まずは、昨日のニュース
男子テニスツアーのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、 ATP1000)が7日に開幕。この大会は3週間後の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)に続くマスターズ大会の1つである。
とありますね。
マドリッドオープンといえば、錦織圭が、得意とするサーフェスで、ナダルからリードを奪いながらも棄権したこともありましたよね。
そして、それは全仏オープンと同じレッドクレー・・・
レッドクレイ?
あれ?昔、アンツーカーって言ってなかったっけ?
赤土のこと。
アンツーカーとは、煉瓦を砕いてちりばめたコートっていうイメージがあるんですが、それとは違うってこと??
マドリッドオープンや全仏オープンでは、レッドクレイコートを採用しています。レッドクレイの特徴は、バウンドが高く弾むため、球足が遅いところにあります。ラリーが続き、パワーやスピードだけで試合が決まらず、戦略や組み立てが大きく勝敗に影響することから、駆け引きを楽しむファンにとっても魅力があり、若手の選手にとっても、戦略を磨くチャンスにもなっています。
また、最近では、シニア層のプレイヤーにも、足腰に負担がかかりにくく、経験を活かした試合を楽しむことが出来ることから、人気が高まり、導入する施設も増えてきています。
アンツーカーとは、砕いた石の上に火山砂利を敷き詰め、更に煉瓦を砕いたアンツーカーを5センチほど乗せたものです。
レッドクレイは、砕いた石の上に火山砂利を敷き詰める所までは同じなのですが、火山砂利はアンツーカーコートに比べると半分位。その上に石灰岩クラッシュを乗せ、最後に人工的に作られた赤い土を薄く敷いたものです。この人工土をレッドクレイと呼ぶそうなんです。
クレイコートといえば、イレギュラーに泣かされた経験が蘇りますので、出来ればイレギュラーの少ないオムニが良いかな~って、思いがちですが、戦略や経験が勝負の鍵を握るレッドクレイなら、勝てるチャンスが広がるプレイヤーも少なくないのではないでしょうか?
全仏オープン2017は、5月22日開幕で6月10日まで行われる予定です。
ラリーを楽しみ、戦略を学ぶつもりで観戦すれば、今年のローランギャロス(全仏オープン)は、更におもしろくなるのではないでしょうか?