どこまで伝えるか

テニスを教えたり、子供と接しているとどうしても何でも教えたりやってあげたりしがちになってしまいます。
基本的には、子供がそれをする能力があるのかどうかの見極めが必要で、どうしても1人でできないことだけ
手を貸してあげるということを心がけています。(手を貸すだけで全部やってあげない)

先日も、ランキング戦の時、中国人の子と日本人の子で試合前のサーブ決めが言葉が通じなく両者とも何も言わずに
向かい合うだけ・・・という光景を目にしました。
普通だったら、通訳してあげてスムーズに試合を進めるのかもしれないのですが、私はあえて何も言わずにその光景を見守る
ことにしました。
1分、2分、3分過ぎても何も言い出さない2人。
最後は中国人の子がジェスチャーで何となくですが、先にサーブ人を決め何とか自分たちで試合を開始しました。
小さい事ですが、この事で2人とも言葉が通じなくても何とかなるかもしれない・・という経験をしたと思います。
また、それが微々たるものですが、ほんの少しの自信も与えてくれるはずです。

こういう状況がいたるところで毎日あるわけなのですが、どうしても何でもしてくれるのがいい先生、いいコーチ、いい親という
周りの目だったりプレッシャーがあるせいかすぐに助けてしまいがちな人が多いと思います。
でも、それは逆にいうと子供にそれを乗り越えられる能力がないと思っているのと同じことなんですよね。
何も言わずに見守る、本当に助けが必要だったらヒントだけ与えると子供はもっともっと成長するはずです。

周りに「なんでコーチは何も助けてくれないんだろう」と思われてもいいから自分が正しいと思う教育論を続けていきたいと思います。

 

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カテゴリー: 未分類 | 投稿者ryuski218 04:39 | コメントをどうぞ