕打ちに進化していくのだけれど

上級者でも突然のイレギュラーバウンドなどで

小手先打ちになることもあるという点は理解しといてください。

そして、更なる進化は

その腕を、必要に応じて

やる時間があればだが、身体の動きで助けてやる。

 

つまり

腕だけで振ってもいいのだけれど 

身体の動きで腕を加速させても良い。

でも

身体の動きで腕を動かすと思うと

身体だけががんばり、腕がぐにゃぐにゃな人が多くいる

これではとんでもなくトッチラカル。

それぐらいなら、腕だけで打ったほうがまだマシということ。

どっちかというと、腕が身体に勝っていなければならない。

 

1つ例を挙げます

クルマで走ることを考えてみましょう。

ほとんどのエネルギーはクルマが出すのだが

シートベルトをしなければ

身体があちこちに振られてとんでもないことになる

シートベルトをしていても

ブレーキを掛けるときは足が踏ん張るし

カーブでは頭がぶれないように首に力を入れる。

 

つまり他からエネルギーをもらうにはそれなりの備え

最低限のしっかり感が必要だということ。

 

 

さて、ソフトウェアの話に移ります。

こちらが今日の本論。

面感覚を作って、本当のコントロールを作る練習です。

 

1つ目は面を感じながらボールを捉えること。

  地面に垂直な面がボールを捉え

  ラケット面に捕らえたボールが

イメージしたスピンとスピードで面を離れていく。

azamen1403

これをまざまざとイメージしながら打つ習慣をつける。

 

2つ目は弾道をイメージして打球すること。

nadal1403

  振り出す前から

  打球のコース曲線をイメージしておく

  そのイメージと現実が重なることを確認しながら打つ。

kyuudou1403l

これをまざまざとイメージしながら打つ習慣をつける。

 

相手ボールのコースをイメージするなんて当たり前。

 

一見していいフォームの人と

本当に上手い人との違いはこれ。

 

本当に打てる人は

自分のラケット面やボールに向かっていく面の動き

捉えた感触

自分の打球曲線をいつもイメージしている。

それは無意識のうちに行っているかもしれない。

習慣になっているからだ

 

フォームというのは頭の中に回路として焼き付けられているもの

しかもそれが相手ボールと自分の位置と

もろもろの要素と絡み合って

頭の中に納まっている。

 

イメージしない人が

トラックいっぱいのボールを打ち

努力に努力を重ねてもムダ。

イメージしながらバケツ1杯だけ打つほうがはるかに効果的なのだ。  テニス

 

そうそう、テイクバックのハードウェア話しがあった。

「どうしても上から引くプロ風なテークバックをしたいのですが,外旋しないように、面の向きに、気を付ければいいのですよね?」

外旋しないで引く、でいいのだが

その前に打つ形にあった向きに構えている必要があります。

インパクトに被せていかなくても合うように振れる

そのための手首の形や、最初の面があってのこと

そのためのテイクバックであればいいということです。

下から引くか立てて引くかは

本質的な話ではありません。  テニス

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 10:44 | 1件のコメント

リーナのトップスピン

『sin-rosewall』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   松原コーチ さま

はじめまして、いつも拝見させていただいております。早速ですが、最近 Li Na 選手のフォアハンドがとても好きで、コーチがいつもおっしゃる「肩を支点にした振り子運動」の理論を実践している女子選手と勝手に思っています。(間違っていたらすいません)

じつはいつも見ているリ・ナ選手のプラクティス画像でコーチが彼女に細かくアドバイスしているシーンがあります。声がなくアクションだけなので何を指導しているのかとても気になっています。(声入りでもわからないですが・・・)

そこで、訳のわからない質問、お願いで大変申し訳ありませんが、「松原コーチならどのように言う」で結構ですので解説していただけないでしょうか?

http://www.youtube.com/watch?v=vlmL0H1MxC8
Li Na Groundstroke Practice – US Open 2013

