イワン・ドディグ

男子ダブルスでサーブ&ボレーをしない(ステイバックする)選手について書いています。今回はドディグです。ドディグは楽天ジャパンオープン、デ杯での来日があったり、シングルスで錦織選手との対戦があったりと、日本では比較的有名なダブルスプレーヤーではないかと思います。

イワン・ドディグ

  •  国籍 クロアチア

  • 生年月日 1985,1,2

  • 身長183cm 体重83kg

  • 右利き 両手打ちバックハンド

  • サイド アドサイド

  • 主な成績 2013年:ウィンブルドン 準優勝(w/メロ)、マスターズ1000上海 優勝(w/メロ) 2014年:ATPツアーファイナルズ 準優勝(w/メロ) 2015年:全仏オープン優勝(w/メロ)、マスターズ1000 パリ 優勝(w/メロ) 2016年:全仏オープンミックスダブルス準優勝(w/ミルザ)、マスターズ1000 カナダ 優勝(w/メロ)、マスターズ1000シンシナティ 優勝(w/メロ) 2017年:全豪オープンミックスダブルス 準優勝(w/ミルザ)

経歴

ドディグはシングルスにも出場している選手です。シングルスのランキング100番以下まで落ちてしまったので、ダブルスとのランキングにかなり差ができてしまいましたが、現在もシングルスを続けています。

私がドディグの試合を観たのもシングルスの試合が先でした。2011年のザグレブオープンの決勝で、この試合に勝利し、ドディグは自身初のツアータイトルを獲得しました。試合そのものよりも印象に残っているのは表彰式で、自国開催の大会でツアー初優勝を飾ったにも関わらずドディグはほとんど無表情で、「無愛想な人だなぁ」と思ったのを覚えています。ただ、楽天オープンで来日したときにはファンからの写真撮影やサインの要望に時間をかけて応えており、寡黙だけど良い人なのだと思います。

ドディグのダブルスプレーヤーとしての転機は2012年のメンフィスオープンと言っていいと思います。ドディグはここで後に長年のパートナーとなるメロ(ブラジル)と初めてペアを組みます。実はドディグもメロもそれぞれ別の選手と組む予定だったのですが、開幕直前で双方のパートナーが欠場になるという偶然が重なってのペア結成でした。ドディグとメロはそれまでほとんど面識がなく、お互いがどんなプレーをするのかもよく知らない状態だったそうですが、いざ試合になると2人の相性は非常よく、急造ペアにも関わらず準優勝という好成績を収めます。同年の全仏で再びペアを組んでベスト8に進出し、以降本格的にこのペアでの活動がスタートします。2013~2016年にかけては毎年ツアーファイナルズ(年間の最終戦。ランキング上位8ペアしか出場できない)に出場するなど、安定した強さを発揮し続けます。成績の欄を見て頂ければわかるように、ドディグのダブルスプレーヤーとしての実績は、ほとんどがメロとのコンビで築いたものです。

2016年シーズン終了時に、ドディグ/メロ組はペアの解散を発表します。解散の理由を私は知らないのですが、恐らくドディグがシングルスのランキングを上げるためにツアーの予選やチャレンジャー大会に出る試合数を増やしたかったからではないかと思います。そうなると必然的にメロと組めるダブルスの頻度が減り、チームとしてのランキングが下がって、ダブルスしかプレーしないメロにとっては大きな痛手になるので解散に踏み切ったのではないでしょうか。2017年にドディグとペアを組むのはスペインのグラノイェルスです。ダブルス巧者ですがシングルスもプレーする選手なので、必ずしも毎週ペアを組まなくても、メロほどは迷惑のかからないパートナーだと言えます。(グラノイェルスも当ブログで取り上げている「サーブ&ボレーをしない」ダブルスの選手なので、機会があれば取り上げたいと思います。)ドディグはハードコートを得意としていて、グラノイェルスもダブルスではハードコートでの実績の高い人なので、今年の全米オープンでかなりチャンスのあるペアなのではないかと期待しています。

プレースタイルなど

ドディグは技術的に大きな弱点のないオールラウンダ―だと思います。本人は公式サイトで「得意なショットはサーブ」と書いています。身長183cmというのは今の男子選手の中では平均より少し低いぐらいの身長なのですが、体の捻りを大きく使ったいかにも力がありそうなサーブを打ちます。個人的にドディグのショットで好きなのはバックのトップスピンロブで、非常に精度が高い印象を受けます。

当ブログではサーブ&ボレーをしないダブルス選手を中心に取り上げていますが、実はドディグは元々サーブ&ボレーをする選手でした。少なくとも2014年のツアー最終戦ではサーブ&ボレーをしています。いつからドディグがステイバックを選択するようになったのか私は知らないのですが、優勝した2015年の全仏オープンではステイバックしているので、2015年シーズンの全仏までの間にプレースタイルに変化があったのではないかと思います。

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カテゴリー: 選手紹介 | 投稿者ステイバックダブルス 01:37 | コメントをどうぞ

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