男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は29日、シングルス決勝が行われ、第1シードのR・ナダル(スペイン)が世界ランク63位のS・チチパス(ギリシャ)を6-2, 6-1のストレートで下して3連覇と11度目の優勝を果たし、キャリア通算77勝目をあげた。
決勝戦、ナダルは19歳のチチパスに1度もブレークを許さず、圧倒的な強さを見せつけた。第2セットに入るとパッシングショットやカウンターショットを決めて主導権を握り、クレーコートでの連続獲得セット数を46、連勝記録を19、通算勝利数を401へ更新した。
バルセロナ・オープンでは2005-2009年に5連覇、2011-2013年に3連覇。この日の優勝で2016・2017年に続き、同大会3度目の3連覇を成し遂げた。
また、前週のロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)から2週連続のタイトル獲得となった。
今シーズンのナダルは途中棄権した全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)準々決勝以外で勝利しており、今季の戦績を16勝1敗とした。
一方、チチパスはツアー初優勝とはならかった。今大会ではシード5選手を破り、ギリシャ人で1973年以来45年ぶりとなるツアー決勝の舞台に立っていた。
同日にはダブルス決勝も行われ、F・ロペス(スペイン)/ M・ロペス(スペイン)組がA・クレシ(パキスタン)/ JJ・ロジェール(アンティル)組を7-6 (7-5), 6-4のストレートで破り、優勝を飾った。