とくに 1:40~/2:50~/4:10~ のシーンです。

うまくリンクが貼れません。お忙しいのに大変申し訳ございませんが宜しくお願いします。

                          sin-rosewall

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

リーナは私も好きな選手で

フォアハンドの打ち方も、教科書にしていい人だと思います。

そして、東アジアの人でも

世界で勝てることを実証している偉大なプレーヤーです。

ご質問はユーチューブ、2013年USオープンの練習シーンですね。

言葉に関しては、私も

(声入りでもわからないですが・・・) のほうですが

私はテニス語が分かるので

今回の質問については多分、私の理解で合っていると思います。

 

さて、1回目にコーチが要求したのは

トップスピンをかけろということ。

特に、手首を積極的に使い

ラケットヘッドをテイクバックから振り出すときに

下に落とし、振り上げる。

腕の軌道はフラット性のショットとあまり変えない。

そうするとインパクト後こうなる。

1403nisikorifor

2回目のアドバイスは

その補足

バックならこんなふうに出きているじゃないか

なんて言ったかも。

 

最初のアドバイス前はフラットぽく打っていたのが

その後、トップスピン性に変わっていることからも

間違いないと思います。

重要な点は縦方向の動きに手首を使うことにより

腕のスウィングはそれほど変わらないこと。

つまり

スウィングスピードの前方向成分はあまり変わらず

縦方向、スピンの成分が加わったこと。

だから、打球スピードは落ちないで

トップスピンがかかるようになったこと。

オーストラリアンオープンで

解説のどなたかが、リーナのフォアハンドについて

「トップスピンが増えて威力が増している」

というようなことを言っていた記憶があります。

USオープンのころからトライしていたようですね。

 

そしてこの手首を使った技術ですが

松原さんにも新たな発見があり

この質問、大変感謝しています。

 

最後に、3つ目のアドバイス。

これは

リーナに、男の子になれと言っているのです。

rinaimp1403

ちょっと分かりにくいのですが左のひざが開いていない。

女の子の典型

一方、こちらは純粋な男の子。

1311djousiro

先ほどの錦織写真もそうですが

左ひざが開き、腰が開く。

そして、上体が回って腕力でバシッ

男の子っぽい打ち方です。

左ひざが開かないと

全身が、フウッと回ってパーン

女の子っぽい打ち方になるのです。

下半身の筋力、腰の中の筋力、もちろん腕力も

けっこう男女差があるので

リーナも、すぐにはできていないようですね。

リーナは、まだ女の子かも。

Henin1403

ちなみに、この腰使いに関して

エナンはスカートをはいていても男の子です。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 12:27 | 1件のコメント

両手打ちに向いている子は

両手打ちのフォアハンド

向いている子は

両手打ちが好きな子

のびのびと、スムーズに、バシット打てる子

考えてみれば、こんな単純なことなのではないだろうか。

ayumim1402cc

両手で振るのに

ラケットの重さや長さを感じ取れ

最適な力加減やタイミングを感じ取れること。

どうやったらそれがわかるのかというと

すごく滑らかにスムーズに振り切れていること

それで片手で打ったら考えられないほどのボールが打てるなら

両手打ちが向いているということ。

 

考えられないほどのボールとは

スピードもそうだし

コントロールも

絶対的なスピードが速くなくても

コントロールにメリットが出せるなら

思い切って打てる分だけ実戦のボールは速くなるかもしれない。

スピードにしてもあくまで相対的なもの

その人にしたら速いのであれば

両手打ち、採用の理由には充分かもしれない。

ayumimorita140228

身体に負担がかかるという人もいるけれど

それは大抵、片手打ちしかしたことのない人の言葉。

その人がやればもちろん身体を痛めるかもしれない。

でも、両手打ちの重さ、長さに対応できていれば

そして、そのスウィングになれて

予定通り、ストレス無く振れるなら問題はないはずだ。

世の中の女子プレーヤー

ほとんどの人はバックで両手を使って打っている。

だからといって、特に最近の子にケガが多いわけではない。

 

