テニスの世界ランク27位・錦織圭(日清食品)は13日(日本時間14日)、ニューヨーク・オープンで今季ATPツアー初参戦。1回戦の同232位ノア・ルビン(米国)に7-5、6-3で初戦突破した。海外メディアは「おかえり、ケイ」と日本のエースを称賛し、敗れたルビンも「僕も多くを学んだよ」と脱帽している。
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「エア・ケイ」が完全復活へ、大きな一歩を踏みしめた。第1セットで0-3といきなりリードを許したが、時間を追うごとにリズムを取り戻し、逆襲に打って出た。終わってみれば、1時間34分で地元出身の21歳の新鋭を撃破した。
ATP公式サイトは「右手首の故障からの復活が続くニシコリは(ルビンの)パーティを台無しにした。28歳は堅実なテニスを見せ、8月9日以来となるトップレベルの初戦で逆転勝利した」とレポートしている。
記事によると、錦織自身は「彼の立ち上がりはすごく良くて、アグレッシブだった。サーブも良かった。第1セットは僕よりも少しいいプレーをしていたと思う。第2セットはもっといいプレーができた。もう少しアグレッシブにね」と語ったという。
復帰初戦となった下部大会のニューポート・ビーチは初戦で敗れたが、続くRBCテニス・チャンピオンシップ・オブ・ダラスでは優勝。今大会が満を持してツアー復帰戦だ。
「下部大会での復帰? テニスに関する自信で自分にとって大きな役に立った。手首にもすごく役に立った」と錦織は確信を示していたという。
テニス専門中継局「テニスTV」公式ツイッターも錦織の復帰1勝を速報。「任務完了だ。ケイ・ニシコリはニューヨーク・オープンでノア・ルビン相手に7-5、6-3で勝利。ケイ、お帰りなさい」と歓迎している。
米地元紙「ニューズデイ」によれば、敗れた地元出身のルビンは「ナッソー・コロシアムに来られて最高だった。そして、ケイとプレーできたこともね。彼は世界で全ての経験を持っているんだ。僕も多くを学んだよ」と錦織との対戦が刺激になったという。
初戦を突破した錦織は14日(日本時間15日)に2回戦で世界72位のエフゲニー・ドンスコイ (ロシア)と対戦する。復活の道をひた走る錦織は、7連勝を飾ることができるだろうか。