試合で勝つためには、練習が必要です。
中学から大学まで部活動でテニスを学んだ私ですが、
基本的には顧問の先生が練習メニューを考えてくださり、言葉は悪いですが「言われた事をやる」のが練習でした。
大学生では、そのうちの何割かを上級生が考えたり、自主練習時間が多かったり、オフの日ができたので、自分で練習を考える機会ができました。
私は常に強豪校にいたので、ライバルが多く、「言われたことをやる」練習だとしても、逃げない、向き合う、挑戦する事を当たり前と認識できたし、嫌いな練習=苦手なショットetcだとしても、取り組むしかなかったです。
顧問の先生もベテランの方でしたので、長年の知恵のつまったドリルや対人練習、シンプルな内容のもので、「言われたことをやる」練習になってしまった私でも、ぐいぐいと成長できたのだと思います。
しかし、このスタンスをずっと続けていたらどうだったのでしょうか。。。
そして、試合経験が少なかったという理由もありましたが、作戦、アイディア、自分の長所短所など、自分で考えてこなかった私は、プロになってからもその部分で大きく躓きます。
プロになれば、ライバルは世界のどこかにいるので、隣にライバルはいてくれません。どれだけやっても、人より多くやった、人より努力したという理由による自信は得られません。インカレ優勝なんてタイトルにビビってはくれないし、知る機会もありません。
どうやって自信をつけるのか。世界の誰と(どんなテニス選手と)対戦するかわからないのに、何を練習するのか。
今大学のコーチをするようになり、この練習メニューの内容もですが、計画性、優先順位、取り組み方の重要さ、自分たち(自分)で「考える」大切さを日々感じています。目標に向かって、確実に実力をつけていく。
テニスを終えたその後においても、とても大切な要素になるのではないかと思っています。