左手がフリーじゃないので

バランスが取りにくいのでは、という人もいる。

それも大抵、片手打ちしかできない人の言葉。

両手バックの女の子たちは

全身の身のこなしでバランスをとり

特に困っているという話は伝わってこない。

 

結論を出そう

両手打ちが心地いいなら

メリットのあるボールが打てるなら

両手打ちを続ければいい。

上手くいっていることを

わざわざ壊す必要は無いと思う。   テニス  

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 18:53 | コメントは受け付けていません。

両手打ちフォア

雉子牟田明子さん

中村藍子さん

森田あゆみさん

ちょっと思い出せば何人も出てくる

そう、日本人女子のチャンピオン

aiko140227

この365ネットでブログをやっている

森上亜希子さんにはツアーの優勝経験もある。

そしてダブルスに強い

平木理化さんに

青山修子さん

両方両手打ちのプレーヤーだ。

日本人の女性には両手打ちが向いているのだろうか?

 

ちょっと考えてみよう

われわれの周りの女子両手打ちプレーヤー

何%くらいいるだろう?

ちゃんと統計を取ったわけじゃないが

10人に1人?

そんなにはいない

30人に1人か100人に1人か?

 1402morita

じゃあ、チャンピオンの両手打ち比率は?

最近の全日本チャンピオン

5人から10人に1人位は両手打ち。

全体の比率から比べるとめちゃめちゃ高い。

森上亜希子さんが昔、全日本ジュニアで優勝したとき

ベスト4のうち、3人が両手打ちだった。

 

両手打ちだったがゆえにここまでだったのか?

逆に両手だったがゆえに、ここまで上がってきたのか?

もちろん私は後者だと思っている。

 

両手打ちのジュニアの親御さんからは

時々、「片手に変えるべきか?」を相談される。

これは、両手打ちが

大人になったら不利だと考えられているからだろう。

本当に不利な点があるのか?

身体に悪いのか?

片手にしたら、ぐんと伸びるのか?

 

モニカ・セレスは

12才で世界ジュニア、1位になり

その後、一般では、絶対的なダントツ世界女王だった。

 

両手打ち

10才か、12才くらいの女の子が

今後、片手打ちに変えるべきなのか?

どんな子なら変えたほうがいいのか?

どんな子は変えないほうがいいのか?

 

ちゃんと理論だてて、考えてみたいと思う。   テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 18:25 | コメントは受け付けていません。

フォアの引きはどこまで?

『momotaro』さんから、フォアハンドのテイクバックについて質問です。

以下がそのコメントの全文。

 

カラオケ  松原コーチ、いつも参考にさせていただいております。
フォアハンドのテイクバックについてですが、よく雑誌でのフェデラーの写真などの解説で、グリップエンドをボールに向けるとあるのですが、そうするとノービスアマチュアレベルでは、テイクバックが大きすぎるということになるのでしょうか?

momotaro より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

このコメントは、私が『テニプリ』さんにした、アドバイスに対しての質問です。

 

『テニプリ』さんのテイクバックは

この質問のテイクバックに比べて、かなり大きいのです。

ですからどこまで引いていいかの探し方を説明しました。

最終的にどこまで引くかはその人により違います。

錦織は小さめだし

ナダルはでかい。

 

自分に最適な位置を探すのに

大きいのを小さくするのではなく

最低の小さいやつから初めて

少しずつ、大きくしてみて、探したらどうですか

という話だったのです。

 

さて、グリップエンドをボールに向けるという程度では

ちっとも大きくはないと思います。

一番後ろに引いたところから

さらに引き足し、振り出して

途中でテイクバックが前を向く

federer1402fr

むしろそこまでしか引かないとすれば

特別にちっちゃいほう

私には、クルム伊達さん、くらいしか思い当たりません。

テイクバックの大きさは

その人の感覚と趣味、目的で決めるべきで

レベルによって考える問題ではないと思います。

プロとおんなじくらい引いてもいい。

私はナダルと同じか、もっと大きく引くかもしれません。

ただ、ナダルは錦織に対し打ち勝たなくてはなりませんが

私は錦織と打つ心配をする必要がないのです。

だから大きすぎるテイクバックで困ってはいません。  テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 21:44 | 3件のコメント

フォアハンドの力方向

この絵により

手を振り出す方向が打球方向ではなく

もっと内側向き

オレンジ矢印の方向であることは説明できたと思う。

forswing121120

じゃあ、力の入れる方向は?

