テニス界の「空白の3年間」
日本の教育制度で、小学校を卒業し中学校へ進学した際の大きな変化の一つとして部活動が挙げられます。
中学生は、進学後どの部活動を選ぶか大きな選択を迫られます。
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中学時代に選択したスポーツを高校でも選択する学生も多く、少なからず中学で経験したスポーツは人生において印象深いものとなるのは間違いありません。
中学生時代というのは、色々なことに迷ったりすることが当たり前の時期です。
たしかに硬式テニスを望めば私立中学校に進学する選択もあるかもしれませんが、
「自分は硬式テニスがしたいから○○中学校へ行く」
という決断をできる小学生がどれだけいるものでしょうか?
受験という選択をせずに、公立中学校に進学して、これから真剣にスポーツに取り組もうと思っているタイミングで硬式テニス部が存在しないことは、 テニス界にとってこの上ない損失といっても過言ではないでしょう。
中学校時代に、興味があっても経験することが難しいスポーツが硬式テニス?・・・・
決してテニス界が普及活動を怠っていたと非難するわけではありません。
現在、各地で各団体がテニスを普及するために積極的にイベントやキャンペーンを行なっています。しかし、現実問題として中学生時代という大切な時期に硬式テニス部を普及出来なかったことは力不足だったともいえます。どんなに幼少期の子供や小学生を対象に普及活動しても中学生時代にブランクをあけてしまうことはテニス離れに繋がることは明らかです。
これは、「失われた3年間」としてテニス協会においても普及推進の大きな課題とされています。
是非、日本テニスの向上と普及に各界から声をあげて頂くことを願っています。