革新的なダウンを楽しんで! モンクレール ジーニアスの仕掛け人に訊く

モンクレール コピー 激安は10月5日、モンクレール ジーニアスの8組のコレクションを集積した期間限定店「ハウス オブ ジーニアス」を東京・青山にオープンした(12月30日まで)。8組の“天才”のひとりで、モンクレールのアートディレクターとパーム・エンジェルスのデザイナーを兼任する、フランチェスコ・ラガッツィに話を訊いた。 Photos (portrait) by Eric Micotto Words by Kaijiro Masuda──8組の“濃い”コレクションが揃った素晴らしいお店ですね。でも、ラガッツィさんが手掛けた「8 モンクレール パーム・エンジェルス」は、ちょっとほかとは毛色が違っていて、独立した印象を受けました。

うん、その印象は正しいと思うよ。このプロジェクトの作品は、各クリエイターのクリエイティビティが存分に発揮されていて、アート作品のようなものもある。だから、この空間をひとつのミュージアムとして考えて、僕のショップはミュージアムを見て最後に寄るギフトショップみたいにしたいと思ったんだ。

──黒と赤を基調としたコレクションは、じしんのブランドのようにストリート感が強いですね。

そうだね。自分の内側とパーム・エンジェルスというブランドを再解釈した結果、浮かび上がったのが“スケートボード”というキーワードだったんだ。それにロックやグランジの要素を掛け合わせて、日々進化している都市型のライフスタイルに順応する“モジュール的”なアイテムを作りたいと思った。ホーム
あえてダウンはあまり使わずに、モンクレールのアイデンティティをいろいろな形で遊んでみたんだ。

──コレクションの 「Make It Rain」と「I‘m So High」という言葉に込めた意味を教えてください。

両方ともスラングなんだ。「I am so high」はダブルミーニングで、登山用のダウンからビジネスをスタートしたモンクレールの“高さ(標高)”という意味と、テンションが高いほうが人生を楽しめるという感情的な意味。「Make it rain」は、モンクレールの象徴的な素材であるナイロンと雨の関係性を表現していて、スラング的には“お金を使う”という意味でもあるんだ。

──なるほど。ミラノは80年代にモンクレールをファッションとして取り入れた最初の街です。ミラノ出身のラガッツィさんの“ファーストモンクレール”のエピソードを聞かせてください。

そう。80年代にはミラノでパニナリというアメカジのムーブメントが起こって、その象徴的なアイテムとして、モンクレールのダウンが大ヒットしたんだ。両親も大好きだったみたいで、だから、僕のファースト・モンクレールは3歳の時(笑)。記憶は曖昧だけど、とても温かったのを覚えている。

ニューヨークの大学を卒業して、ファッション・フォトグラファーになりたかったんだけど、残念ながらそんな伝手はなかった。で、PRのインターンとしてモンクレールに関わるようになって、日々の仕事を続けていたら、いつのまにかアートディレクターに昇格していた。その頃から並行してじしんのプロジェクトを始めて、2014年にLAのスケーターを撮り下ろした写真集『PALM ANGELS』を出して、翌年にパーム・エンジェルスを立ち上げたんだ。僕の人生はモンクレールとともにあるんだよ(笑)。

──現代のモードにおけるストリートとスポーツの役割をどのように考えていますか?

消費者の考え方が変わってきているよね。カッコいいけれど窮屈な服ではなく、カッコよくてコンフォタブルな服を求めている。僕の第2のホームグラウンドであるLAでは、ほとんどの人が楽チンなスウェットシャツを着ているし、ミラノでもカジュアル化が進んでいる。ラグジュアリーブランドも、若い世代に発信していきたいから、どんどんストリート寄りになってきている。ミレニアルズはオフ-ホワイトやパーム・エンジェルスとかを買うので、ラグジュアリーブランドも同じような“ランゲージ”で彼らにアプローチしている。だからモードとストリートとスポーツの垣根がなくなってきているよね。──パーム・エンジェルスは、オフ-ホワイトやマルセロ・ブロン、ヘロン・プレストンらが所属するイタリアのニュー・ガーズ・グループ(NGG)の一員です。NGGとは、どのような集団なのでしょうか?

僕たちは友達であって、各々のクリエーションは違うけれど、同じビジョンを共有しているんだ。グループといよりは、新しいムーブメントの1役を担っているイメージかな。

──なるほど。それにしても、モンクレール ジーニアスは前例のない画期的なプロジェクトですね。

ブランドビジネスとしても革新的だと思うし、消費者に新しいエナジーを届けられると信じているよ。モンクレールはダウンジャケットというプロダクトを作り続けてきたわけだけど、モンクレール ジーニアスはこれまでにないデザイン、アイデアのダウンジャケットを提案できたと自負している。これはイノベーションなんだ。各々のクリエイターの感性がそのまま形になった革新的なダウンを思いっきり楽しんでほしいな。

──最後にGQ JAPANの読者にメッセージをお願いします。

Make it rain! もちろんスラング的な意味でね(笑)。

ハウス オブ ジーニアス 東京
期間:10月5日(金)〜12月30日(日)
営業時間:11:00〜20:00
港区南青山5-2-12 R2-A
Tel. 03-6905-1582
www.monclergenius.com

https://www.gqjapan.jp/fashion/news/20181009/francesco-ragazzi-interviewで転載


カテゴリー: 未分類 | 投稿者aaakopi1 17:15 | コメントをどうぞ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">