 

テニスのラケット以上に

分かりやすいラケットを振るこの競技

kmhammar

そうこのラケット

引っ張る以外に振りようの無いラケットなのだ。

でも、かなり強烈に振れる。

 

力のほとんどは、身体の中心に遠心力に逆らって引っ張る力なのだ。

 

ただ、正確に中心に向かって引っ張ったら

人工衛星と同じ

円運動だとしたら

永久に、等速に、回り続けるだけ。

細かいことを言うと

色々な摩擦などのロスがあるから

加速じゃなくて、徐々に減速していくが。

 

そこで、加速するためには

引っ張り方向を

加速する方向に、少しだけ左半身側へオフセットする。

テニスで、フォアハンドでいえば

 forswing140221

その引っ張り方向は

ほぼグリップ方向、濃紺矢印だと思うが

それだと、打球方向から見たら

完全に90度横。

 

テニスの場合

打点が前だと

f-tekubi-a

ラケットの動き方向がすでに打球方向より左にずれている。

  (それは最初の絵で説明した)

それの90度近く左横だと

力を入れる方向は、緑矢印くらいかもしれない。

これだと力の入れる方向、ベクトルは

打球と正反対の方向成分を持っているかもしれない。

 

まあ、とにかく

力を入れる方向は、引っ張る、ヒッパル、ひっぱる、方向なのだ。

 

もしかしたら

「ハンマー投げのラケットは、柄がワイヤーだから、そうなんだ」

テニスとは違う

と思う人もいるかもしれない。

でも、あの柄が樫の木だったとしても

振り方はそれほど変わらないような気がする。   テニス

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 18:40 | 1件のコメント

フォアの振り場所

先日のトミーインドアTSでのテニス塾

参加されたお二人からコメントをいただきました。

返事をしながらフォアハンドのことに触れたいと思います。

以下がその2つのコメント、全文です。

 

カラオケ  ブログでのイメージトレーニングが実践出来ました。
フォアハンドもサーブもヒットする時の腕力が重要でした。(あってます?)足腰すこし痛いですが....。
還暦ですが、テニスを今後もずっーと続けたいと思っております。(80歳まで?)
又おじゃまします。ありがとうございました。

tukuchan より

 

カラオケ  今日はありがとうございました。
ブログは引き続き拝読しようと思いますので、
今後ともよろしくお願いします。

テニプリ より

 

 

 

 

水瓶座  私の解説です。

お2人とも参加、コメント、どちらもありがとうございました。

さて、「フォアハンドもサーブもヒットする時の腕力が重要」

あってます、そのとおりです。

ラケットは腕が振るわけで

腰やひざのパワーを上手く伝えられなくても

腕だけで打つこともできます。

逆に、腕以外がしっかり使えても

肝心の腕がヘロヘロでは力も伝わらず

エラーもかえって増えてしまいます。

腕には最低限、面を保つ力が必要だし

それ以上の力が入っていても

減点されるわけではないからです。 テニス

 

次に、『テニプリ』さんのフォアハンドに提案です。

1311nisikorifor

スウィングを前にしましょう。

インパクトを前に設定し

それと矛盾しない位置にテイクバックするのです。

nisi131101

引きすぎるとインパクトの形に上手く伝わらず

がんばって振った割りに、スウィングスピードが増えないのです。

  (つまり、暗に、いや、はっきりと、引きすぎだぞ、と言っているのです)

