テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は4日、女子シングルス2回戦が行われ、第2シードのC・ウォズニアッキ(デンマーク)は世界ランク35位のE・マカロワ(ロシア)に4-6, 6-1, 5-7のフルセットで敗れ、3回戦進出とはならかった。
今年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で四大大会初優勝を飾ったウォズニアッキは、前週のネイチャー・バレー国際(イギリス/イーストボーン、芝、プレミア)で今季2勝目をあげていた。
しかし、この日はサウスポーのマカロワに2時間9分で敗れ、2回戦で姿を消した。試合中には羽アリの大群がコートを飛び交うハプニングが起きた。
試合後の会見でウォズニアッキは「殺虫剤などはないかと聞いた。ある時点では、かなりの虫がいた。突然おさまった」と、その時の状況を説明した。
昨年のウィンブルドンでは錦織圭の2回戦の時にも大量の羽アリが飛んだ。当時、錦織は「びっくりしました。悪い時はラリー中に2回くらい顔に当たってきた。試合後にバッグの中を見たら10匹くらい入っていた」とコメントしていた。
イギリスではよく起こる現象らしい。 羽アリの種類によって異なるが、おおよそ春~夏の繁殖期に「フライング・アント・デー(結婚飛行)」と呼ばれる集団交尾が始まる。
多数の羽アリがいっせいに巣から飛び立ち、オスアリが女王アリとの交尾を求めて、右に左と飛び回る。例年より気温が高いことが大量発生の原因のひとつとみられている。
昨年も、大会3日目に羽アリが大量発生しており、錦織圭も苦戦を強いられながら勝利していた。
ウォズニアッキはマカロワのマッチポイントを3本しのいだことについて「できることは全てやったと思う。全力は尽くした。自分のベストのレベルを出しきったから、自分自身に腹立たしい気持ちにもならない。彼女(マカロバ)は、いつものレベル以上のプレーをしていた」と振り返った。
「今日はチャンスがあった。これが人生。練習を続けてコートへ戻り、次の試合では自分に幸運なことが起きると願っている」
勝利したマカロワは、3回戦で世界ランク66位のL・サファロバ(チェコ共和国)と対戦する。サファロバは2回戦で第32シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)をストレートで破っての勝ち上がり。
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