古い友人にソクラテスを尊敬している奴がおります。
・・・・・・。
いや。右上の✕ボタンを押すのはちょっと待ってもらえませんかね(・∀・;)
ちゃんとテニスの話に繋がりますから。
ソクラテスは古代ギリシアの哲学者で、「自分は何も知らないということを自覚して
いる者は、それを自覚しない者より優れている」という思想「無知の知」を提唱した
ことで知られています。
ソクラテスは賢者と呼ばれている者を次々に訪ねては対話を行い、彼らが実は自分で
語っていることをよく理解しておらず、よく知らないことを知っていると思い込んで
いることを指摘していきました。
その結果、ソクラテスは賢者であると評判が広まる一方、無知を指摘された人々から
は憎まれ、公開裁判で死刑を宣告されて毒杯をあおる事になるのです。
さて、この「無知の知」ですよ。
我々テニスプレイヤーはテニスというスポーツに関して、多少のことを知っています。
少々上手くなれば150㎞/hを超えるようなサーブも打てるし、そんなサーブを打ち返す
こともできます。テニス未経験の人が見れば「すごい!この人は達人に違いない!」
と思われるかもしれません。
でもその高速サーバーは、サーブのことをどれだけ理解しているのでしょう?
なぜその位置にトスを上げるのか?なぜ膝を曲げるのか?膝をどの程度曲げるのが
最適なのか?インパクトの位置は本当にそこが最適なのか?いくらでも疑問が出て
くるはずです。
「俺っちサーブ得意だもんね!150キロ出せるもんね!」というのは慢心であり
思考停止と言えましょう。「自分はサーブのことを何も知らない」と謙虚に一つ一つ
試行錯誤することが上達につながると思うのです。
でもねー。ごちゃごちゃ考えて打つとダブルフォルトするし、かえって
「打てるもんなら打ってみろ!」と慢心するくらいの方が結果が良かったりするん
ですよね。
やはり私はテニスというスポーツについて何も知らないのだ。まる。