 

具体的にはテイクバックした手を相手に見せない

身体の後ろに隠れないようにするのです。

 

そして、次がちょっと理屈の話し

forswing121120

インパクトの絵ですが

インパクト時の手の動く方角に注目してください。

オレンジの矢印です

完全にインサイドアウトですよね。

しっかり、打球方向より左に

自分の上体左横にフィニッシュするのです。

しかも腕を引っ張り曲げてきたほうがスピードアップです。

どうしても打球方向に押す

つまり真逆のやり方をしてしまいがちなので、要注意。

 

練習法、ためし法ですが

上体の後でなく、真横、遠目にテイクバック

さっきの絵よりももっと小さなテイクバックです。

そこからラケットを引っ張り込んで

  (もちろん肘は曲がっていきます)

左にフィニッシュしてみてください。

 1311djousiro

これだけでも、かなり強く打てるはずです。

上手くいったら

少しずつ、テイクバックを大きくする。

ある程度以上に引くと

スウィングスピードが落ち始めると思います。

だからそれ以上に大きくしない。  テニス

 

 

『テニプリ』 さんは、四国へ引越ししちゃうそうですが

テニス、ますます強くなってください。

ぜひ、このブログも利用して、またコメントも入れてください。

 

『tukuchan』 さんは還暦すぎて

80歳まではとのことですが

もっともっと

長いお付き合いでよろしくお願いします。

 

私は120歳までやるつもりなので ・・・・・   晴れ

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:53 | 2件のコメント

引くタイミング

『チョコビッチ』 さんからストロークの質問です。

以下がそのコメントの後半、質問部分です。

 

カラオケ  ・・・ 今度は、ストロークのテイクバックについての質問ですが、最近スクールを転校したことによってコートの速さについて行けずに、振り遅れてしまいます。コーチのスイングを見ているテイクバックの始動が早いことに気づき意識してやってみたところスピードにはついて行けるようになりました。しかし、スイングが少しぎこちないような感覚です。これは、今まで後ろに引いた勢いで振っていたのかなと思いますが、練習によりしっくりしてくるものなのか、または、降り遅れない程度に始動を徐々に遅らして行くほうが良いのでしょうか?

チョコビッチ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

ラケットを持った右腕を

フォアだと思った直後に

上体を少し捻りながら、上体の右横へセットする。

1401djokovicfkamae

そしてボールのタイミングにあわせて

「引いてヒット」です。

バックでも

federbk1401

ここから、ループして振り出すのです。

 

一番後ろまで引いてしまって待っていたら

勢いもつきにくいし

滑らかさもなくなってしまいます。

それと

打点の高さの変化についていけないのです。

 

もちろん

常に足を動かして

常に同じ高さで打てる人は別です。

高校生の時に

先輩にそうするように言われましたが

上級者やプロで

できている人を見たことはありませんが。

 

そんなわけで

この言い方があっているのかどうか分かりませんが

上級者は2度引きです。

質問中の

「今まで後ろに引いた勢いで振っていたのかな ・・・ 」

というのはそのことなのではないかと思います。

 

さて、それを前提に

速いボールに振り遅れる人は

1度目の構えが遅い人が多いようです。

この構え

いつなのかというと

フォアで打つ、バックで打つと決まったらすぐ。

つまり普通だと

ボールがネットを越えてくる前です。

こんな写真もこのブログの入り口にあったので、借りてきちゃいました。

201401_daviscup_300x250-02

ここから、「引いてヒット」 のタイミングを計る。

最初の構えさえできているなら

これは、2,3日でなれるでしょう。

 

ボールのバウンドを想像できるなら

頭で想像して打ってみる。

次に、想像したボールに対して素振りをする。

早ければ

5本から10本もあれば、なれるかもしれません。  テニス

 

錦織のフォアが炸裂し

ラオニッチに勝てるといいですね。

みんなで応援しましょう。   ぴかぴか (新しい)

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:56 | 1件のコメント